第30回「筑後吉井のおひなさまめぐり」(福岡県うきは市吉井町)
八女市から耳納トンネルを越えてうきは市吉井町に来ました。吉井町は、江戸時代、有馬藩の城下町久留米と天領日田を結ぶ豊後街道の宿場町として栄えました。筑後川に堰を築き、水を引き込み、豊かな農産物が育ち、酒造業、製麵業、精蝋などの産業が生まれ財を蓄えます。今ある白壁土蔵の家々は明治初期までに三度の大火の経験から防火対策の意味も含め建て替えられたものです。平成八年には、文化庁より「伝統的建造物群保存地区」に福岡県内で第1号の選定を受け町並み保存に取り組んでいます。その町並みを背景に「筑後吉井おひなさまめぐり」を平成五年より始め今年で30回目を迎えました。うきは市吉井のおひなさまの大きな特徴は、宿場町いわゆる庶民のお雛様といえる「おきあげ」と「箱雛」です。「おきあげ」とは、おひなさま、歌舞伎や浮世絵を題材に各家々の女性が...第30回「筑後吉井のおひなさまめぐり」(福岡県うきは市吉井町)
2022/02/24 07:24