誰がために鐘は鳴る(22)
「けど、ベッドはまだ別々にしておいた方がいいですよね」 つい浮き立ちそうになる気持ちを抑えつけるべく、長谷川は努めて冷静な声音を出した。「定期的な換気を施行して、共用部分は適宜アルコール消毒して、タオル類も別々に分けて使って、在宅時にも基本的にはマスク着用、適切な距離を保ちつつ接する。・・・こんな感じですか」「まあな」 向井も淡々と頷いた。そして同じく淡々と、こう続けた。「でも、神経質になってたら...
2020/08/31 05:00
2020年8月 (1件〜100件)
「ブログリーダー」を活用して、なかさんをフォローしませんか?