夏川草介の始まりの木と伊与原新のコンタミ 科学汚染
夏川草介の始まりの木を読んだ事故で足を悪くしていつもステッキをついている民俗学の准教授とその准教授に付いて全国を飛び回る女子学生。毒舌の准教授の言葉を受け流すのは、コントのようで小気味よい。女学生と准教授が遭遇する奇蹟のような出来事。民俗学と言うと古い事を掘り起こすように思っていたが、この本を読むと視点が変わってきた。柳田国男の遠野物語ももう一度読みたくなった。サイクリングで何度か遠野は訪れている。また訪問したくなった。四国のお遍路の話も出てくる。お遍路をする人の傘にも書いてあるという「同行二人(どうぎょうににん)」は、四国遍路で弘法大師と共に歩むという意味で使われる言葉です。単に二人連れとい…
2025/07/10 16:19