恋とは戦さのようなもの・62
稲村くんの家から駅まで歩く。2人でこうして夜道を歩くことなど滅多にない。冷たい夜風が吹き抜けていくが、興奮した脳はまだ冷めておらず奥の方でキーンと鳴り続けている。「どうした?疲れたのか?」隣を歩く秀人が顔を覗き込んだ。「ああ、うん」「滅多に歩かないからな」「はあ?ここまで5分も掛かっていないぞ?秀人こそ、疲れたんじゃないのか?石場を抱えたり、縛ったり。何でも有りの一日だったからな」
2019/03/31 00:02
2019年3月 (1件〜100件)
「ブログリーダー」を活用して、日高千湖さんをフォローしませんか?