鬼の章(97)
「なかなかどうして、思い通りにはいかぬものだな」 深い溜め息を吐き出し、続ける。 「清河は儂を裏切ったのだ。元々、儂に異刻人としての存在やその力を教示したのは、他でもない清河だ。時間という横軸に対する刻という縦軸が存在し、刻にはその数だけの歴史が存在する。隣り合った刻は似たような歴史でも、全く同じという事はない。その刻を超えることで、常人にはない能力が身に付くことがあるという。剣技では劣る清河が…
2021/11/27 03:54
2021年11月 (1件〜100件)
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