鬼の章(66)
加納や篠原にとっては、会談の場での伊東の発言は容認出きるものはなく、伊東からの離反に至った。 それが加納が考えた筋である。 京の市民感情も、既に京都天狗党から離れつつある。だが、在京の各藩は勿論のこと、新撰組を始めとする公の組織は動くことが出来ない。 京都天狗党が禁裏の後ろ楯を得ている以上、彼らに敵対することは、そのまま禁裏、すなわち帝に弓を引くことと同義でもある。つまりは逆賊になってしまうとい…
2021/04/26 01:01
2021年4月 (1件〜100件)
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