『何でも見てやろう』小田実
現在はもう2022年になっておりますが、それでも『何でも見てやろう』を今読む意義は大きいと感じました 先日のブログで『深夜特急』とは似ても似つかぬ作品と申しましたが、読後もやはりその感想は変わりませんでした それは、もう小田実と沢木耕太郎のお二方の人物像が全く異なっているからです 時代というのもあるかもしれませんが、この小田実という作者は文中でも語られていますが、”日本の代表者”という自覚で世界各地を見てきています ですから、全てが批評的で、思想の奥底には我が国日本というものが内包されています だからと言って安易な日本賛美ではなく、卑下でもなく、極めて自分の内面に対して誠実に世界と向き合ってい…
2022/10/26 20:52