くわがきあゆ『レモンと殺人鬼』
くわがきあゆ著『レモンと殺人鬼』10年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺害されて、母親も失踪し、別々の親戚に引き取られた美桜と妹の妃奈。まあ、なんというか、名前から1歳以上年の離れた姉妹を想像してたけど、マスクしててもそっくりっていうのが、そういうことだったのか、と。それはさておき、たまに会って愚痴を言い合う妹が遺体で発見された。父を殺した少年が出所した、と妹が伝えた直後のこと。被害者であるはずの妃奈に、生前、生命保険金殺人を行なっていたのではという疑惑がかけられ、美桜は妹の潔白を証明するために奔走。ジャーナリスト志望の大学生の渚、子どものための預かりボランティアをしている優しい大学院生の桐宮。父親を殺した犯人の影におびえ、誰もが怪しく感じる。ほぼみんないろいろサイコパス。私という一人称で語られる場面...くわがきあゆ『レモンと殺人鬼』
2024/09/29 11:14