3/10. わたしが若かったとき
涼やかな眼ざしが印象的なQPの描く少女茨木のり子さんの詩「私が一番きれいだったとき」『わたしが一番きれいだったとき/まわりの人達がたくさん死んだ/工場で海で名もない島で/わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった…略…わたしが一番きれいだったとき/わたしはとてもふしあわせ/わたしはとてもとんちんかん/わたしはめっぽうさびしかった/だから決めた/できれば長生きすることに/年とってから凄く美しい絵を描いたフランスのルオー爺さんのように/ね』今から半世紀前の私は二十歳そこそこ。デモのかけ声は「サトゥオタオセ=佐藤倒せ」。観た映画は「卒業」「パリは燃えているか」。芥川賞は丸谷才一「年の残り」、庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」。歌は「遠い世界に」「友よ」「若者たち」などフォーク、辺見マリ「経験」、リンダ「こまっち...3/10.わたしが若かったとき
2022/07/22 17:30