九月二十九日(日)くもり
六時に起きて、庭先の縁台にすわった。突然わたしが歩いてきたのに驚いたのだろう。小さな茶色のかえるがぴょんぴょんはねた。家の裏が水田。春から夏にかけ、おたまじゃくしがすいぶんと泳いでいた。かれらが今では成長し大人になったのだ。かように田舎は生き物が豊富で、朝から晩までにぎやかなものである。稲の穂がこうべを深く垂れ、稲刈りを催促している。ちょっと危険な田んぼ。猪よけの電気柵がまわりをかこんでいる。それでもかまわず、モミ食べたさに、果敢にイノシシがつっこんでいるらしい。あちこちで、電線が垂れ下がっている。空はいまだ曇っていて、そよとした風もなし。とても涼しい。ゆうべは音立てて雨が降っていた。ひと雨ごとに秋がしのびよってくる気配あり。きのうは壬生のおもちゃの街をたずねた。大きな園芸店で、塾ののぼりを物色したが、お...九月二十九日(日)くもり
2024/09/29 09:06