当院では子犬、子猫が来たときに約一年間の予防の計画をお話しさせてもらっています。狂犬病の予防接種(犬だけ)、混合ワクチン、フィラリア、ノミダニ予防、そして避妊手術、去勢手術。それをその時に現状に合わせて、この月は何を、これは何月に、なんていう感じで。もち
沖縄県豊見城市の動物病院です。日々の診療、獣医師として、一人の人間としての情報を発信していきます。
沖縄県豊見城市の動物病院です。地域密着型のジェネラリストを目指し日々精進しておりますが、遠方から来院されるかたも大勢いらっしゃいます。高度医療機器に頼るのではなく、病気だけを見るのではなく、病人を診るという人間医療の格言を動物医療でも実践すべく、動物達はもちろんのこと、飼い主さんにもやさしい医療を目指しています。
沖縄 水納島(クロワッサンアイランド)写真は梅雨入り前の写真そう、沖縄は梅雨入り。でも梅雨入り直後はかなりの大雨だったけれど、その後はなんとなくどんより天気で梅雨って感じでもない。でもやっぱりこの時期はこの時期で調子が悪くなる子も少なくないんだよね。慢性
3ヶ月で見つかった病気 〜タンパク漏出性腸症と低コバラミン血症〜
昨日の記事である程度(どの程度が最適かはわからないけど)病院に通うことも病気の早期発見などにつながることを書きました。もちろん年に1回だけでも問題ないことの方が多いのだけれど、それでは実は相当病気が進行していた、ということも少なくない。だからある程度(適
みなさんは病院にどれくらいの頻度で行ってますか?予防だけ、となると時には1年に1回ということもあると思います。とある飼い主さんにどのくらいの頻度で来たらいいですかね?と聞かれたんだよね。それはさまざまだけど、私としてはやっぱりある程度は定期的に診せてもら
やっぱりこの時期、子猫の保護も多い。もちろん子猫だけじゃなく、年がら年中猫の保護というのは絶えない沖縄です。時には保護団体に丸投げ、費用も労力も時間も一切使わず、保護しました〜〜〜!なんてのもあるけど、それはまた別の話。で、やっぱり猫という生き物は多産で
エチオピア ラリベラあまり観光地には興味のない私ではあるけれど、頑なに行かないというわけじゃない(笑)実はここは珍しく行ってみたかった場所。それは今でもエチオピア正教会の信仰の場として現在も対象になっているというのも実は大きい。どうやって作ったのか、とい
先日、政府がコロナに対する薬を廃棄するということに関連する記事を書きました。 記事はコチラ→廃棄????で、それならばFIP治療薬として動物病院に回してくれよなんてことを書いたんだけど、じゃあお前の病院ではFIPの治療はやっていないのかと思われそうなので、「ち
専門家ってどういうイメージですか?私はその道を極めたプロというイメージではもちろんあるのだけれど、その背景にあるもの、前後にあるもの、そこに関わるものに関しても極めていると思うんです。例えば包丁研ぎの専門家って、普段プロが使っている手入れの行き届いた包丁
このブログで日常的に誤食が多いことはお分かりいただけているかと思います。本当に多い。もちろん注意不足、認識不足というのもあるけれど、注意をしていても動物がやることの全てを把握し、予測し、なんてことはちょっと無理かなぁと。なので飼い主さんがきちんと理解をし
中国 雲南省海外に何しに行くの?なんてよく聞かれてたけど、そんな目的なんてその時その時で違うんだよね。まあ、強いて言えば何かを体感しに行く、としか言えない。そこの人たち、そこでの生活、食べ物、自然、雰囲気、空気、音、匂い、その他諸々。ただ、あんまり観光地
検査が重要だということはこのブログでは何度も書いてきました。でもその検査を嫌がる子たちもたくさんいることも事実。それでも検査をするのか、という命題があるのだけれど、時と場合によるとしか言えないのが事実。例えば心臓病の子がいて、エコー検査なんてこともするの
何かの話をするとその何かが起こるってことありませせんか?実は私にはよくあって、とある獣医師仲間と食事会(という名の飲み会笑)で話題に上がったことがすぐに起きちゃう。例えば、子宮蓄膿症ってあまり見なくなったよね、ととある先生(内地の先生)が言ってて、沖縄で
まあ、連日円安とインバウンドの話がよく出てくる。で、ちょっと不思議というか、何度か書いているけれど、なぜ日本人は外国人からお金を貰うという商売を忌避するんだろ?二重価格の是非は別として、おもてなしの精神がとかってちょっと違うよね。安くするのがおもてなしっ
今日は沖縄が本土に復帰した日。そしてその約6年後に私は初めて沖縄という地に足を踏み入れた(家族旅行)。まだまだ沖縄の観光インフラなんて整っていなかった時代。よくあんな時にうちの親は沖縄旅行なんて企んだもんだと感心するよ。そしてさらにその約10年後にはいよい
昨日は卵巣遺残(取り残し)がなぜ見つからない、見つけられないということが起こるのかということを書きました。で、今日は以前にも書いたけれど、なぜあんな謎の手術をするのかということを書こうと。謎の手術というのはこれ。避妊手術で卵巣を残し、子宮(の一部)を切除
なぜかどこかで卵巣を残す避妊手術をやっている。本当になぜ?と思うんだけど。で、とある猫ちゃん。避妊手術を受けたらしいけれど、どうも発情を繰り返しているらしい。で、他の病院でお腹を開けたけれど、卵巣を見つけられなかったということで当院に相談に来られました。
新型コロナの感染が落ち着いて色々な問題も出て来た。そのうちの一つが後遺症。日本ではあまり取り上げられていないけれど、Long COVIDなんかで検索すると出てくるかも。で、もう一つ。その国が負担してきた費用。もちろんその全てが無駄ではないし、有意義でもない。無駄も
何かあるごとに日本は〜、海外は〜という人がいるけれど、基本的にその考え方は好きではない。日本は日本だし、海外は海外。それぞれ違っていて当たり前なのだ。でもそんな私でも日本の考え方がちょっと違うんじゃないかと思うことがあって、それがお金と信仰。ちょっと繋が
医療の言葉に急性増悪(ぞうあく)という言葉があります。慢性疾患や治療中の疾患が(時に一時的に)一気に悪化することを言うのですが、それは実はある程度は致し方がないとされています。もちろん起こらないことが一番いいんだけど、どうしてもそれが起こっちゃうことがあ
本日でGWも終了。みなさんはどうお過ごしでしたでしょうか。通院?お出かけ?旅行?当院はGWとは関係なく、暦通りの運転。なので木曜日休診、日祝祭日は午前のみの診療。午前のみの診療って楽だね(笑)まあ、楽しちゃいけない職業だとは思ってはいるけれど、暦通りなので仕
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当院では子犬、子猫が来たときに約一年間の予防の計画をお話しさせてもらっています。狂犬病の予防接種(犬だけ)、混合ワクチン、フィラリア、ノミダニ予防、そして避妊手術、去勢手術。それをその時に現状に合わせて、この月は何を、これは何月に、なんていう感じで。もち
なんか今の日本人って「虫」が嫌いだよね・・・・芸能人とかでも出身がクソど田舎(失礼!)なのにテレビとかで虫でギャーギャー言ってたり。本当は平気なのにその方が好感度上がるとでも思っているのか?と思うくらい嫌っていたり怖がっていたり。私からみたら好感度ダダ下
前にも書いたけれど、寿命って何だろう?老衰って何だろうと。 記事はコチラ→概念の違いはあれどそして先日も高齢の子が立てなくなり、来院。開業当初から来てくれていた子。それまでは大きな病気もなく、きっちりと予防にも来てくれていたのだけれど。検査ではあらゆる数
近年、フードロスという言葉が一般化して、いかにそれを無くすか、減らすかという取り組みが行われているのは皆さんもご存じだと思います。まあ、私の世代は子供の頃に散々、食べ物を粗末にするな、食べ残しをするな、勿体無い、勿体無いと言われていたから当たり前っちゃあ
人間の外科には頭頸部外科という専門があって、文字の通り頭頸部、首から上の部分の外科を専門とする科があるんです。心臓外科は心臓を専門とするし、消化器外科は消化器を専門とするのと同じように首から上を専門とする頭頸部外科というのがあるんです。今の所、獣医療には
沖縄 眞栄田岬多分20年以上前に撮った写真だと思う。この頃はまだまだ透明度も高くて、今のようにシャワーとかもなくて、本当にいい場所だった。今は・・・・・沖縄タイムスによると・・・・恩納村は9月30日、沖縄県内有数のダイビングスポット真栄田岬にある「青の洞
とまあ(何が?)、昨日の記事で猫の抜歯が実はめちゃくちゃ大変だということを書きました。特に以前は本当に大変で。なぜ以前なのか。それはもちろんきちんとした方法を取れていなかった部分もあるけれど、もう一つは道具、器具。別にその器具たちが必ずしも悪いわけじゃな
厄介な病気は?と聞かれると「たくさんありすぎて・・・・」とはなるのだけれど、そのうちの一つが猫の難治性口内炎であることはおそらく間違いないだろうね。とにかく痛くてご飯は食べられないし、でも体は元気だから余計にその食べられないことがストレスであったり、負担
沖縄タコの産卵・抱卵我々の目につかないところで命の営みが行われている。おそらく多くの人が直接見ることはないだろうし、でもそんな動物たちの行動も知っておいては欲しいかな。そして興味を持ってもらえると。で、先日カリフォルニア州でタコの養殖が禁止される法律が可
パキスタン フンザ地方今、世界中がきな臭い状況に置かれている。理由はさまざま。そんな中、まだ一時期の落ち着きがあった頃に世界を回れたのはラッキーだったのかもしれない。後半はアラブの春から始まって、さまざまなテロも行われていたけれど。そんなテロにもうまく巻
すっかり秋の気配と言っても誰も賛同してくれない・・・・とは言ってもやはり夏の終わりは感じざるを得ない。それは色々なことを意味するのだけれど、今日はいつまでたってもなくならないフィラリア症のお話。例えみなさんがきちんと予防をしていたとしても、ある一定数の人
脱腸という言葉があるけれど、脱腸に色々あって、脱腸という言葉だけではどこの腸がどこで、どのようになっているか、ということは実はわからない。まあ、腸のどこかが正常な場所ではないところに出ている、というくらいのもの。なのでその対応もそれぞれ違ってくるわけです
ほぼその当時今日の10月3日が毎年の開業記念日(記念???)。これで丸8年、そして9年目に突入したわけです。なんとか紆余曲折もありながらやってきました。商売や会社を10年続けるって本当に大変だと痛感する8年でした。とは言っても10年まではあと2年あるけどね(笑)
「日本はダメだ、海外では〜〜〜」なんて言うと知的だと思っている層が一定数いたりするんだよね。海外のことを全く知らないのに。とにかく日本を馬鹿にすることが一種のステータスだと思っている連中がいたりするわけです。先日もネットを見ていたら、・日本の医療費は先進
昨日は保護犬の椎体骨折による下半身不随の子の話を書きました。ただ、可能性の問題として飼い主さんが見つかれば・・・中部で保護された子なのでその後のことは実はわからないのですが。今日は子猫のお話。実は子供たちがとある場所で見つけ、連れてきた。でも子供たちだけ
どこの病院でもそうだとは思うんだけど、保護犬、保護猫が搬送されてくる。特に夜間救急なんかをやっていると本当に多くの子たちが運ばれくるわけです。そしてその多くは特に大きな問題はなく、後は元の飼い主さんが見つかるかどうか、もしくは里親さんが見つかるかどうか、
ちょっと前に8月が終わって、夏が・・・なんてことを書いたと思うんだけど、もう9月も終わってしまう。冬にまっしぐら・・・・夏を過ごせるのもあと何回あるんだろうと考えてしまうお年頃になってしまったのです。先日、自民党の総裁選が行われ、新総裁が決まった。個人的に
どうしても歳をとると様々な疾患や問題を併発していることが多い。それが治療を妨げることもあるのだけれど、それぞれをいかに早く対処してあげるか、というのは本当に大事だと思う。それが高齢であればあるほどね。とあるワンちゃん。大きな腫瘍が二つあって、他院に行った
動物が長生きするようになって我々飼い主としてもそれはそれで喜ばしいことではある。一方でその分、何らかのケア、介護が必要になることもあるんだよね。日本人のメンタルとして、という部分に関しては過去に何度も書いているけれど、最後までご飯を食べてくれた、というの
標準治療という言葉があります。標準治療というのは科学的根拠に基づいて現時点で利用できる最良の治療とされています。まあ、簡単に言えばおそらく一番効果を期待できる治療ということになります。もちろん多くの場合はデータに基づいているのだけれど、時には経験則、とい
過去にも何度か書いたことはあるけれど、獣医師って仕事は実は多岐にわたる。単に犬とか猫とか内科とか外科とかそんなのじゃなくて、臨床も大動物、小動物もあるし、臨床以外にも感染症予防であったり、食品衛生であったり、研究もあるし、とにかく色々あるのです。でも私は
昨日の続き。保護猫(に限らないけど)の自潰した乳腺癌をどうするか。自潰するということはまず間違いなくリンパ節転移があるということ。ということは後々肺転移も間違いなく起こるということなのです。それはすなわち救命できないということになる。となるとどうするかと
保護猫はいつ、どんな時でもやってくる。そしてその子たちの状態は様々。元気元気でなんの問題のない子もいれば、病院に来た時にはすでに亡くなっている子もいる。いかに早く見つけてもらえるか、というのは保護猫にとって本当に死活問題なのです。ちょっとの治療で回復する
今日で当院も開院からちょうど七年となりました。長かったような気もするし、あっという間だった気もするし。それでも多くの子を診てきたとは思う。その中でこの半年くらいは結構色々な子を見送ってしまった気がします。開院当初から通ってくれていた子たちも7年を迎えると
ふと気がつくともう10月。夏ってあっという間に終わるんだよね・・・・当院は午後の診療が17時から。沖縄ではかなり遅いスタート。というよりも一番遅く始まり、当然一番遅く終わる。夏ならまだまだ明るい時間帯だけど、少し天気が悪いともうスタート時でかなり暗い。やっぱ
今年は残暑も厳しいらしく、沖縄でも平均気温が例年より高めらしい。まあ、私にとってはいいことなんだけど、地域猫たちにとってはやっぱり厳しいかも。そして暑いと暑いというだけではなく、こんなことも起こりやすい。とある保護された猫ちゃん。尻尾を怪我しているという
誰かがいい加減なことをするとその業界全体が悪く見られるというのは世間では一般的にある話。そして先日はその一部の適当なショップのせいで、なんて話を書きました。レッテル貼りをしてその業界全体を悪く思っちゃダメという話ではあったんだけど、実情はやっぱりレッテル
学生時代(獣医大ではなく最初の大学)は徹底的にバイト、趣味に時間を費やしていました。そのおかげ(?)で年の離れた友人たちもたくさんいて、そして彼らはもちろん社会人で、その時に言われたのが「学生の間にやりたいことは借金をしてでもやったほうがいいよ。社会人に
どうもやっぱり尿路系のトラブルが増えている気がしてならない。理由は正直わからないんだけどね。でも尿路系のトラブルと時に緊急となることもあるからなんとかその対策を取らないといけないんだろうけどね。フードや水、水飲み(水飲みに関する記事はコチラ→なぜそうなっ
どんなに検査が発達したとしても人間(獣医師)の「手」に勝るものはないことがあるというのが今日のお話。特に犬に多いんだけど、特定の筋肉がペラッペラになっちゃうことがある。それの代表格が鼠径ヘルニアや会陰ヘルニア。これはとある筋肉がペラッペラ、もしくはほぼ消
行楽の秋と世間では申しますが・・・・こんな仕事をしていると中々行楽とはいかない日々ではあるのですが・・・ニュースで釣り糸が水鳥に色々な被害を与えているというのがありました。そしてそれは犬やネコたちにも言えること。とある保護猫ちゃん。年間を通じて一定数こん
「レッテル貼り」は一時的によく言われた言葉。そしてそれがいずれは差別につながったりもするし、差別云々は別としてそのレッテル貼りを個々には思っていても大っぴらにするべきではないと思ってはいる。例えば・・・・先日は9.11のことも結構やっていたし、あれから22年も
世間は三連休。皆さんはいかがお過ごしになりましたでしょうか。天気が良かったり、日曜は荒れていたり、太陽が出ていたと思ったらいきなり雨が降ったりとよくわからん天気ではありました。大体連休ってみんなが遊びに行くからか、病院は結構暇だったりするのですが、今回は
いくつかの保護活動をしている方々が色々な子たちを連れてきてくれるんだけど、その子たちの状態は様々。結構悲惨な状態で来て、そのまま亡くなることもあるし、元気いっぱいな子たちが来ることも。そして時には愛護センターから引き出されて来る子たちもいるし。それが1匹
ついについに!!!やりました!!!!みなさん、応援ありがとうございました!!!笑
避妊手術には色々な目的があって、そのうちの一つが子宮蓄膿症の予防かなと。卵巣と子宮がなければ基本的には子宮蓄膿症は起こり得ない。でも稀に断端蓄膿症というのに出会うことがある。その理由はよくわからん・・・卵巣が少しだけ残っているのか、子宮の切除が甘いのか。
職業病なのか、心も体も頭も疲れているからなのか・・・・・私のスマホの写真はほとんどが症例関係が多いのですが、その中にこんなのが入っていると・・・小さなサムネイルで見ると一瞬、何かの臓器?赤黒いから出血?血便か?消化管?なんて思ってしまう。なんの症例だっけ
昨日はなんであんな記事を書いたかというと・・・・特にこれといった特定の出来事があるわけじゃないんだけど、でもそう思う出来事にはちょいちょい出会っちゃう。とあるわんちゃん。呼吸がおかしいということで来院。最初の身体検査で乳腺腫瘍がある。しかも触診上では典型
あんまり書かない方がいいと言われるのかもしれないけど・・・・時々聞かれるのが「獣医師によってそんなにレベルの差があるんですか?」ということ。そりゃああるよね・・・・どんな職業だってそう。勉強だって、スポーツだって。でも職業となるとという部分もあるだろうし
秋っぽくなってきたなぁ・・・個人的にはあの灼熱の太陽、外に出た瞬間のあの暑さが一年中続いてくれたらと思うのだけど、誰も賛同してくれない。8月の終わりには仕事終わりに病院を出ると全く暑くなくなった時に夏の終わりを感じたんだけど、これも誰も賛同してくれない(