長崎県東彼杵町の「そのぎ茶」 品質日本一を2年連続W受賞 嬉野茶に“脅威”

▽JR九州の情報誌『Please（プリーズ）』6月号を読んでいたら、長崎県東彼杵(ひがしそのぎ)町が産地の「そのぎ茶」が、全国茶品評会の「蒸し製玉緑茶の部」で2017年から2年連続で日本一のW受賞に輝いた、という記事に目が留まった。団体賞の産地賞とお茶生産者のグランプリの「農林水産大臣賞」をダブルで2年連続で獲得したという。▽「嬉野茶」で知られる佐賀県嬉野町との境界付近の長崎県側のお茶はうまいという噂は以前聞いたことがあった。しかし陶器の「有田焼」と「波佐見焼」の関係と似たようなものだろう、と“軽く”考えていた。慌てて調べたら、「嬉野茶」は嬉野町から東彼杵町にかけた地域で生産される日本茶で室町時代から生産が始まったと定義されていた。▽福岡県八女地方の茶は「八女茶」と総称されるが、地元では星野村で栽培された玉露茶...長崎県東彼杵町の「そのぎ茶」品質日本一を2年連続W受賞嬉野茶に“脅威”

鳥栖市水道局の工事契約書捏造事件 “隠された何かがある”と考えのは、うがち過ぎか？

▼鳥栖市が、水道工事の請負業者に施工不良部分をやり直させるため、架空工事をでっち上げて費用をねん出した同市上下水道局次長ら職員4人を処分した。有印公文書偽造罪などに当たるような酷い話だが、市当局が発表した顛末からは不自然さが見え隠れし、どことなくすっきりしない。▼市の発表に基づく報道によると、水道工事会社が請け負った工事に何らかの不手際があった。この上下水道局次長は、工事のやり直しを命じた。水道工事会社は、工事の一部を外注していた別の会社との話し合いが折り合わず、なかなか工事に入らなかった。▼「このままでは、市の水道サービス業務に支障をきたす」。そう懸念した上下水道局次長は、やり直しに必要な費用を市が負担して工事を急がせようと考え、工事が完了していた設計書を改ざんするよう部下の係長と担当職員に指示した。▼こうし...鳥栖市水道局の工事契約書捏造事件“隠された何かがある”と考えのは、うがち過ぎか？

『腰痛診療ガイドライン2019』刊行 実に7年ぶりの改訂2版 日本整形外科学会など

                   ▽医師が腰痛を治療する際の目安となる『腰痛診療ガイドライン2019』(日本整形外科学会・日本腰痛学会監修）が刊行された。実に7年ぶりの改訂刊行という。患者の多い高齢者の増加を念頭に置いたのだろう。▽まず腰痛とは何かの定義。「疼痛の部位」、「有症期間」、「原因」の3つから定義している。▽疼痛の部位からの定義は、体幹後面に存在し、ヒトが感知できる最下端の第12肋骨と殿溝（でんこう）下端の間にある、1日以上続く痛み。片側または両側の下肢に広がっていく痛みを伴う場合も、伴わない場合もある。▽有症期間からの定義は、発症から4週間未満を急性腰痛、発症から4週間以上3ヵ月未満を亜急性腰痛、3ヵ月以上続く痛みを慢性腰痛とする。▽原因別の定義は、「脊椎由来」、「神経由来」、「内臓由来」、「血...『腰痛診療ガイドライン2019』刊行実に7年ぶりの改訂2版日本整形外科学会など

「山口知事の説得は北朝鮮との交渉」 長崎新幹線で”般若心経朗読事件”の衆院議員が発言

▽与党の整備新幹線検討委員会が6月中をめどに長崎新幹線・新鳥栖-武雄温泉間の整備方式の検討を進める中、自民党の谷川弥一衆院議員（長崎3区）が新幹線トンネルの掘削現場を視察中に「佐賀県の山口祥義知事を説得することは北朝鮮と交渉するようなものだ」とからかった。谷川氏は、「カジノ解禁法案」を審議中の衆院内閣委で質問途中に突然、「般若心経」の朗読を始めた"強者"。山口知事と北朝鮮を"同一視"した発言は、長崎新幹線久山トンネル（延長約5㎞）の掘削工事現場を5月18日に視察した際、飛び出したという。▽山口知事＝北朝鮮かは置くとして、谷川発言からは新鳥栖-武雄温泉間の整備方式を明言しない山口知事に対する長崎県側の苛立ちが伝わる。前日の5月17日、長崎県の中村法道知事は知事定例会見で、同区間のフル規格整備を進めるため、近く山口...「山口知事の説得は北朝鮮との交渉」長崎新幹線で”般若心経朗読事件”の衆院議員が発言

少子高齢化対策は若者の雇用確保 無職で性交渉はできない 東大研究グループが分析

▽「若者に安定した仕事を確保してやることが、少子高齢化に有効」と指摘する論文を、公衆衛生分野では世界最大のオープンアクセス雑誌『BMCPublicHealth』が4月8日配信したオンライン版に掲載した。▽投稿したのは、東京大学大学院国際保健政策学の渋谷健司客員教授らの研究グループ。日本では少子高齢化が年々深刻化しているものの、日本人の異性間の性交渉経験の実態を調べた調査がないことに着目、“少子化の根本原因”を探ったという。▽渋谷氏らの研究グループは、厚労省が1987－2015年の間に実施した計7回の出生動向基本調査のデータを用い、性や年齢で調整した異性間の性交渉未経験者の割合を計算した。▽調査対象の年齢は18－39歳（1987年調査は18－34歳）と一般的には人生で性交渉が最も盛んな時期。サンプルサイズ(1つの...少子高齢化対策は若者の雇用確保無職で性交渉はできない東大研究グループが分析

「ふるさと納税への返礼品は地場産品に限る」と総務省 みやき町への“納税”にブレーキ

▽総務省が5月9日、静岡県小山町、大阪府泉佐野市、和歌山県高野町、佐賀県みやき町の4市町を、ふるさと納税制度の適用団体から除外すると発表した。6月以降、この4市町外の住民が、4市町に「ふるさと納税(寄付)」しても、税制上の優遇措置が受けられなくなる。▽ふるさと納税制度では、これまでも佐賀県の町が全国ニュースになった。みやき町のお隣、上峰町は“ふるさと納税ビジネス”で急成長した「トラストバンク」(東京都渋谷区)のポータルサイト「ふるさとチョイス」を手玉に取って1週間で2000万円の巨額寄付を集めた。▽「ふるさとチョイス」は、寄付集めを狙う全国の市区町村の特産品(返礼品)を紹介するサイト。上峰町は、サイトのフロントページに特産品が頻繁に掲載されるよう、1日に何度も返礼品の画像と紹介文を書き換えていた。同じ品物も撮影...「ふるさと納税への返礼品は地場産品に限る」と総務省みやき町への“納税”にブレーキ

遺跡は”郷土自慢の場”じゃない 佐賀城本丸歴史館が人名辞典で「卑弥呼」を佐賀県人と記載

▽邪馬台国の「卑弥呼」は佐賀県人だった、と話して、「そうだったんだ」とうなづく人が何人いるだろうか。大半の人からは「そんなアホな」と一笑に付されるだろう。▽ところが、佐賀城本丸歴史館が刊行した「佐賀県人名辞典」で、そんな“珍説”が公開されている。同人名辞典は、佐賀県出身者や佐賀県に大きな影響を与えた670人を紹介しているが、「卑弥呼」は佐賀県出身者＝佐賀県人となっている。▽根拠は、弥生時代の環濠集落跡では国内最大級の吉野ケ里遺跡。「倭国の都があった邪馬台国の中心集落が吉野ケ里遺跡であった可能性も高い。卑弥呼もこの地の人だった可能性がある」。同歴史館の古川英文・副館長は、そう説明しているという。「可能性があるから人名辞典に載せた」という理屈だ。▽辞典は、早稲田大学の島善高・教授、佐賀県立図書館近世資料編纂室の大園...遺跡は”郷土自慢の場”じゃない佐賀城本丸歴史館が人名辞典で「卑弥呼」を佐賀県人と記載

10連休は貧乏性には長すぎた！ 「働き方改革」は「休み方改革」でもある。

▽長かった連休が終わって今日は2日目。腰を打っていた家内の母の腰痛が急に酷くなって、昨日午前中に救急病院のお世話になった。処置室は混雑し、病室移動は午後2時、精密検査のМRI撮影が始まったのは午後3時を回っていた。▽処置室で待機する間、担当の看護師さんが「お待たせして申し訳ありません」と体を小さくして室内を走り回っていた。義母の様に連休中に体調を崩し、受診を待ちわびた人たちが殺到したようだ。▽「前例のない10連休」などと、政府は国民の大型バカンスを当て込んでいたようだが、それが的外れになることは当の政府が一番分かっていたはず。というのも、「バカンス」は雇用が安定して初めて楽しめる。▽正社員の比率が年々下がり、非正規社員が増え続けている中で大型バカンスを取れる人たちはほんの一握りだったろう。改元にかこつけて連休を...10連休は貧乏性には長すぎた！「働き方改革」は「休み方改革」でもある。

負け止まらないサガン鳥栖 相手は大型補強から経営難でJ3降格経験の大分トリニータ

▽サガン鳥栖の負けが止まらない。6試合連続無得点というJ1のワースト記録ホルダーになった。しかも、この日の対戦相手は、カネに任せて大型補強に走り、経営難からJ3まで落ちていた「大分トリニータ」というのが、どこか因縁めいている。▽大分トリニータとサガン鳥栖は、チームの周辺環境が違いすぎる。トリニータのホームタウン大分市の人口は47万7000人。サガンのホームタウン鳥栖市の人口は7万2000人。その差は40万人以上。ただ、この差はトリニータがJ1で活躍し、サガンがJ2で低迷していたころと変わらない。▽では、今季のサガン鳥栖はなぜ惨敗続きなのかー。ひとえに田舎の“金満チーム”になってしまったからに、ほかならないからだろう。J2時代、“飛べない鳥”と揶揄され、何度もチーム消滅の危機に陥った。女性オーナーが公選法違反容疑...負け止まらないサガン鳥栖相手は大型補強から経営難でJ3降格経験の大分トリニータ

1時間の手抜きTVショッピングで儲け格安の電波料金支払い テレビ局を考える

▽5月5日の「子供の日」。午前9時過ぎだった。九州朝日放送でソフトバンク・ホークスで活躍していた川崎宗則選手が出演していた番組を視ていた。シアトル・マリナーズ時代のイチロー選手やテキサス・レンジャースのダルビッシュ有投手とのエピソードを話していた。▽なかなか面白かったが、次の番組に切り替わって驚いた。「こんなこと、まだやっているのか」。祭日の穴埋めにしても酷い。1時間のテレビショッピング番組？である。広告主は「ジャパネット・タカタ」（佐世保市）。東京・六本木の高層ビル内に設置しているジャパネットの特設スタジオから物販を始めた。▽民放は、広告収入で成立している。川崎選手の話も、スポンサーがついているからこそ、面白しろい話を聞けた。そこは十分理解している。しかし、いくらなんでも1時間に渡って延々とテレビショッピング...1時間の手抜きTVショッピングで儲け格安の電波料金支払いテレビ局を考える

筑後川の「エツ漁解禁」に誘われ『菊菱』のうな丼 肝吸いとの組み合わせ絶品 久留米市大善寺町

▽筑後川のエツ漁解禁に誘われて、福岡県筑後地方のうなぎ料理を食べに行った。およそ半年ぶりのウナギだった。▽久留米市大善寺町の筑後川水系広川と並行する県道沿いに10店以上のウナギ料理店が立地。筑後川河口近くの柳川市と人気を二分する。高いネット広告料が批判されている『食べログ』によると、筑後地方の人気トップは大善寺町の「富松うなぎ屋黒田本店」、2位は柳川市の西鉄・矢加部駅近くの「元祖本吉屋」、3位は生粋の柳川人ならイチ押しの「若松屋」。▽食べた経験のある「富松うなぎ屋」と「若松屋」は、せいろ蒸しは確かに美味しい。しかしウナギのかば焼きやうな丼は、大善寺町黒田の「菊菱」を推したい。近くに「富松うなぎ黒田本店」があるため、外から見る限り、駐車中の車の台数では押されている。ただ、うなぎのかば焼とうな丼なら負けない。▽『菊...筑後川の「エツ漁解禁」に誘われ『菊菱』のうな丼肝吸いとの組み合わせ絶品久留米市大善寺町

「平成」のお施餓鬼法要と「令和」のクラウドワークス 瞑想からイライラ(？)へ

              ▽年号が「平成」から「令和」になった。「昭和」生まれだから三代目に入ったわけだ。ただ「明治」以前は、天皇一代で一つの年号という「一世一元制」ではなかった。自然災害が相次ぐと、天皇一代で“ゲン担ぎ”のため改元(年号変更)が頻繁に行われ、一生のうち三つの年号経験者は珍しくもなかった。▽とはいえ、人生二回目の改元。"平成の大晦日"4月30日は、芦刈町の「永林寺」で営まれた「お施餓鬼法要」に出席、両手を併せて両親とご先祖の供養をした。永林寺は曹洞宗なので、「施餓鬼（せがき）」ではなく、「施食（せじき）」と言うのが通例との指摘もあるが、「施餓鬼」だった。▽本堂で20人弱のお坊さんが、銅鑼や鐘、太鼓をたたきながら、声を揃えて読経する。一定の時が経つと立ち上がって祭壇にお線香を手向け、再び自席に戻...「平成」のお施餓鬼法要と「令和」のクラウドワークス瞑想からイライラ(？)へ