2024年4月28日(日)3526 コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)撮影 2016/09/05場所勿来の関①コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)縦筋の綺麗な蛾で,外縁からはみ出すようにでている鋸歯状のものに見とれてしまいました。私は本種をモクメヨトウと勘違いをしていました。いろいろなサイトを探してもこの写真と似たような画像は出てこなかったからです。その原因は幼虫が食べる植物にありました。モクメヨトウの幼虫はチシャ、タ...
植物・昆虫・野鳥の観察から分かった多様性と生きる工夫を伝えたい。出会いから生まれた感動の記録です。
ブログ同様,同名のホームヘージもご覧下さい。 http://itotonbosan.web.fc2.com/ 植物図鑑には奇麗な写真が沢山あります。 蛾の図鑑には多様性に富んだ蛾が掲載されています。
2023年8月31(木)モンキクロノメイガ 撮影日2023/07/02 撮影場所:勿来の関①モンキクロノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)触角を背負って止まっています。この事から本種はツトガ科・メイガ科の仲間と分かります。黒い地に白い紋はツトガ科ノメイガ亜科に仲間が多いです。本種の前翅には魚紋(赤矢印),四角紋(緑矢印)といった特徴ある紋が見られます。本種と似た蛾にモンシロルリノメイガが居ますが,紋の形が違うので区別が...
2023年8月30(水)ナミスジコアオシャク 撮影日2023/07/02 撮影場所:勿来の関①ナミスジコアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)翅色が緑色ならアオシャク亜科とは限りません。それは例外があるからですが,今回は大丈夫です。シロモンアオヒメシャクは翅色が緑色ですがヒメシャク亜科です。翅を左右に開いていて翅の色が緑色なのでアオシャク亜科と分かります。本種はナミガタウスキアオシャクと似ているので注意が必要で...
2023年8月29(火)クロフケンモン 撮影日2023/08/29 撮影場所:勿来の関①クロフケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)大黄矢印は腎状紋,小黄矢印は環状紋を指しています。この2つの紋の存在から本種はヨトウガ亜科・キリガ亜科・ケンモンヤガ亜科が予想されます。青楕円内の剣状紋の存在から本種はケンモンヤガ亜科の仲間と分かります。②クロフケンモン(二枚とも同一個体)本種の特徴は腎状紋と環状紋の間に黒帯があることです...
2023年8月28(月)キボシアツバ 撮影日2023/07/05 撮影場所:勿来の関①キボシアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)頭部を見ると小さいながらも突き出た下唇鬚(かしんひげ)が見られます。四国産蛾類図鑑による分類によるとコヤガ類1に入っています。本種で目立つのは橙黄色の頭部と黄色の腎状紋です。全体に霜が降ったような小白点が無数に散在している。赤矢印は内横線,緑矢印は外横線を指しています。前翅長は10㎜程度の小さ...
2023年8月27(日)クロハナコヤガ 撮影日2023/07/05 撮影場所:勿来の関①クロハナコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)小さい蛾で前翅長9㎜程度の蛾です。一見,ツマキリアツバ亜科の蛾のように見えます。でも,頭部を見ると小さいながらも下唇鬚(かしんひげ)が見られます。というわけでコヤガの仲間を調べると,はやく見つかります。②クロハナコヤガ赤矢印は鋸歯状の内横線を指しています。桃矢印は鋸歯状の外横線を指しています...
2023年8月26(土)チャハマキ 撮影日2023/08/26 撮影場所:勿来の関①チャハマキ ♂ (ハマキガ科)本種は釣り鐘のような形をしています。この事から本種はハマキガ科と分かります。本種の大きな特徴は♂と♀で外見が違うことです。写真のものは赤矢印が指している前縁褶があるので♂と分かります。幼虫はチャ,ネムノキ,クマノミズキ等の葉を食べます。自然観察 ブログランキングへにほんブログ村●2つのランキングに参加中です!...
2023年8月25(金)スギドクガ 撮影日2023/08/24 撮影場所:勿来の関①スギドクガ(ドクガ科)同定が終わるまで時間がかかりました。腹端が覗いているのでシャチホコガ科を探しました。しかし,シャチホコガ科では見つかりません。次に注目したのは桃矢印が指している亜外縁線と思われる白い横線でした。似たような写真はありましたが,個体差があってそっくり同じものは見つかりません。以前同定しているときのことを思い出し...
2023年8月24(木)オオシラホシアツバ 撮影日2023/08/24 撮影場所:勿来の関①オオシラホシアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)赤矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見ると突き出ているようにも後方へ反り返っているようにも見えます。突き出ていればアツバ亜科を後方へ反り返っていればクルマアツバ亜科を検索すれば見つかります。アツバ亜科から調べたら見つからず,クルマアツバ亜科だと分かりました。検索の手助けとなっ...
2023年8月23(水)ヒメカギバアオシャク 撮影日2023/08/23 撮影場所:勿来の関①ヒメカギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)左右の翅を大きく開き平らかに止まっています。更に翅の色が緑色なので本種はシャクガ科アオシャク亜科と分かります。本種には際立った特徴があります。それは赤矢印が指している翅頂が鉤状に尖っていることです。幼虫はクリ,クヌギ,アラカシ,ウバメガシ,コナラ,アベマキの葉を食べます。...
2023年8月22(火)カレハガ 撮影日2023/08/22 撮影場所:勿来の関①カレハガ(カレハガ科)本種は止まるときの格好が変わっています。前翅前縁に対して直角に後翅が広がっているからです。このような格好で止まるのはカレハガ科の仲間に多いです。②カレハガ私が本種に魅力を感じるのは胸部や後翅基部が赤味を帯びた橙色をしているからです。カレハガを見る度,この綺麗な色に見とれてしまいます。この蛾はクモの糸に止まってい...
2023年8月21(月)ウスマダラマドガ 撮影日2023/08/21 撮影場所:勿来の関①ウスマダラマドガ(マドガ科)翅を大きく開いて止まっていますが,シャクガ科てはありません。本種は全てで10種余りしか居ない小さな科の仲間です。その小さな科の名前はマドガ科です。本種のトレードマークは赤矢印が指している翅頂近くの白紋です。ぶれ防止のために懐中電灯の光を当てながら写真を取りました。当たる光の量を減らすためにティッ...
2023年8月20(日)ウンモンスズメ 撮影日2023/08/20 撮影場所:勿来の関①ウンモンスズメ(スズメガ科ウチスズメ亜科)三角翼の最新ジェットの様な感じの昆虫です。前翅後縁がえぐれて腹部が丸見えになっています。こんな感じの蛾はスズメガ科の蛾です。勿来の関にはサクラの仲間が沢山分布しているのでモモスズメが多数見られます。それに比べてウンモンスズメは1回見られれば良い方です。その理由は餌となるケヤキ,アキニ...
2023年8月18(土)ゴマフボクトウ 撮影日2023/08/19 撮影場所:勿来の関①ゴマフボクトウ(ゴマフボクトウ科)白地に黒点が翅脈と翅脈の間を埋めるように並んでいます。この水玉模様が本種のトレードマークです。左右の翅を合わせるように屋根形にして止まっています。しかも外縁から腹端が覗いています。でも,シャチホコガ科ではありません。本種を含めて1つの科に5種類以内の小さい科であるボクトウガ科の蛾です。②ゴマフ...
2023年8月18(金)ウスイロギンモンシャチホコ 撮影日2023/08/18 撮影場所:勿来の関①ウスイロギンモンシャチホコ(シャチホコガ科)左右の翅を合わせるように立てて止まっています。そしてさらに,外縁から腹端がはみ出しています。この様な仲間はシャチホコガ科に多く見られます。本種で目立つのは前翅後縁近くにある白紋の群れです。白紋の群れの真ん中辺りにある一寸大きな偽三角紋がトレードマークになっています。外縁...
2023年8月17(木)クロシタアオイラガ 撮影日2023/08/13 撮影場所:勿来の関①クロシタアオイラガ(イラガ科)翅の色が緑色ですが,アオシャク亜科ではありません。アオシャク亜科の仲間は翅を左右に開いて止まるからです。左右の翅を合わせるように立てて止まっています。このような格好で止まるのはイラガ科・カレハガ科・シャチホコガ科の仲間です。この中で翅の色が緑色なのはイラガ科です。本種は前翅長が12㎜程度の小...
2023年8月16(水)クワゴモドキシャチホコ 撮影日2023/08/13 撮影場所:勿来の関①クワゴモドキシャチホコ(シャチホコガ科)腹部が前縁から丸見えになっています。この事はイラガ科に似ていますが,イラガ科ではありません。腹端が翅頂付近から飛び出す感じになりますが,シャチホコガ科です。腹端が出ていない本種もいますが,♀だと思われます。写真の個体は♂だと私は思っています。前翅長が15㎜程度の小さな蛾です。トレ...
2023年8月15(火)ドクガ 撮影日2023/08/05 撮影場所:勿来の関①ドクガ(ドクガ科)本種が科名と同名のドクガです。本種に触れると皮膚炎を起こし酷い目に遭いますので触らないようにしましょう。黄色い蛾を見たら近付かない方が無難です。横から見て赤矢印が指しているような毛が見えたら毒針毛を持つ毒蛾ですので注意しましょう。前翅中横線に「く」の字形の暗色帯がトレードマークの1つになっています。もう一つのトレー...
2023年8月14(月)ネグロアツバ 撮影日2023/07/02 撮影場所:勿来の関①ネグロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)赤矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見ると後方へ反り返っています。この事から本種はクルマアツバ亜科と分かります。本種の下唇鬚は上方から撮影すると反り返りがよく分からないので横の方から狙った方が良いです。緑矢印は内横線を指しています。この内横線の内側が黒くなっているのでネグロアツバと名付け...
2023年8月13(日)クビワシャチホコ 撮影日2023/07/04,0.8/13 撮影場所:勿来の関①クビワシャチホコ(シャチホコガ科) 7月4日撮影赤矢印は外縁からはみ出ている腹端を指しています。この事から本種はシャチホコガ科の仲間と分かります。しかし,翅の開き具合によって見えないときもあります。②クビワシャチホコ 8月13日撮影上から見ると黒い襟巻きをしているように見えます。この黒い筋模様を首輪に見立てクビワシャ...
2023年8月12(土)ウスグロアツバ 撮影日2023/0.8/09 撮影場所:勿来の関①ウスグロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)緑矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見ると後方へ反り返っています。この事から本種はヤガ科クルマアツバ亜科の仲間と分かります。②ウスグロアツバ本種はトビスジアツバに似ているので注意が必要です。はっきりした違いは次の通りです。本種の内横線(桃矢印)は滑らかな弧を描くのに対しトビスジアツバは...
2023年8月11(金)ネアオフトメイガ 撮影日2023/07/02 撮影場所:勿来の関①ネアオフトメイガ(メイガ科フトメイガ亜科)灯火を見上げると見慣れぬ蛾が止まっています。カメラがぶれないように腕を固定して写しました。触角を背負って止まっているので本種はメイガ科・ツトガ科と分かります。更に翅色が白・黒・褐色で止まっている形が三角形はメイガ科に仲間が多いです。外横線と思われる横線の一部が緑円で外に飛び出すよう...
2023年8月10(木)キイロアツバ 撮影日2023/08/10 撮影場所:勿来の関①キイロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)頭部を見ると下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っています。この事から本種はヤガ科クルマアツバ亜科の仲間と分かります。2つの同定ポイントを上げます。一つは,胸部近くのぎざぎざした内横線です。翅頂から後角付近に向かって走る亜外縁線です。この2つのポイントを押さえておけば同定が速やかに進みます。自...
2023年8月9(水)アカアシアオシャク 撮影日2023/08/09 撮影場所:勿来の関①アカアシアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)壁に貼り付くように平たく止まっています。更に翅の色が緑色なのでシャクガ科アオシャク亜科の仲間と分かります。アオシャク亜科には似たような種が何種類も居ます。しかし,腹の背に茶色の紋があるので同定が楽です。更に縁毛には茶色の斑紋が見られるので益々同定が楽です。前翅縁毛の真ん中から後...
2023年8月8(火)モンクロギンシャチホコ 撮影日2023/08/08 撮影場所:勿来の関①モンクロギンシャチホコ(シャチホコガ科)赤矢印が指している腹端を見ると外縁からはみ出しています。この事から本種はシャチホコガ科と分かります。名前にモンクロと付く蛾はモンクロシャチホコが居ますが区別するため本種にはギンを付けています。②モンクロギンシャチホコ勿来の関にはソメイヨシノは普通に分布しています。本種の幼虫はソメ...
2023年8月7(月)ナカスジシャチホコ 撮影日2023/08/07 撮影場所:勿来の関①ナカスジシャチホコ(シャチホコガ科)腹端を見ると外縁からはみ出しています。この事から本種はシャチホコガ科と分かります。本種はどちらかというと北方系の蛾だと思います。分布が北海道,本州,四国,アムールとなっていて九州や沖縄は含まれていないからです。幼虫の食べ物はナナカマド,マメザクラとなっていますが,それら以外にバラ科の植物...
2023年8月6(日)ヘリジロヨツメアオシャク 撮影日2023/08/06 撮影場所:勿来の関①ヘリジロヨツメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)翅の色は緑色で,大きく開いて止まっています。これらから本種はシャクガ科アオシャク亜科の仲間と分かります。腹部背に白紋が見られ同定に役立っています。前翅前縁が白くて目立っています。小さいですが各翅に1個ずつ小黒点が見られそれを目に見立てています。それで,本種はヘリジロ...
2023年8月5(土)ツマジロツマキリアツバ 撮影日2023/08/05 撮影場所:勿来の関①ツマジロツマキリアツバ(ヤガ科ツマキリアツバ亜科)下唇鬚(かしんひげ)を見ると前方へ出ているようにも,後方へ反り返っているようにも見えます。この事からアツバの仲間までは分かります。以前はシタバガ亜科でしたが,現在はツマキリアツバ亜科に変更されています。下唇鬚が発達している仲間は次のようになっています。・カギアツバ亜科ツマ...
2023年8月4(金)ホソスジツトガ 撮影日2023/08/04 撮影場所:勿来の関①ホソスジツトガ(ツトガ科ツトガ亜科)触角を背負って止まっています。この事から本種はツトガ科・メイガ科と分かります。更に白地に茶褐色の組み合わせはツトガ科に多く見られます。②ホソスジツトガ本種の特徴はふさふさした毛が下唇鬚(かしんひげ)に生えていることです。これはツトガ亜科仲間に多く見られます。本種はノメイガ亜科の蛾とは違ってカメラ...
2023年8月3(木)アカウスグロノメイガ 撮影日2023/07/10 撮影場所:勿来の関① アカウスグロノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)触角を背負っていることから本種はツトガ科・メイガ科と分かります。更に本種は焦茶色の筋と薄黒いが黄色を帯びている事からツトガ科と分かります。②アカウスグロノメイガ 2023/07/16撮影本種の際立った特徴は白矢印が指している所に見られる後翅の膨らみです。これは雄のみに見られる特徴です。...
2023年8月2(水)エサキモンキツノカメムシ 撮影日2023/08/02 撮影場所:勿来の関①エサキモンキツノカメムシ(カメムシ目ツノカメムシ科)タイミングよく♂と♀が交尾している場面に出合わせました。どちらが♂でどちらが♀なのでしょうか。別々に出合ったら似たような格好なので分かりません。しかし,交尾している場合は予想することができます。昆虫界では卵を産まなければならない♀の体を大きくして子孫繁栄を図ってきました。...
2023年8月2(水)シロホシクロアツバ 撮影日2023/08/02 撮影場所:勿来の関①シロホシクロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)下唇鬚(かしんひげ)を見ると後方へ反り返っています。このような格好の蛾はヤガ科クルマアツバ亜科に多く仲間が見られます。本種には小白点と横に長い白紋の二対があるので同定に役立っています。本種には白くぎざぎざした3本の横線がありこれも同定に役立ちます。少し大きい横長白紋の内側を通る濃色...
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2024年4月28日(日)3526 コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)撮影 2016/09/05場所勿来の関①コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)縦筋の綺麗な蛾で,外縁からはみ出すようにでている鋸歯状のものに見とれてしまいました。私は本種をモクメヨトウと勘違いをしていました。いろいろなサイトを探してもこの写真と似たような画像は出てこなかったからです。その原因は幼虫が食べる植物にありました。モクメヨトウの幼虫はチシャ、タ...
2024年4月27日(土)3525 マエベニノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科) 場所勿来の関 撮影日2014/05/06①マエベニノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)明るい紅色が美しい蛾です。触角を背負って止まっています。この事から本種はツトガ科・メイガ科と分かります。a青矢印は後縁沿いに見られる黄褐色帯,緑矢印は濃紅色の横線です。本種とよく似た種にアメリカピンクノメイガが居るので注意が必要です。でも,アメリカピンクノメイガ...
2024年4月27日(土)3525 カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)撮影2016/09/05 場所勿来の関カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科) ①カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)赤矢印先は外横線,元は亜外縁線,青矢印は鉤状に似た翅頂を指しています。小型から中型の大きさのものが多いアオシャク亜科で中型から大型に入るので圧倒されます。ヒメカギバアオシャクに雰囲気が似ていますが,外横線の形状の違...
2024年4月26日(金)3524 クスサン(ヤママユガ科)撮影2019/09/26 場所勿来の関①クスサン(ヤママユガ科) 赤矢印は外横線を指しています。この大きな鋸歯状の横線が本種を特徴づけるものです。ヤママユガ科の蛾には前翅にも後翅にも眼状紋が有ります。本種の前翅には上下につぶれたような紋が見られます。しかし,後翅に見られないのは前翅の重みで前翅の位置が下がってしまい隠れているからです。その眼状紋を見るには翅頂付...
2024年4月25日(木)3523 キミャクヨトウ(ヤガ科)①カワラヒワ(アトリ科) 2013/04/11撮影黄緑矢印は腎状紋,黄矢印は環状紋を指しています。これらの紋の存在から本種はヤガ科のヨトウガ亜科・キリガ亜科と分かります。これら2つの横線は「W」字状に曲がっています。桃矢印は外横線,空色矢印は内横線を指しています。筋模様が太くはっきりしているのでキスジでなくキミャクと名付けたのでしょう。幼虫はアマチャヅル、カラ...
2024年4月24日(水)3522 カワラヒワ(アトリ科) ①カワラヒワ(アトリ科) 2013/04/11撮影勿来の関には野鳥が何種類か見られますが,その一つがこれです。翼の一部が鮮やかな黄(赤矢印)で写真を撮ろうとして近付くと逃げられてなかなか写せませんでした。羽ばたくと翼の黄色い部分が横に広がっていてとても綺麗に見えました。②カワラヒワ(アトリ科)の標本:茨城県立ミュージアム所蔵 撮影日2015/02/15羽ばたくと翼の中央を横に...
2024年4月21日(日)3521 オオケンモン(ヤガ科 ケンモンヤガ亜科) 撮影日2015/02/15①オオケンモン(ヤガ科 ケンモンヤガ亜科)この画像は茨城県立ミュージアム(博物館)所蔵のものを茨城県天心記念五浦美術館で展示したときに標本を撮影したものです。だから,私が自然の中で探して見つけたものではありません。緑矢印は前翅の付け根から走る黒い筋,赤矢印はつばがある日本刀のような筋を指しています。これらの筋を剣に見立て...
2024年4月20日(土)3520 シンジュサン(ヤママユガ科) 撮影日2015/02/15①シンジュサン(ヤママユガ科)この画像は茨城県立ミュージアム(博物館)所蔵のものを茨城県天心記念五浦美術館で展示したときに標本を撮影したものです。だから,私が自然の中で探して見つけたものではありません。シンジュサンに興味を持ったのはヤママユと同じくらい大きいからです。宮城県から新潟県を結ぶ線より南に分布しているようなので,可能性が...
2024年4月20日(土)3520 オオカギバ(カギバガ科 オオカギバガ亜科) 撮影日2015/02/15①オオカギバ(カギバガ科オオカギバガ亜科)この画像は茨城県立ミュージアム(博物館)所蔵のものを茨城県天心記念五浦美術館で展示したときに撮影したものです。だから,私が自然の中で探して見つけたものではありません。赤矢印が指している翅頂付近を見ると独特の大きな鉤状では有りませんがカギバガ科を連想させるような形状です。ただ,...
2024年4月1.8日(木)3520 ムクゲコノハ(ヤガ科シタバガ亜科) 撮影日2015/02/15①ムクゲコノハ(ヤガ科シタバガ亜科)茨城県立ミュージアム所蔵この画像は茨城県立ミュージアム(博物館)所蔵のものを茨城県天心記念五浦美術館で展示したときに撮影したものです。だから,私が自然の中で探して見つけたものではありません。2015年2月15日前に勿来の関で偶然樹液を食べていたムクゲコノハに出合いました。そのときの後翅の紅色がと...
2024年4月1.7日(水)3520 オビカレハ♂(カレハガ科マツカレハ亜科) 撮影日2014/06/20①イチモンジハマキホソガ(カレハガ科マツカレハ亜科)黄褐色の地に2本の横線が有る蛾です。赤矢印が指しているのは前翅から飛び出した後翅の一部です。♂と♀では紋様に違いがあります。♀は二本の横線の間が濃褐色になっています。ですからこの写真の蛾は♂です。本種の触角はがっちりしていて,体側に張り出していて見られます。カレハガ科の...
2024年4月1.6日(火)3519 イチモンジハマキホソガ(ホソガ科ホソガ亜科) 撮影日2019/07/14①イチモンジハマキホソガ(ホソガ科ホソガ亜科)面白い格好で止まる蛾です。犬が待ての姿勢で待っている格好で止まっていますが,前足と中足を揃えています。普通,後ろ足は腹部につけて後ろの方へ伸ばしています。赤矢印は名前の謂われになっている白っぽい筋を指しています。恐らくこの一本の筋が目立っているので「イチモンジ」と名...
2024年4月1.5日(月)3518 キシタバ(ヤガ科シタバガ亜科) 撮影日2017/07/27①キシタバ(カギバガ科トガリバガ亜科)名前通りに後翅に黄紋が有ります。開帳 69~74㎜と大きな蛾です。この仲間は似たような感じの蛾なので,前翅の紋様だけでの同定は難しいです。樹液を食べているときは後翅の紋様が見えるので区別がつきます。でも,本種は独特の紋様があるため絞ることが出来ます。それが,二つの楕円形で囲んだ部分です。赤楕円...
2024年4月14日(日)3518 ヒメウスベニトガリバ(トガリバガ亜科) 撮影日2014/08/03①アカガネマルハキバガ(マルハキバガ科)赤矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見ると牙のようなものがみえます。得てして細くて小さい蛾は頭部に注目して観察すると同定が捗ります。本種に似たシロスジカバマルハキバガが居るので注意が必要です。でも,青矢印が指している白線が前縁に達しているかどうかで区別がつくので安心です。a白線...
2024年4月1.13日(土)3517 アカガネマルハキバガ(マルハキバガ科マルハキバガ亜科) 撮影日2018/08/03①アカガネマルハキバガ(マルハキバガ科)赤矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見ると牙のようなものがみえます。得てして細くて小さい蛾は頭部に注目して観察すると同定が捗ります。本種に似たシロスジカバマルハキバガが居るので注意が必要です。でも,青矢印が指している白線が前縁に達しているかどうかで区別がつく...
2024年4月1.12日(金)3516 ベニオビヒゲナガ(ヒゲナガガ科) 撮影日2018/06/19①ベニオビヒゲナガ(ヒゲナガガ科)体の割りに触角が長い蛾を見つけました。それに比べて前翅の中頃に鮮やかな紅色の帯が有って目立っています。ところどころが金色に光り目を引きます。触角は赤矢印の辺りまで太くなっていてそこからは,白くなり太さが細くなっています。幼虫が何を食べているのか分かっていません。にほんブログ村●2つのランキ...
2024年4月1.10日(水)3515 モンシロムラサキクチバ(ヤガ科シタバガ亜科) 撮影日2016/07/09①モンシロムラサキクチバ(ヤガ科シタバガ亜科) 昨日紹介したモンシロムラサキクチバと似ています。しかし,青矢印が指している黒褐色の横筋にくっきりと白い線があり,茶褐色の外縁に向かって走る筋が目立っています。本種は赤矢印が指している白線が明瞭な蛾です。その他目立つ特徴は翅頂を取り囲むように黒褐色の紋が有ります。更...
2024年4月9日(火)3514 モンムラサキクチバ(ヤガ科シタバガ亜科) 撮影日2018/09/02①モンムラサキクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)全体の形が矢尻に似ています。赤矢印が指している白線を手掛かりに矢印の元近くにある腎状紋らしいものからヨトウガ亜科・キリガ亜科・シタバガ亜科などを検索しました。すると,似たような感じの蛾が居ることに気付きました。赤矢印が指している白線が明瞭なものとぼんやりしているものです。この写...
2024年4月9日(火)3513 シロモンクロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科) 撮影日2012/07/05①シロモンクロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)本種も昨日紹介したシロオビクロナミシャクと同じく勿来の関ではほとんど見かけない珍しい蛾です。(植生の豊かな場所では普通に見られます。)それは幼虫の食べる植物と関係があると思っています。即ち,幼虫が食べるツルウメモドキ、マユミ、コマユミ、ツルマサキ、ツリバナ、ク...
2024年4月8日(月)3511 シロオビクロナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科) 撮影日2014/06/02①シロオビクロナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)本種はほとんど見かけない珍しい蛾です。幼虫の食べる植物がツルアジサイというあまり分布していない植物だからです。本種が止まっていた近くには夜間も明るく灯しているトイレがありますが,何故かそちらには飛来せず道路沿いの柵に止まっていました。驚かさないようにゆっくり...
2023年4月30(日)テンクロアツバ 撮影日2023/04/29 撮影場所:勿来の関①テンクロアツバ(ヤガ科テンクロアツバ亜科)下唇鬚(かしんひげ)が小さいながらも前方へ突き出ています。二枚の翅を重ねたまま矢の先端の形(矢尻型)をして止まっています。このような特徴の仲間はヤガ科に多いです。②テンクロアツバ本種は逃げ足が速くてなかなか写真が撮れないでいました。今まではカメラを近づける度に逃げられていました。不思議にも...
2023年4月29(土)キシャチホコ 撮影日2023/04/29 撮影場所:勿来の関①キシャチホコ(シャチホコガ科)左右の翅を合わせるように立てて止まっています。しかも左右の翅の間はあまり隙間がありません。この様な仲間の多くはシャチホコガ科に見られます。本種は昨日紹介したウスキシャチホコに似ています。初めは翅の紋様を見ていましたが,個体差があるので全体を見ていると胸部背が違うことに気が付きました。キシャチホコ・...
2023年4月28(金)ウスキシャチホコ 撮影日2023/04/28 撮影場所:勿来の関①ウスキシャチホコ♂(シャチホコガ科)左右の翅を合わせるように立てて止まっています。更に,腹端が外縁から飛び出しています。(緑矢印)この様な仲間はシャチホコガ科に多いです。②ウスキシャチホコ♀ 2018/05/04撮影あるとき,この写真と似た蛾の写真を撮ったことがありました。それは腹端が出ていない画像でした。目にする画像のほとんどが腹端の...
2023年4月27(木)カザリツマキリアツバ 撮影日2023/04/27 撮影場所:勿来の関①カザリツマキリアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)前翅を大きく開いて平らに止まっています。しかし,シャクガ科の仲間ではありません。緑矢印は前翅外縁の真ん中辺を指しています。この指した部分を頂点とするように翅頂や後縁の方向へ切り込まれています。これがツマキリと名付けられた理由です。自然観察 ブログランキングへにほんブログ村●2つ...
2023年4月26(水)ハンノトビスジエダシャク 撮影日2023/04/24 撮影場所:勿来の関①ハンノトビスジエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)今まで何回も観察していた蛾ですが,特徴を捉えにくく同定ができませんでした。目で見たときの印象と写真の画像とに差がありすぎて同定が進みませんでした。本種は前翅を大きく開き,壁に対して平らに止まっています。この様な蛾はシャクガ科に多いです。横線が前縁近くで濃く太くなっ...
2023年4月25(火)モミジツマキリエダシャク 撮影日2023/04/25 撮影場所:勿来の関①モミジツマキリエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)止まっている壁に対して平らに止まっています。この様な仲間の多くはシャクガ科に見られます。本種と似た種が居るので注意が必要です。でも目印となるものがあるので大丈夫です。それは緑楕円内にある2つの小黒点です。前翅外縁において赤矢印が指している部分が尖っています。赤矢印...
2023年4月24(月)アカモンナミシャク 撮影日2023/04/24 撮影場所:勿来の関①アカモンナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)ふと窓ガラスを見ると蛾が止まっていますが,逆光で筋や紋様が分かりません。そこで,近くに生えているアカメガシワの葉を貼り付けました。光を遮るには,面積が広い方が便利だからです。すると,前よりずっと見やすくなりました。写真を撮りながら本種は今まで観察したことが無いことに気付きまし...
2023年4月23(日)3280 キハラゴマダラヒトリ 撮影日2023/04/23 撮影場所:勿来の関①キハラゴマダラヒトリ(ヒトリガ科ヒトリガ亜科)翅が真っ白い蛾はヒトリガ科やドクガ科にいますが,足や触角が黒いものはヒトリガ科です。本種の翅にある黒点は,個体差があって数や大きさや位置はまちまちです。②キハラゴマダラヒトリ本種とアカハラゴマダラヒトリ・オビヒトリは似ているので注意が必要です。特に,本種とアカハラゴマダ...
2023年4月22(土)ツツジハマキホソガ 影日2023/04/22 撮影場所:勿来の関①ツツジハマキホソガ(ホソガ科)犬が待ての姿勢で待っているような格好で止まっています。体は細長く前翅長は5㎜程度です。この様な仲間はホソガ科に多いです。②ツツジハマキホソガ本種の特徴は何といっても2つの矢印が指している部分にあります。緑矢印が指している所は黄色の部分が飛び箱の様に盛り上がっています。これがポイントになって同定で...
2023年4月21(金)クロスジシャチホコ ①クロスジシャチホコ(シャチホコガ科)外縁から腹端が覗いています。この事から本種はシャチホコガ科と分かります。②クロスジシャチホコ前翅前縁中頃には名前にあるように黒い筋が見られます。本種は灰褐色を帯びています。③クロスジシャチホコ本種の特徴は何といっても胸部背にあるモヒカン刈りです。徐々に高くなって前面で切り立った崖のようにそびえているところが目を引きます。前...
2023年4月20(木)モンシロツマキリエダシャク 影日2023/04/20 撮影場所:勿来の関①モンシロツマキリエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)触角を背負っていても本種はツトガ科・メイガ科ではありません。前翅を大きく開いて平らに止まっています。この事から本種はシャクガ科と分かります。でも,普通シャクガ科なら触角を背負って止まりません。ですから,本種はシャクガ科の中でも例外中の例外です。ヒゲマダラエダシャ...
2023年4月19(水)ナカジロアツバ 影日2023/04/19 撮影場所:勿来の関①ナカジロアツバ(ヤガ科アツバ亜科)赤矢印は下唇鬚(かしんひげ)を指しています。短いですが前方へ突き出ています。この事から本種はヤガ科アツバ亜科だと分かります。②ナカジロアツバ緑矢印は横線を指しています。この横線の外側は白を帯びています。だからナカジロアツバと名付けられました。本種の特徴は,この横線と桃円内の2つの白紋です。桃円内に...
2023年4月18(火)フタトビスジナミシャク 影日2023/04/14 撮影場所:勿来の関①フタトビスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)前翅を平らに開いて止まっています。赤矢印は外横線を指しています。この線上には少しだけ弧を描いている「U字形」が幾つも並んでいます。更には,外横線の外側には3本の横線が走っていて何れも「U字形」が並んでいます。この様な仲間はナミシャク亜科に多いです。緑矢印は内横線を指してい...
2023年4月17(月)カブラヤガ 影日2023/04/17 撮影場所:勿来の関①カブラヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)赤矢印は腎状紋,桃矢印は環状紋を指しています。これらの紋が観察されるので本種はヤガ科モンヤガ亜科・ヨトウガ亜科・キリガ亜科の仲間と分かります。本種を特徴づけるものは何といってもV字状の楔(くさび)状紋です。(緑矢印)二重になった内横線に接触しています。②カブラヤガ幼虫はネキリムシと言われて農家に嫌われてい...
2023年4月16(日)アシブトチズモンアオシャク 影日2023/04/16 撮影場所:勿来の関①アシブトチズモンアオシャク(シャクガ科エダシャク亜科)胸部背に密集した毛はなく柱の面に貼り付くように止まっています。それより何より褐色の地色に緑の紋が大きな割合を占めています。これにより本種はシャクガ科アオシャク亜科と分かります。本種はチズモンアオシャクと似ているので注意が必要です。両者の違いは二つの矢印が指してい...
2023年4月15(土)マエキトビエダシャク 影日2023/04/11 撮影場所:勿来の関①マエキトビエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)少し前翅を開いて平たく止まっています。胸部背には毛が密集して生えていません。この様な仲間はエダシャク亜科に多いです。 本種にはオオマエキトビエダシャクという似た種が居るので注意が必要です。緑の線の部...
2023年4月14(金)アオスジアオリンガ 影日2023/04/14 撮影場所:勿来の関①アオスジアオリンガ(コブガ科リンガ亜科) ♀と思われます。本種を初めて見る方はヤガ科と思ってしまうでしょう。胸部背には毛が密集して生えていますし,翅を屋根形にして止まっているからです。しかし,残念ながらコブガ科の蛾です。②アオスジアオリンガ赤矢印も桃矢印も白線を指しています。この白線が前縁に近付くと狭くなるのがアカスジアオ...
2023年4月13(木)コクロモクメヨトウ 影日2023/04/13 撮影場所:勿来の関①コクロモクメヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)赤矢印は腎状紋を指しています。緑矢印は環状紋を指しています。この2つの紋があるので本種はキリガ亜科・ヨトウガ亜科だと分かります。本種の前翅長は20㎜程あり細長い体形をしています。②コクロモクメヨトウ本種の実際の色は2枚目の写真に近く黒ずんだ色をしています。だから名前にクロが付けられたの...
2023年4月11(火)サカハチトガリバ 影日2023/04/11 撮影場所:勿来の関①サカハチトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)前縁を斜めに走る二筋の線を見て以前の記憶が蘇ってきました。勿来の関では,あまり見られない蛾で11年間で二回しか会ったことがありません。赤矢印は亜外縁線を指していますが,翅頂から斜上する細い黒筋があります。私はこれをトガリバガ斜上線と名付けて同定に役立てています。緑矢印は角(つの)或い...