100年ほど前のフランス製チェロ弓のチップ(フェイスプレート)が少し剥離してきたため、小田原のアトリエカマタに修理を依頼した。小田原に工場があるアルシェで弓を製作していた鎌田さんが独立して構えた弓専門工房である。5月に持ち込んでから1ヶ月ちょっとで修理完了の連絡が入り、6月30日に引き取ってきた。「急がなくていいです」とお伝えしたのでゆっくりやっていただいた。 剥がれたチップは象牙製だった。今回も同じ象牙(マンモスの象牙)で交換してもらった。チップは素材によって価格が違う。プラスティックだと6100円、イミテーション象牙や骨材では8500円、マンモス象牙で12800円。 ついでにヘッド周りのニ…