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2012/08/11

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  • 『仏教哲学大辞典』の「創価学会」の項目を読み比べる

    創価学会は、『仏教哲学大辞典』という辞典を編纂しており、最初に発行されたものは第1巻から第5巻にわたる大部な書となっています。1964年から1969年にかけて発行されており、大事業であったことが窺えます。 その第4巻に「創価学会」の項目があります。その一部分を見てみましょう。 創価学会は、日蓮大…

  • 自らにおける信仰の三大部

    日蓮仏法を信仰していく中で、法華経、御書を研鑚することになりますが、法華経もそれなりの分量であり、御書に至ってはなかなかの大部であり、通し読みにも時間がかかるものです。 日蓮が釈尊の一代聖教の中から法華経を選択したように、我々も、なにがしらの選択が必要に思われるのですね。確かに仏教の経典すべてを学ぶことは好ましいことでしょうが、仏教の専門家でもない庶民である我々にとって、すべてを学ぶことはでき…

  • 自分に仏界、仏法界があることを信仰すること

    問うて曰わく、十界互具の仏語分明なり。しかりといえども、我らが劣心に仏法界を具すること、信を取り難きものなり。 『日蓮大聖人御書全集』新版 128頁(観心本尊抄) 日蓮は、「観心本尊抄」において、質問者に上記の問いを立てさせています。十界互具の理屈は理解できても、自らの劣った心に仏界、…

  • 自らの中に地獄界を見て、対策を練る

    経に云わく「提婆達多乃至天王如来」等云々。地獄界所具の仏界なり。 『日蓮大聖人御書全集』新版 125頁(観心本尊抄) 地獄界であっても仏界を備えていることを示しています。法華経の提婆達多品からの引用ですね。 「観心本尊抄」の最大のテーマは、衆生に仏界が備わっていること、人間には仏性が…

  • 「観心本尊抄」を読むと「法華経」を読まなければならないことが分かる

    「観心本尊抄」には、九界に仏界がある文証として方便品の文をあげています。 法華経第一の方便品に云わく「衆生をして仏知見を開かしめんと欲す」等云々。これ九界所具の仏界なり。 『日蓮大聖人御書全集』新版 125頁(観心本尊抄) 方便・自我偈の勤行において出てこない部分ですね。方便品で読誦す…

  • 「一念三千」から環境が大事であることを把握する

    問うて曰わく、百界千如と一念三千と差別いかん。 答えて曰わく、百界千如は有情界に限り、一念三千は情・非情に亘る。 『日蓮大聖人御書全集』新版 124頁(観心本尊抄) 「百界千如」は、十界にそれぞれ十界があることから十界互具で百界となり、それに十如是をかけて千如となりますので、当然、…

  • 毎朝、2ページの「観心本尊抄」の音読

    本日から、毎朝、2ページの「観心本尊抄」の音読をはじめました。 「観心本尊抄」の冒頭は、『摩訶止観』の引用からはじまります。 摩訶止観第五に云わく〈世間と如是と一なり。開合の異なり〉 「夫れ、一心に十法界を具す。一法界にまた十法界を具すれば、百法界なり。一界に三十種の世間を具すれば、百法界には…

  • 「報恩抄」音読完了

    本日、「報恩抄」の音読を完了しました。続いて「報恩抄送文」も音読しました。 「観心本尊抄」「法華取要抄」「立正安国論」「開目抄」「撰時抄」「報恩抄」と音読し、五大部と「法華取要抄」とを合わせた六大部の音読を終えたことで一つの区切りとしたいと思います。 明日からは、「観心本尊抄」の毎朝2ページの音読をはじめたいと考えています。見開きごと読んでいくということですね。 「報恩抄送文」を読んでみま…

  • 『真ん中のひじ掛けの妖精』五分目悟 (著)を予約しました。

    いつもYoutubeの動画で楽しませてもらっている五分目悟さんが本を出されたということで、本日、予約しました。 特典として「オリジナル描き下ろしミニ漫画」がデータ配信されるようです。 本の発売日は、令和6年8月6日です。予約したのは、五分目悟さんの動画が気に入っているからですね。クオリティが高いことは間違いなく、じわじわと楽しみたいと考えています。

  • 新版の御書に誤植があるようです

    毎朝の御書1ページ音読を続けておりますが、「報恩抄」の次の一節に関し、意味が通らないのではと思い、いろいろと調べてみました。 まずは、『日蓮大聖人御書全集』新版で、その箇所を確認してみましょう。 愚者と愚者との唱うる功徳は天地雲泥なり。 『日蓮大聖人御書全集』新版 255頁(報恩抄) …

  • 「報恩抄」の1ページ目に学ぶ

    毎朝、1ページの御書音読ですが、「報恩抄」に入りました。 題号が「報恩抄」ですから、とにかく恩を報ずればよいと安易に考えてしまいがちですが、日蓮の筆を見ますと、単に恩を報ずればよいという単純な事柄ではないようです。1ページ目から、重要な視点が得られます。 仏法を習い極めんとおもわば、いとまあらず…

  • 「撰時抄」の音読を完了

    毎朝、御書1ページの音読をしていますが、「撰時抄」の音読が終わりました。新版の御書で52ページありますから、52日かかったわけです。「撰時抄」は、御書の中でも長編の御書といってよく、読み通そうと思うと量が多いため気が重い感じがする御書ですが、1日1ページと決めて習慣化すると、あっさり読了したという感覚がするものです。 習慣化すると何事もいずれは終了、完了しますね。いい習慣をたくさん持つことが人…

  • 言葉を大事にすることが肝要であること

    御書、法華経を大事に考えておりますが、このことは、取りも直さず、言葉を大事にしていることといえましょう。題目の「南無妙法蓮華経」も言葉であり、この「南無妙法蓮華経」という言葉を大事にする心持ちが信仰といえます。 単なる言葉ではないか、と反問する人がいますが、確かに単なる言葉であっても、その言葉を大切にするかしないかで人生が大きく変るものです。やはり、言葉は大事にしなければなりません。 視点を…

  • 『必携 古典文法ハンドブック』

    開目抄や撰時抄などは、和文で書かれています。よって、文語での助動詞、助詞を把握しておきませんと、意味が取れないのですね。 古語辞典を使いますが、手っ取り早く助動詞、助詞を調べたい場合、やや使いにくいですね。 古典文法をコンパクトにまとめたものがないかと探したところ、『必携 古典文法ハンドブック』という本があり、購入しました。ハンドブックと銘打たれているとおり、片手で収まる新書サイズとなってお…

  • 100年前は、大正時代

    佐伯祐三の画集の年譜を見ていますと、今から100年前の1924年に、佐伯ははじめてパリに行っていることが分かります。 1924との記載のあとに、(大正13)年との記載があります。100年前は、まだ大正時代だったのですね。大正時代といえば、もう歴史の中での時代という感覚がありますが、ある意味、たった100年前が大正時代であり、令和の時代に生きる我々であっても、大正時代とは、そう遠くない時代である…

  • 『現代語訳撰時抄』

    毎朝の御書1ページ音読を続けており、現在、「撰時抄」に入っています。和文ですので、所々、助動詞、助詞で意味が取りづらいところがあります。そのようなときは、『現代語訳撰時抄』で現代語訳を確認します。古語辞典等を使って調べるのが本筋ではありますが、朝のそんなに時間がないときの音読ですから、落ち着いて古語辞典を調べる訳にはいかないのですね。そこで『現代語訳撰時抄』で簡単に済ませます。 もちろん、週末…

  • 毎朝、御書を1ページ、音読する

    『日蓮大聖人御書全集』新版が発刊されてから、約2年4ヶ月となりました。発刊されてすぐに「観心本尊抄」を読み、その後、1ページ目からの通し読みをして、読了しますと、ある意味、燃焼し尽くしたといいますか、御書を読もうと思わなくなるのですね。 時折、御書を読むのですが、継続的な読書とならないときがあるものです。時々読むという感じになるわけですね。 せっかく御書の新版が出ているのですから、毎日、御書…

  • 「附仏教」、「学仏法成」

    外典・外道等は、仏前の外道は執見あさし。仏後の外道は、仏教をききみて自宗の非をしり、巧みの心出現して仏教を盗み取り自宗に入れて邪見もっともふかし。附仏教・学仏法成等これなり。 『日蓮大聖人御書全集』新版 54頁〜55頁 (開目抄) 「附仏教」とは、仏教を取り入れ、仏教に添って、仏教に基づ…

  • 細科を捨てて元意を取る

    日蓮は広・略を捨てて肝要を好む。いわゆる、上行菩薩所伝の妙法蓮華経の五字なり。「九方堙が馬を相するの法は玄黄を略して駿逸を取り、支道林が経を講ずるには細科を捨てて元意を取る」等云々。 『日蓮大聖人御書全集』新版 156頁 (法華取要抄) ここで「支道林」という学僧が出てきますが、中国東晋…

  • 天晴地明 識法華者可得世法歟

    本日は、元旦であり、初日の出の日です。今後は、旭日昇天の勢いでありたいですね。旭日を連想させる御文を拝しましょうか。 天晴れぬれば地明らかなり。法華を識る者は世法を得べきか。 『日蓮大聖人御書全集』新版 146頁 (如来滅後五五百歳始観心本尊抄(観心本尊抄)) 太陽が昇れば、大地は明るく…

  • 「法華取要抄」に学ぶ

    夫れ、諸宗の人師等、あるいは旧訳の経論を見て新訳の聖典を見ず、あるいは新訳の経論を見て旧訳を捨て置き、あるいは自宗に執著し、曲げて己義に随い、愚見を注し止めて後代にこれを加添す。 『日蓮大聖人御書全集』新版 149頁 (法華取要抄) 法華経信仰、御書信仰、本尊信仰をする中で、重要なのは成…

  • 教科書は遅く読む

    英語をある程度の速度で読みたいと思いますが、なかなか速度が上がりません。途中で嫌になり、読まなくなるのですね。どうすればよいのかと思っていたところ、以下の文章に出会いました。 教科書をおそく読めば読むほど、そのほかの本をますます早く読むことができ、教科書を早く読めば読むほど、別の本の読み方がおそく…

  • 小林秀雄の講演

    小林秀雄さんが私たちの高等学校へ講演にきたことがあります。 (中略) 小林さんは、外国語の本を読むのにも、一日一冊を片づけられる程度のはやさがなければ、そもそも外国語の知識というものは使い道にならない、という演説をしました。 加藤周一『頭の回転をよくする読書術』光文社 97頁 加藤周一…

  • 御書を読むということは、日蓮を読むこと

    一流の作家なら誰でもいい、好きな作家でよい。あんまり多作の人は厄介だから、手頃なのを一人選べばよい。その人の全集を、日記や書簡の類に至るまで、隅から隅まで読んでみるのだ。 小林秀雄『読書について』中央公論新社 12頁 小林秀雄は、読書について、一人の作家を隅から隅まで読むことを推奨して…

  • 読書の技術(書物から人間を見ること)

    今の法華経の文字は皆、生身の仏なり。我らは肉眼なれば文字と見るなり。たとえば、餓鬼は恒河を火と見る。人は水と見、天人は甘露と見る。水は一なれども、果報にしたがって見るところ各別なり。この法華経の文字は、盲目の者はこれを見ず。肉眼は黒色と見る。二乗は虚空と見、菩薩は種々の色と見、仏種純熟せる人は仏と…

  • 外国語学習、英語学習について

    日本のような高い文明国には、むかしもいまも、数かぎりないよい本が日本語であります。しかし、それでも外国語の本を必要とする人は、一番必要なものからはじめるのがよろしい。外国語を習うのに一番こうつごうな教科書は、私たちが一番必要としている本以外にないと思います。 加藤周一『頭の回転をよくする読書術』光…

  • 自我偈の威力

    田村芳朗氏は、戦争中の思い出として、 新しい中隊長が赴任してまもなく、中隊は一〇人を残してフィリッピンに転出し、上陸寸前で全滅した。私は一〇人の残り組のほうであったが、中隊長は出発にさいし、戦死者をとむらうための適当な経文を教えてくれと私に頼み、そこで、私は、『法華経』如来寿量品第十六の有名な詩句…

  • カルヴァンの予定説

    キリスト教には、予定説というものがあると世界史で勉強しました。救われる人と救われない人とは、はじめから決まっているという説です。思い切った説であるなと感じていましたが、なんとなく、そうだろうなとも感じていました。 仏教徒としては、キリスト教のひとつの説という認識であり、気になる説ではありながら、深く考えることはありませんでした。 しかし、仏教信仰、法華経信仰、日蓮信仰をしていく中で、また、一…

  • 「雨ニモマケズ」から物事の認識方法を学ぶ

    雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ 夏ノ暑サニモ マケヌ 丈夫ナカラダヲ モチ 欲ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシズカニ ワラッテイル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト 少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ ジブンヲ カンジョウニ入レズニ ヨクミキキシ ワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ蔭ノ 小サナ萱ブキノ…

  • 死から生を考える

    かしこきも、はかなきも、老いたるも、若きも、定め無き習いなり。されば、まず臨終のことを習って後に他事を習うべし 『日蓮大聖人御書全集』新版 2101頁(妙法尼御前御返事(臨終一大事の事)) 賢明な人間も、思慮分別がない人間も、老人も、若人も、どうなるか、いつ死ぬかは分かりません。それ故に…

  • 『ジーニアス英和辞典』第6版の用例に大谷翔平選手の名前がある

    『ジーニアス英和辞典』第6版で「only」を調べて、用例を見ていますと、大谷翔平選手の名前が出てきました。And now, the one and only Shohei Ohtani! さあみなさん, 正真正銘の大谷翔平さんです《◆登場の場面で用いる》. 『ジーニアス英和辞典』第6版 1451頁 『ジーニアス英和辞典』第6…

  • 「黄リー教」をマスターすると「基礎的な英語」が身に付く

    本書の読者、そして英語を生業としない日本人にお勧めしたいのは、もう一方の道である。すなわち、基礎的な英語だけは身につけておいて、あとは自分の得意分野に専心するという生き方である。 斎藤兆史『日本人に一番合った英語学習法』祥伝社 177頁 以前は、『総合英語One』の例文を「基礎的な英…

  • 12年という単位で物事を考える

    物盛んなればすなわち必ず衰え �驍�ればまた替あり 速成は堅牢ならず すみやかに走れば顚躓多し 灼灼たる園中の花 はやく発きてまたまず萎む 遅遅たる澗畔の松 鬱鬱として晩翠を含む 賦命は疾徐あり 青雲は力めて致し難し 語を寄せて諸郎に謝す 躍進は徒為のみと 『蒙求・小学 (中国の古典)』…

  • とにかく笑顔でいること

    えまれぬことなりとも、えませ給え。 『日蓮大聖人御書全集』新版 1952頁 (河合殿御返事) 仕事をしている場合、通常は、笑顔でいられない状態であることが多いものです。嫌な人との関わりがあったりしますし、忙しすぎるという場合もあります。余裕がなくなり、顔が険しくなってくるのですね。当然、…

  • 「食物三徳御書」を読む

    人間の幸せに必要な基礎的な事柄は、「睡眠」、「食事」、「運動」です。これらを外して幸せになることは不可能ですね。 この中で「食事」について、御書を拝してみましょう。 食には三つの徳あり。一には命をつぎ、二にはいろをまし、三には力をそう。人に物をほどこせば、我が身のたすけとなる。 譬えば、人の…

  • 速成は堅牢ならず

    人は、インスタントにすぐに結果を求めがちですが、その結果が大したことがなく、すぐに陳腐になり、使い物にならない場合が多いのではないでしょうか。 やけに急ぎますが、そんなに急いで出来上がったものが長持ちすることはなく、いわば、安物買いの銭失いに似た状態になるだけでしょう。 中国の古典に学びながら、どのように行動すればよいのか、考えてみましょう。

  • 「河合殿御返事」を読む

    人にたまたまあわせ給うならば、むかいくさきことなりとも、向かわせ給うべし。えまれぬことなりとも、えませ給え。かまえてかまえて、この御おんかぼらせ給いて、近くは百日、とおくは三ねんつつがなくば、みうちはしずまり候べし。それより内になに事もあるならば、きたらぬ果報なりけりと、人のわらわんはずかしさよ…

  • 自分にないものを数えるのではなく、自分にあるものを数える人生

    「少欲知足」という言葉は、御書において、以下の通り、2カ所出てきます。 ただ正直にして少欲知足たらん僧こそ真実の僧なるべけれ。 『日蓮大聖人御書全集』新版 1434頁 (曽谷殿御返事(成仏用心抄)) よき師とは、さしたる世間の失無くして、いささかのへつらうことなく、少欲知足にして慈悲有らん僧の、経文に…

  • 御書の要文(3) 唱法華題目抄を読む

    「三類の強敵」とは、俗衆増上慢、道門増上慢、僭聖増上慢のことですが、「唱法華題目抄」において、法華経の文と妙楽大師の法華文句記巻八の四の文とを出して、まとめてくれています。御書を読めば、「三類の強敵」が文証付きで理解できるのですね。御書新版では、8頁から9頁にかけて記載されています。 「悪知識」とは、簡単に言うと、人を不幸に陥れる人間のことですが、「唱法華題目抄」では、涅槃経の文、章安大師の言葉…

  • 御書の要文(2) 初心の功徳

    妙楽大師、「五十展転」の人を釈して云わく「恐らくは、人謬って解せる者、初心の功徳の大なることを測らずして、功を上位に推り、この初心を蔑る。故に、今、彼の行浅く功深きことを示して、もって経力を顕す」文。文の心は、謬って法華経を説かん人の、この経は利智精進・上根上智の人のためといわんことを、仏おそれて…

  • 仏と神との融合

    つらつら微管を傾け、いささか経文を披きたるに、世皆正に背き、人ことごとく悪に帰す。故に、善神は国を捨てて相去り、聖人は所を辞して還りたまわず。ここをもって、魔来り、鬼来り、災起こり、難起こる。 『日蓮大聖人御書全集』新版 25頁 (立正安国論) 仏教の正しい法に背き、悪道に陥ると、善神…

  • 孟子の言葉

    『孟子』離婁章句下に、以下の言葉があります。 孟子曰く、大人は言必ずしも信ならず。行い必ずしも果ならず。惟だ義の在る所のままなり。 孟子がこう言った。 「萬人に勝れた人(大人)は、必ずしも言行一致するとは限らない。 どうかすると、人との約束も実行しない場合がある。 事情が変って、先約を実行しない…

  • 自分自身の仕事を効果的にする方法

    All of us are “experts” on other people and see them much more clearly than they see themselves. To make the boss effective is therefore usually fairly easy. But it requires focus on his strengths and on what he can do. It requires building on strength to make weaknesses irrelevant. Few things m…

  • 何が重要で何が正しいかより、方法、順番が大切であること

    The adaptation needed to think through the strengths of the boss and to try to make them productive always affects the “how” rather than the “what.” It concerns the order in which different areas, all of them relevant, are presented, rather than what is important or right. Drucker, Peter F.. …

  • 読む人、聞く人

    It is generally a waste of time to talk to a reader. He only listens after he has read. It is equally a waste of time to submit a voluminous report to a listener. He can only grasp what it is all about through the spoken word. Drucker, Peter F.. The Effective Executive (Harperbusiness Essentials)…

  • 日蓮仏法における一日経

    この経一部八巻二十八品六万九千三百八十四字、一々に皆妙の一字を備えて三十二相八十種好の仏陀なり。 『日蓮大聖人御書全集』新版 82頁 (開目抄) この経とは、法華経のことですが、法華経の文字が69384文字あるということです。この法華経の文字をすべて写し取るにはどれぐらいの時間がかかる…

  • 御書の要文(1)

    かりそめにも法華経を信じていささかも謗を生ぜざらん人は、余の悪にひかれて悪道に堕つべしとはおぼえず。ただし、悪知識と申して、わずかに権教を知れる人智者の由をして法華経を我らが機に叶い難き由を和らげ申さんを、誠と思って、法華経を随喜せし心を打ち捨て余教へうつりはてて、一生さて法華経へ帰り入らざらん人…

  • 西條八十「ぼくの帽子」を『コドモノクニ 名作選 秋〈Vol.4〉』で読む

    西條八十の「ぼくの帽子」を『名作童謡 西條八十100選』で読みますと、現代仮名遣いとなっています。 また、『西條八十全集』第六巻で読みますと歴史的仮名遣いですが、漢字は旧字体ではありません。 発表当時の表記で読んでみたいと思っておりましたが、「ぼくの帽子」が発表された「コドモノクニ」の発行は、1922年(大正11年)2月1日であり、その「コドモノクニ」が手に入る見込みはなく、どうしたものかと…

  • 大悪大善御書

    大事には小瑞なし。大悪おこれば大善きたる。すでに、大謗法、国にあり。大正法、必ずひろまるべし。各々なにをかなげかせ給うべき。迦葉尊者にあらずとも、まいをもまいぬべし。舎利弗にあらねども、立っておどりぬべし。上行菩薩の大地よりいで給いしには、おどりてこそいで給いしか。普賢菩薩の来るには、大地を六種に…

  • 日蓮仏法の骨格

    日蓮の書を読むにあたり、骨格となる御書を確認しておくことは有益でしょう。 また、日蓮の生涯を「初期日蓮」「佐渡期日蓮」「身延期日蓮」と区切り、以下のとおり、それぞれの時期に2つの御書を選定するのがよいでしょう。 【初期日蓮】 「守護国家論」「立正安国論」 【佐渡期日蓮】 「開目抄」「如来滅後五五百歳始観心本尊抄」 【身延期日蓮】 「撰時抄」「報恩抄」 結局、五大部に「守護国家論」を付け…

  • 「不自惜身命」の正しい意味

    衆生既信伏 質直意柔軟 一心欲見仏 不自惜身命 時我及衆僧 倶出霊鷲山 創価学会教学部編. 妙法蓮華経並開結 (Kindle の位置No.13007-13013). 創価学会. Kindle 版. 「不自惜身命」とありますので、そのまま読めば、自らの命を惜しまないでという意味にとれますが、本当に命を惜しまないでという意味なの…

  • 観心本尊抄の核心

    今、本時の娑婆世界は、三災を離れ四劫を出でたる常住の浄土なり。仏、既に過去にも滅せず、未来にも生ぜず、所化もって同体なり。これは即ち己心の三千具足、三種の世間なり。 『日蓮大聖人御書全集』新版 136頁 (観心本尊抄) この部分は、「四十五字法体段」といわれています。漢文で漢字四十五字か…

  • 宗教が絡むと変なことを言い始める傾向があるようです

    問うて云わく、如説修行の行者と申さんは、いかように信ずるを申し候べきや。 答えて云わく、当世日本国中の諸人一同に、「如説修行の人と申し候は、諸乗一仏乗と開会しぬればいずれの法も皆法華経にして勝劣・浅深あることなし。念仏を申すも、真言を持つも、禅を修行するも、総じて一切の諸経ならびに仏菩薩の御名…

  • 『日蓮大聖人御書全集 新版』分冊版 第2巻が届く

    御書新版分冊の第2巻の冒頭は、「如説修行抄」ですね。 日尊の古写本がありますので、日蓮の筆とみてよいでしょう。 「如説修行抄」は、勢いのある筆致であり、リズム感がある御書です。佐渡流罪中に書かれた情熱的な御書ですね。信仰をする上で重要な法門が散りばめられています。分量的にも、左程多くもなく、何度も読み返すことができる御書といえましょう。 最後には、

  • 「我此土安穏 天人常充満」の現代語訳を読み比べる

    我が此の土は安穏にして 天人は常に充満せり 創価学会教学部編. 妙法蓮華経並開結 (Kindle の位置No.32314-32316). 創価学会. Kindle 版. 「我此土安穏 天人常充満」の書き下し文は、上記のとおりですが、通解や現代語訳では、どのようになっているのでしょうか。確認してみましょう。

  • 『論語』における人間の6条件(志学・而立・不惑・知命・耳順・従心)

    子の曰わく、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。 先生がいわれた、「わたしは十五歳で学問に志し、三十になって独立した立場を持ち、四十になってあれこれと迷わず、五十になって天命をわきまえ、…

  • ニーバーの言葉

    ニーバー〖Reinhold Niebuhr〗 [1892〜1971]米国の神学者・倫理学者・牧師。「文明は宗教を必要とするか」「道徳的人間と非道徳的社会」など、近代社会とキリスト教倫理に関する著書を多数著した。 『デジタル大辞泉』 小学館 アメリカの神学者であるニーバーの言葉は、非常に示唆に富みます。

  • 時間を迹門、本門で考える

    妙法蓮華経28品の内、前半14品を迹門、後半14品を本門といいます。勝劣派からすると迹門よりも本門の方が重要と考えますが、この迹門、本門を時間に当てはめて考えると面白いのではないかと思います。 過ぎ去った時間は迹門、これからくる時間は本門、つまり、人生はこれからだという感覚を常に持ち続けることができるのではないでしょうか。 もちろん、勝劣派の立場をとっても迹門は重要であるのと同様、過去も重要…

  • まずは、本尊に大書されている文字を読むこと

    南無妙法蓮華経とは、文字通り、妙法蓮華経に南無すること、帰命することです。妙法蓮華経の通り生きていくことといえるでしょう。 では、その妙法蓮華経とは何なのか。鳩摩羅什が翻訳した経典である妙法蓮華経ですね。妙法蓮華経には、どのようなことが説かれているのか。端的に言うと成仏できますよということ言っているのですね。舎利弗は華光如来、迦葉は光明如来、目連は多摩羅跋栴檀香如来、阿難は山海慧自在通王如来と…

  • 悪口に対処する方法

    たとい敵人等悪口を吐くといえども、各々当身のこと、一・二度までは聞かざるがごとくすべし。三度に及ぶの時、顔貌を変ぜず、麤言を出ださず、軟語をもって申すべし。「各々は一処の同輩なり。私においては全く遺恨無し」の由これを申さるべきか。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1271頁(問注得意抄)

  • 「観心本尊抄」の音読(約1時間)

    『日蓮大聖人御書全集 新版』が届いた後、まず、読んだのが「観心本尊抄」でありました。その後、通し読みを行いますと「観心本尊抄」が出てきますので、そこで読み、通し読み終了後の今回、「観心本尊抄」音読して読んでみました。「送状」を含め、1時間かかりましたね。 三遍読むに功徳まさる。 『日蓮大聖人御書全…

  • 仏法の力とは何か

    当に知るべし、日月天の四天下をめぐり給うは、仏法の力なり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1557頁(四条金吾釈迦仏供養事) 太陽、月の動きは、仏法の力によると言っています。そうしますと、仏法とは宇宙そのものを動かすエネルギーといえましょう。まさに根本的な動力の源ですね。 日蓮は、…

  • 『日蓮大聖人御書全集 新版』読了

    『日蓮大聖人御書全集 新版』を読了しました。昨年の11月18日から読み始めましたので、約4ヶ月かかったことになります。総頁数が2232頁ですから、非常に分厚い本です。この御書を読了しても、1冊の本を読んだことにしかならないのは辛いところですね。 最初に「編年体」の御書で通し読みをし、2回目に通し読みしたときは「全集」の御書でありました。今回、「新版」の御書で3度目の通し読みとなります。

  • 厄の払い方

    厄の年、災難を払わん秘法には、法華経に過ぎず。たのもしきかな、たのもしきかな。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1375頁(太田左衛門尉御返事) 大田乗明が、自らの大厄の年について嘆いていることに対しての日蓮の返事の一節ですね。 厄を払うにはどうすればよいのか。いろいろな秘法があるよ…

  • 呪っているのか、呪っていないのか

    大衆も、日蓮を心えずにおもわれん人々は、天にすてられたてまつらざるべしや。こう申せば、愚癡の者は、「我をのろう」と申すべし。後生に無間地獄に堕ちんが不便なれば申すなり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1208頁(清澄寺大衆中) 清澄寺の大衆に対して与えられた書の一節です。清澄寺の大衆…

  • 法雨を受け取る信仰が肝要であること

    一、「等雨法雨(等しく法の雨を雨らす)(等しき法の雨雨る)」の事 仰せに云わく、「等」とは、平等のことなり。善人・悪人、二乗・闡提、正見・邪見等の者にも、妙法の雨を惜しまず平等にふらすということなり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1152頁(御講聞書) 日蓮仏法の功徳は、雨が等しく…

  • 日蓮仏法は平等の法門

    今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、男女・貴賤共に「無上宝聚 不求自得(無上の宝聚は、求めざるに自ずから得たり)」の金言を持つ者なり。智者・愚者をきらわず、ともに即身成仏なり云々。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1140頁(御講聞書) 日蓮仏法を信仰する人は、男であろうと…

  • 簡単に仏になれる?

    今、日蓮等の類いは、題目の法音を信受する故に、疑網さらに無し。「如我等無異(我がごとく等しくして異なることなし)」とて、釈尊と同等の仏にやすやすとならんこと疑いなきなり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1135頁(御講聞書) 日蓮仏法の信仰をすると釈尊と同等の仏にやすやすとなれるとい…

  • 礼儀は人のためでもあり、自分のためでもあること

    鏡に向かって礼拝をなす時、浮かべる影また我を礼拝するなり云々。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1071頁(御義口伝) 人に頭を下げることを異常に嫌う人は、礼儀は人のためにするものだと思い、礼などするものかと思い上がっていますが、この考え方が誤りであることを示している御文です。 確か…

  • 功徳とは何か

    詮ずるところ、今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、「六根清浄」なり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1062頁(御義口伝) 六根とは、「眼根」、「耳根」、「鼻根」、「舌根」、「身根」、「意根」の6つのことですね。この六根が清浄になるとは、眼、耳、鼻、舌、身、意の煩悩のけが…

  • 我が身が本尊となるような信仰

    本尊とは、法華経の行者の一身の当体なり云々。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1059頁(御義口伝) 本尊とは何なのか。非常に大きいテーマです。日蓮仏法でいえば、大曼荼羅が本尊ですが、その本尊とは、法華経の行者の一身の当体であるという。信仰心が透徹している法華経の行者は、その身そのまま…

  • 妙法の大良薬を服用すればよいこと

    妙法の大良薬を服する者は、貪・瞋・癡の三毒の煩悩の病患を除くなり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1052頁〜1053頁(御義口伝) 煩悩の根本は、貪、瞋、癡です。合わせて三毒といわれていますね。貪は、むさぼることであり、瞋は、いかりの状態であり、癡は、愚か者の状態ですね。 十界論…

  • 変なことを言う人を避けましょう

    成仏するより外の「神通」と「秘密」とはこれ無きなり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1049頁(御義口伝) 仏法の根本義は、成仏することにあります。ここを外して仏法はないですね。 宗教の世界では、神通力、秘密ということを強調する人々がいます。超能力的なものを強調してみたり、秘された…

  • 如来とは誰か

    今、日蓮等の類いの意は、総じては「如来」とは一切衆生なり、別しては日蓮の弟子檀那なり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1048頁(御義口伝) 「如来」は仏の十号のひとつです。よって、仏と考えてよいですね。この「如来」とは誰のことなのか。日蓮によると一切衆生なのですね。個別にいうと日蓮…

  • 自分以外に仏を求めないこと

    仏身を持つとは、我が身の外に仏無しと持つを云うなり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1035頁(御義口伝) 仏というと自分の外にあるものであり、縁遠いもの、雲の上のものと思いがちです。しかし、日蓮は、我が身が仏であるといいます。 仏法を信仰するわけですから、仏になることが最重要課題…

  • 睡眠のリズムを正すと成仏できる

    自身法性の大地を、生死生死と転り行くなり云々。 『日蓮大聖人御書全集 新版』1010頁(御義口伝) 「生死生死と転り行くなり」といっても、現在、生きている我々からすると死というのは、先々のことであり、生死がめぐるとは実感しづらいところがあります。 これを寝ている時と起きている時と…

  • 追善供養の御文

    今、日蓮等の類い、聖霊を訪う時、法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時、題目の光無間に至って即身成仏せしむ。 『日蓮大聖人御書全集 新版』991頁(御義口伝) 先祖をはじめ、身内で亡くなった人々、また、縁のあった人で亡くなった人々に対して、追善供養を行いますが、この御文は、まさに…

  • 言い争いは、単なる喧嘩になってしまうこと

    田舎において邪正を決せば、暗中に錦を服て遊行し、澗底の長松、匠を知らざるか。兼ねてまた定めて喧嘩出来の基なり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』875頁(強仁状御返事) 強仁という真言僧から法論の申し出があり、それに対し、日蓮が返事を書いていますが、その一節ですね。 田舎において法論…

  • 才能よりは金言

    才芸を誦し浮言を吐くには依るべからず。正しき経文・金言を尋ぬべきなり〈これ七〉。 『日蓮大聖人御書全集 新版』851頁(真言見聞) 才芸とは、才知と技芸とのことですが、才能のある人、技術のある人、芸事に優れている人等、特別な能力を持っている人のことを指しているといってよいでしょう。…

  • 違いがわかる人間になることが重要です

    日蓮幼少の時、習いそこないの天台宗・真言宗に教えられて、この義を存して数十年の間ありしなり。これ存外の僻案なり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』804頁(題目弥陀名号勝劣事) 「この義」とは、南無妙法蓮華経も南無阿弥陀仏も同じであるという考え方のことです。同じ南無であっても、妙法蓮華…

  • 血肉化、骨髄化

    妙覚の釈尊は我等が血肉なり。因果の功徳は骨髄に非ずや。 『観心本尊抄 訳注』小松邦彰訳 山喜房佛書林 39頁 最高の悟りを得た釈尊は、我々の血肉であり、因果の功徳も我々の骨髄であるという御文です。 仏の境涯の釈尊が我々の中にあるとは、通常、想像しがたいですね。仏なるものは、我々の…

  • 「諫暁八幡抄」の真蹟がなくなっている

    昨年発刊された『日蓮大聖人御書全集 新版』を読み進め、「諫暁八幡抄」に至りました。「諫暁八幡抄」の最後の部分は、 天竺国をば月氏国と申す、仏の出現し給うべき名なり。扶桑国をば日本国と申す、あに聖人出で給わざらん。月は西より東に向かえり。月氏の仏法の東へ流るべき相なり。日は東より出ず。日本の仏法の月…

  • 法華経への絶対的な信仰に基づく読み込み

    一代聖教の中に、法華経は明鏡の中の神鏡なり。銅鏡等は、人の形をばうかぶれども、いまだ心をばうかべず。法華経は、人の形を浮かぶるのみならず、心をもうかべ、心を浮かぶるのみならず、先業をも未来をも鑑み給うことくもりなし。 『日蓮大聖人御書全集 新版』679頁(神国王御書) 日蓮は、法華…

  • 仏法は、経済学の役割をも果たしていたのか

    しかるに、日蓮、このことを疑いしゆえに、幼少の比より随分に顕密二道ならびに諸宗の一切経を、あるいは人にならい、あるいは我と開見し、勘え見て候えば、故の候いけるぞ。我が面を見ることは明鏡によるべし、国土の盛衰を計ることは仏鏡にはすぐべからず。 『日蓮大聖人御書全集 新版』678頁(神国王御書)

  • 『摩訶止観』に『論語』の引用あり

    『摩訶止観』は、智��(天台大師)が講説したものを弟子の灌頂(章安大師)が筆録した書物です。全部で十巻となっており、それぞれの巻に、上、下があります。摩訶止観巻第一(の上)には、『摩訶止観』の成立意義についての説明があります。 玄奥なことわりを示す本書のような書物は、そのよって来たる根源がどこにあ…

  • 奪命者、奪功徳者に気を付けましょう

    今、真言をもって日本の仏を供養すれば、鬼入って人の命をうばう。鬼をば奪命者という。魔入って功徳をうばう。魔をば奪功徳者という。鬼をあがむるゆえに、今生には国をほろぼす。魔をたっとむゆえに、後生には無間獄に堕つ。 『日蓮大聖人御書全集 新版』664頁(木絵二像開眼之事) 鬼とはどのよ…

  • 日蓮仏法の厳しさ

    我が弟子等の中にも信心薄淡き者は、臨終の時、阿鼻獄の相を現ずべし。その時、我を恨むべからず等云々。 『日蓮大聖人御書全集 新版』640頁(顕立正意抄) 日蓮仏法を信仰するといっても、その信仰が薄いと成仏できないどころか、阿鼻地獄、無間地獄に陥ると日蓮は指摘します。そして、我を恨むな…

  • 二乗作仏の本当の意味

    前四味の諸経にては、「菩薩・凡夫は仏になるべし、二乗は永く仏になるべからず」等云々。しかるを、かしこげなる菩薩も、はかなげなる六凡も、共に思えり。「我ら仏になるべし。二乗は仏にならざれば、かしこくして彼の道には入らざりける」と思う。二乗はなげきをいだき、「この道には入るまじかりしものを」と恐れかな…

  • ゲーテに学ぶ人生の処し方

    処世のおきて 気もちよい生活を作ろうと思ったら、 済んだことをくよくよせぬこと、 めったに腹を立てぬこと、 いつも現在を楽しむこと、 とりわけ、人を憎まぬこと、 未来を神にまかせること。 (『ゲーテ詩集』高橋健二訳 新潮文庫) ゲーテは、「済んだことをくよくよせぬこと」と言います…

  • 四聖によって三悪道を活用する

    今の世は闘諍堅固・白法隠没なる上、悪国・悪王・悪臣・悪民のみ有って、正法を背いて邪法・邪師を崇重すれば、国土に悪鬼乱れ入って、三災七難盛んに起これり。 同書 600頁(如説修行抄) 鎌倉時代と同様、実際のところ、現在もこのような状態でしょうね。確かに、科学技術の発展により、利便性の…

  • 悪縁に気を付けましょう

    譬えば、水精の玉の、日輪に向かえば火を取り、月輪に向かえば水を取る。玉の体は一なれども、縁に随ってその功同じからざるがごとし。真如の妙理もまたまたかくのごとし。一妙真如の理なりといえども、悪縁に遇えば迷いと成り、善縁に遇えば悟りと成る。悟りは即ち法性なり。迷いは即ち無明なり。 『日蓮大聖人御書全集…

  • 三世の考え方から、勉強を考える

    子供の時、学生の時にもっと勉強しておけばよかったと大人になって気付きます。そして、いまさら勉強でもあるまいし、と思うこともありますが、今世だけでなく来世もあるという仏教的なものの考え方からすると、気付いたときが勉強するスタート時点であることが分かります。 生命が永遠であるかどうか、正直なところよく分かりませんが、仏法的な考え方からすると過去世、現世、来世と続くわけですから、時の流れに終わりはあ…

  • 法華経の団体にいても権経、爾前経に留まってしまう人

    「顚倒して義を解す」とは、実経の文を得て権経の義を覚る者なり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』507頁(顕謗法抄) 法華経の文を得たにしても、法華経の義を覚らず、権経、爾前経の義を覚る人のことを言っています。 新宗教団体で活動していた頃、トンチンカンなことを言う人がいましたので、そ…

  • 法華経を中心としてすべてを活かす

    法華経は爾前の経を離れず、爾前の経は法華経を離れず。これを妙法と言う。 『日蓮大聖人御書全集 新版』474頁(十法界明因果抄) 法華経を最も上位に置く日蓮仏法からすると爾前経は必要なのかと思われるところ、「法華経は爾前の経を離れず」ですから、必要性がある経典ということになります。 …

  • 環境が大事、良書が大事

    慳貪等無き諸の善人も、謗法により、また謗法の人に親近し、自然にその義を信ずるによって餓鬼道に堕つることは、智者にあらずんば、これを知らず。能く能く恐るべきか。 『日蓮大聖人御書全集 新版』464頁(十法界明因果抄) 慳貪とは、物惜しみをして、欲深いことをいいます。このような慳貪がな…

  • お金があるのがいいとは限らない

    あるいは檀那の帰依によって、権宗を捨てて実宗に入らず。 『日蓮大聖人御書全集 新版』394頁(守護国家論) 檀那の帰依も多くあるゆえに、利養の心もふかし。 同書 498頁(顕謗法抄) 檀那とは、現在の言葉で言えば、スポンサーとなりますでしょうか。端的に言うとお金を出してくれる人のこと…

  • 自傷行為、毒親

    あるいは己が頭をくだきて脳を食するもあり、あるいは一夜に五人の子を生んで夜の内に食するもあり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』324頁(主師親御書) 餓鬼道とは、どのような状態であるかについて説明しているところです。餓鬼界の境涯は、飢え苦しむ境涯ですが、その程度は尋常でないようです。…

  • 盗っ人猛々しい

    盗人はとめざればいからず。 『日蓮大聖人御書全集 新版』239頁(報恩抄) 人の財産を侵害しながら、何の反省もない人間がいます。そのような人間は、何も言われないと、当然、怒ることもなく、何食わぬ顔をして生きています。 しかし、「あなたは、これこれの財産侵害をしていますよ」と指摘す…

  • 一生成仏の信仰

    浄土といい穢土というも、土に二つの隔てなし、ただ我らが心の善悪によると見えたり。 『日蓮大聖人御書全集 新版』317頁(一生成仏抄) 我々は、環境の影響をもろに受けますが、我々の心の状態も環境に影響を与えます。それぞれ相互に関連しているというわけです。現在の環境が悪い状態であるなら…

  • 限定してるようで、あまり限定されていない

    仏法を習い極めんとおもわば、いとまあらずば叶うべからず。 『日蓮大聖人御書全集 新版』212頁(報恩抄) 仏法を極めようとするならば、時間が十分にないと叶わないということですね。仏門に入り、仏法を専門とする仕事に従事するならば、極めることは可能でしょう。 しかし、在家にとって、主…

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