友人から誘われてMOA美術館の「光琳国宝『紅白梅図屏風』✖️重文『風神雷神図屏風』」を鑑賞してきました。行きたい展覧会だったので渡りに船と喜んで!最初に行ったのは、光琳の「紅白梅図屏風」が毎年2月に展示されるというニュースを聞いたその翌年だったか長男次男ともにまだ小学生だった頃。もう40年以上も前になると思います。当時住んでいた磐田から熱海まで東名高速を使って大体2時間でしょうか。「運転が下手だから静かにしてね」と頼んだら本当に静かにしてくれたこと(下手だったんでしょうね)。入口が山の斜面の巨大なエスカレーターというところから度肝を抜かれ、登りきったところにあるホールはまるで異世界に足を踏み入れたよう。ムーア広場から見た相模灘。当時は今ほど整っていませんでしたが、それでも地形を生かしたシャープな設計は基本...11月の正統的な右脳訓練-MOA美術館
今朝(2024年11月22日産経新聞)の新聞記事には驚かされました。驚いたとき、その気持ちを表すための言葉は愕然とか驚天動地とかありますが、何かちょっと違う。体を使った表現だとどうなるかちょっと考えてみました。「腰が抜ける」「心臓がバクバク」「立ち尽くす」これもいまひとつ。「目が点!」これなら「えっ」と驚いた私の気持ちに沿ってくれそう…その記事は「認知症疑い『3問』で検出」という見出しでした。(私たちは遺伝子異常によるアルツハイマー病と、正常老化が加速されたアルツハイマー型認知症を明確に区分けしますが、この記事のアルツハイマー病はアルツハイマー型認知症を意味しているので、そのままに使います)写真は今年は紅葉が遅いので2022年秋の旅から。京都の満月「アルツハイマー病とMCI(軽度認知障害)の疑いがある人を...「目が点!」になった記事に出会いました
23年間も行き続けていると、小布施町は私にとって故郷のようなところになっています。伺うたびに、ちょっとほっこりする体験があるのです。今回はこんなことがありました。小布施の朝食は、お気に入りのカフェ珈茅でいただきます。女性のオーナーさんとつもる話に花を咲かせるのが常ですが、お客さんが引きも切らず…「ちょっとおしゃべり足りないなあ」とオーナーさんと目と目で残念がっていたところに、私の迎えに小布施町の保健師さんが到着。どちらが先だったかわからないくらい同時に男性のお客様が入ってこられました。素敵な色の果物を手にしています。カウンターに飾って、居合わせたみんなで褒め合いました。「素敵な色!」「美味しそうな香り!」持ってきてくださった方が「友人が作った洋梨。これはル・レクチェというものだよ」私たちがよほど味見をした...小布施町(追記)
小布施の仕事を終えたあとの目的地は、1/25に縮尺された世界遺産などの建物が立ち並ぶテーマパーク、東武ワールドスクウェアでした。急遽入れ込んだ鬼怒川ライン下りを満喫した後は鬼怒川温泉の船発着場までバスで送ってくれます。手前にある東武ワールドスクウェアの真ん前で降ろしてくれ、幸先よいテーマパーク巡りの始まりです。紙の場内案内図はないんです!「QRコードを読み取って一人で進む」方式でした。予想よりコンパクトだったので、少々行きつ戻りつしたところで問題はありませんでした。(肉離れの足でも大丈夫でした)友人が言っていた意味はすぐにわかりました。単に小さくしただけでなく、権利者の許可を得てできるだけ正確に再現し、建材の工夫も凝らしてありました。できればその精神まで再現したかったのではないかと感じるところすらありまし...仕事の後に本格的に遊ぶ②-東武ワールドスクウェア
小布施からの帰途は一目散に帰ると、その日のうちに帰れることは帰れます。以前は大体とんぼ帰りでしたが、左脳優位の仕事の後は右脳の出番ということで、最近はだいたいどこかに寄って楽しんで帰ることにしています。その計画を立てる過程も実は楽しい!小布施町に絡めて訪問した旅の記録ブログを遡ってみました。2023年:善光寺お朝事(前)角野栄子「魔法の文学館」(後)2000年:ベニズワイガニの昼セリ2018年:地獄谷野猿公園2015年:松代探訪2014年:冨岡製糸場2010年:谷川岳ロープウェイ本当はこの旅行記も読んでいただきたいと思います。自分の楽しみを自分で作って(この段階も間違いなく喜び)、毎回楽しんでいるのをわかっていただきたいのです。そういえば、こんなところにも寄り道しました!北海道岩見沢市の講演の後は、少女時...仕事の後に本格的に遊ぶ①-鬼怒川ライン下り
小布施の仕事のことはまたまとめることにします。11月10日夕刻小布施駅に着き迎えを待つ間、この菊が飾られていることに気づきました。「さすが小布施。シックな色合いの菊だこと」夕食後、お店の前の皇大神宮に菊花展の看板を見つけました。ライトアップしているし「寄ってみましょうよ」ほとんどが駅で見つけたあのシックな色合いの菊です。友人が教えてくれました。「北斎の菊の絵があるでしょう?あそこに出てくる菊で巴錦と言う品種です」「ああ。北斎菊図。北斎館で見たことがある…」駅で見た時はシックと思ったのですが、内側が真紅で外側が金と言う色合いから絢爛豪華な古典菊で大名菊とも言われるほど。一本の茎から三本仕立て。これも一本の茎から十本に仕立てていますね。これも一本の茎からです。これは小布施町章。形も大変でしょうが、同じ時期に咲...仕事の間も楽しむー小布施町で出会った心ときめくもの
「私の右脳ライフ」として遊んだ記録ばかり続いています。11月13日、今日も一日かけて、脳の活性化に励みました。そもそもは11月11日午前中から11月12日長野県小布施町の仕事が決まったところから始まった話です。伊豆と長野は遠いので、前泊が必要になります。この文章の持つニュアンスはどう言うふうに伝わりますか?「遠くて大変…」と言う感じでしょうか?私の気持ちとしては「やったぁ」なのですけど。同じ言葉を使って、全く違うニュアンスをこめることは、生で対面しているならばごく簡単。そう言う声の調子、高低、表情や身振りをつけ加えて話せばいいのですから。ここのところは前ブログ「片寄純也テノールコンサート」でもちょっと触れましたね。とにかく私にとっては朗報でした。夕方までに小布施に到着すればいいので、小布施の友人と夕食を一...仕事の前に遊ぶ-東京ステーションギャラリー
ちょっと遅ればせの報告になります。11月9日、斎藤真知子さんプロデュースの&カジュアルコンサート「心揺さぶるテノール片寄純也さん、ピアノ木下志津子さん」に行きました。ラグジュアリーはコンサートのなかみ。カジュアルは会場の親しみやすさ(毎回二公演で、伊東市街地国道沿いのライブレストラン「カリプソ」と、伊豆高原林の中の割烹おーべるじゅ「木瓜」)と思っています。片寄純也さんがどんな人なのか、今春の二期会の公演詳報を貼っておきます。http://www.nikikai.net/enjoy/vol335_03.htmlあの感動をここでどう伝えようかと思う時、いくつかの言葉が思い浮かび、そしてその度に「うーん、ちょっと違う」と逡巡してしまいます。聴き手のためでしょう。「椰子の実」と「宵待草」と言う馴染みのある日本の歌...片寄純也テノールコンサート
「山内惠介って知ってる?糸島の出身なんだよ」誰にとっても故郷は特別な場所。今回はその思いをひとしお感じた旅でした。(確認したら再生ができません。画面下部左端の「coverひろし」ならどんな歌かわかります。そして晴れの日の糸島巡りができます。2024年9月25日リリースですって)糸島富士九州入りして3日目。入院中の友人のお見舞いを予定していましたが、コロナのせいで「お見舞いは家族だけ。10分間」と言う厳しい規則のため、あえなく消滅…北九州市戸畑区と言う地方の町で育ったので、小、中、高校が同窓という友人がいます。お見舞いに行きたかった友もそういう繋がりの友人でした。「捨てる神あらば拾う神あり」で、その仲間が「今注目されてる糸島へ連れていっちゃる(連れていってあげる)」と言ってくれました。糸島市のイメージキャラ...糸島便りー喜寿同窓会に引き続き
久しぶりの故郷で、ちょっとした要件がありました。残りの時間は遊んでくれるという同級生H丁さんからのありがたいお話で「お任せします」と甘えることにしました。1。火野葦平の旧居は隠れたスポットだからぜひ!2。前回の帰省の時、皿倉山に登って洞海湾を見せたけど、あの逆、若松側から南側を見なくっちゃあ片手落ち。要件を片付けるために戸畑区内を車で回ってくれましたが「え〜ここなの?」とか「どう考えても逆な気がする」など連発しながら要件終了。「若松に行くのに、渡し船に乗りたくない?」「もちろん乗りたいけど。自転車しか乗せてもらえないでしょう?」「大丈夫。若戸大橋で行ってピックアップするから」運賃は市内の人は50円。私たちは100円。乗船時間は3分と聞きました。びっくりしたことに多分船長さんは若い女性。戸畑側の渡船場に着船...北九州便り-火野葦平旧居
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エイジングライフ研究所は認知症を「脳機能」という物差しを持って理解します。じゃあ他ではどういうふうに認知症を理解するかというと、それは「症状」です。「症状」で判断すると重症化すればするほど、その判断は(診断も)確実になりますが、早期発見には程遠いことになります。お断りですが、ここでは認知症の大部分を占めるアルツハイマー型認知症について話していきます。わが家の稚木桜(ワカキノサクラ)エイジングライフ研究所では脳機能の物差を当てて認知症を軽度認知症(小ボケ)・中等度認知症(中ボケ)・重度認知症(大ボケ)の三段階に分類します。世の中で「認知症」と思われているのは、残念ながらここでいう重度認知症レベルです。大ボケの「前段階」と言ってもたかだか中ボケ下限にしかならないことはお分かりですよね?認知症の発症や経過そのも...母が小ボケになりました…その時娘は。
「認知症」の診断に関してまた大きな疑問が湧きました。3/27-28に熱海沖の初島にミニ旅行。28日朝の小雨が上がったら見事な虹が!どんどん雲が晴れて見事な富士山まで写せました。8:39〜8:57①友人の友人の話。80歳をちょっと過ぎた女性。しっかり者、多趣味、友人も多く、面倒見もいいというまさにかくしゃく高齢者の王道を生きていました。付け加えると、夫が亡くなってからも、ひとときの別離の悲しみを乗り越えたあとはむしろ夫の世話から解放されイキイキと一人暮らしを満喫していました。今、振り返って考えてみると、ご多聞にもれずコロナの三密回避は生活を縮小せざるを得ない状況を生み出してしまいました。さらに膝痛のために杖歩行ということにもなり、家の中でも自分の思い通りに行動できないという、ちょっと不本意な生活に変わって行...「認知症」という診断
長男が親しくさせていただいている調香師のきざし乃さんから、恒例の個展のお知らせをいただきました。よく見てみると、出品者に長男の名前が。それで珍しく夫婦揃っての上京ということになったのです。長男は趣味で池坊の生け花をしていますが、たまたま海外出張中。「添え花で参加もできないし…」と疑問符がついたまま恵比寿のギャラリーへ。「このコーナーを創り上げたかったのです」ときざし乃さんがお話してくださいました。京都でどこかのお寺を拝観した時に、板戸に書かれた桜図に二人とも心を惹かれたそうですが、その時に長男が撮った写真をきざし乃さんが気に入られたそうです。「この写真の下に、この写真からインスパイアされたお香を、白蛤卜部さんの古代裂の貝合わせに入れて…と想いはすぐに湧き上がって、ここができたのですよ」お話を聞きながら、香...「東京」を楽しむ(2)ー展覧会
今回の東京行きも変化に富んだものでした。実は私は学生時代を含め、11年近く、東京駒場で暮らしました。渋谷から井の頭線で二つ目。歩いても20分くらいだったでしょうか。渋谷は私の乗り換え駅。上京した60年前の渋谷のイメージは「上品な大人の街」、ちなみに新宿は「若者の街」だったのですが、昨今の渋谷は折々のスクランブル交差点の報道で驚かされること度々。今回はホテルが渋谷だったので、変わりゆく街を実感しました。夜はインバウンドの外国人がたくさんでぶつからないように歩くのに気を使うほどで、大谷さんの大きな写真を撮ったら早々にホテルに引っ込みました。朝は人がいない!大都会の渋谷には見事な青空と太陽の光が満ちていました。昔は「危ないから行っちゃあダメ」と言われた宮下公園。ホテルから見下ろすと目の下にあるのは宮下公園ではな...「東京」を楽しむ(1)
東日本大震災からもう14年…毎年この日には2011年3月20日に書いたブログを再掲することにしています。満開のカワヅザクラ(3/2)以下は再掲記事です。東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(1)私は、3月10日から、岩手県に行っていました。11日の地震発生時には、岩手県藤沢町(一関市と宮城県気仙沼市の中間)で講演をしていました。震度7と後から聞きましたが、地盤のせいか建物のせいかしゃがみこむこともなく、実際、壁にかかっている表彰額も一枚も落ちることはありませんでした。こんな大災害とも思わず、ただ交通遮断になりましたから、そのまま一関市の小野寺保健師さんのお宅で生活をさせていただきました。ラジオの情報は聞いていたのですが、16日夜になって初めてテレビを見て、その惨状に声もなく涙が流れるばかりでした。(その後...東日本大震災から14年
寒い日もあるのに、可憐な薄桃色のオオカンザクラが花を咲かせてくれています。友人に、近所の富戸港周辺に咲くジョウガサキザクラを紹介したら「オオカンザクラと同じもの?」と尋ねられました。2019年3月の記事を再掲します。懸案事項を解決しました。3月上旬になると、河津桜に代わって次の早咲き桜がここ伊豆高原を彩ります。どちらもピンクの優しい桜です。大寒桜と城ケ崎桜。誰に聞いてもその違いがはっきりしません。ところが、その差は実に簡単なことでした。一つの花の大きさがはっきりと違うのです。花びらの形や色はほとんど差がないのですが、大きさが全く違うのです。左の大きい花が城ケ崎桜。右の小さい花が大寒桜。葉や蜜腺の様子も、もう少し季節が進んだら確認してみます。結論に至る経過報告。たまたま散歩をしていたら、なんと大寒桜の小枝が...取りまとめて右脳研究の報告ー自由研究(再掲)
伊東市の宝…重岡建治先生が亡くなられました。お別れの気持ちを込めて、2017年1月11日の記事を再掲します。今日の「伊東市自然歴史案内人」講座は、重岡建治先生のアトリエ訪問でした。毎年5月に伊豆高原一帯で開かれる、アートフェスティバルの発起人のおひとりですから、期間中は毎年アトリエをオープンにされます。その他にも何度かお会いしたり、作品を拝見したりしています。ずーと作品もお人柄も魅力的だと思っていました。東日本大震災で全村避難の福島県飯舘村。そこから注文の作品(小さいサイズの見本)を傍らにおいて今日のお話が始まりました。「飯舘村に道の駅ができるんですって。結構交通量の多い道ですから需要はあると見込まれてるんですけど」2012の夏に南相馬市に行く途中通った飯舘村の緑にあふれる道が目に浮かびます。南相馬市便り...かくしゃくヒント31ー彫刻家重岡建治先生(再掲)
上のスライドは、小布施だけでなく普通の講演でも使います。データは厚労省が2023年に発表した介護保険負担金が年間11兆円を超えたというニュースで、毎年消えていくこの大変な金額をわかってもらいたくて作りました。最近話題の認知症を先送りできるという触れ込みのレカネマブは、いろいろ探してみるとだいたい1年半先延ばしにできればいいのではないかという見通しらしいです…そろそろ25年間に及ぶ小布施町の認知症予防活動の一端を報告します。2025年2月。「脳のリフレッシュ教室」交流会が、開催されました。幕開けは東町上町。演目は思いがけない早口言葉でしたが、会場もノリノリ。用意されている早口言葉を撮っている人がいます。練習しようと思ったのか、誰かと楽しもうと思ったのか。このような関わり方ができることがすごいと思うのです。聴...認知症の一次予防としての小布施町「脳のリフレッシュ教室」交流会
高齢者の運転に関して、17年前の記事を再掲しました。二つ前の記事です。今日は直近の記事を上げておきますので、高齢者と運転について考えていただきたいと思います。特に「(続)高齢者の危険運転」の後半に紹介した田中亜紀子さんの主張「法に定められた『運転免許取り消し方法』」は、高齢者の運転を心配していらっしゃるご家族がどう対処すべきかの今後の指標になるのではないかと思います。(2024年6月)高齢者による自動車事故のニュースが度々報じられています。今までブログにたびたび書いてあるように、高齢者の自動車事故の原因としては前頭葉機能低下が最も考えられるところです。突然の脳卒中発作や心臓病なども皆無ではないでしょうが、その確率よりも問題にすべきは前頭葉の機能低下です。(一番上の記事が直近で2022年。一番下の記事は20...高齢者の自動車事故は前頭葉機能低下が原因(再掲)
保健師さんたちから「今は忙しいけど、時間ができてから遊ぶいいヒントだと思って楽しんで読んでいます」と声を掛けられますから、カテゴリー「私の右脳ライフ」の記事が増えるのです。1月28日~29日、お台場に泊まっていつものように歯科検診と絡めて、東京で右脳訓練にいそしんできました。今回はちょっと動き回りすぎたかもしれません。友人からは「年齢を考えると動きすぎと言われてもしかたないよね〜」と呆れられてしまいました。時系列に沿って報告します。1月28日。この日のメインイベントは戸畑高校18回生で首都圏在住者で結成したグループDoors'18の新年会出席。池袋駅西口交番前で15:55集合。ここに向けて計画を練りました。友人から推薦されていた山崎エマ監督のドキュメンタリー映画「小学校-それは小さな社会」絶対見たいと思っ...東京で右脳訓練
運転をテーマにした初発記事です。2008年6月脳の老化が加速されたとき、つまりボケ始めたら車の運転に関してはどんなことがおきるのか話してみましょう。「ちっとも顔を見せないんだから・・・」(人の見当識)4/29「♪今日もコロッケ、明日もコロッケ・・・」(料理)5/17「部屋で鶏でも飼わなくっちゃ」(食作法)5/22に続く第4弾です。今朝撮った我が家の日本アジサイたち(花の直径は6~8センチ足らず)小ボケ(ほとんど男性)の付き添いの家族の方(ほとんどその妻)がよく言われることばです。「お父さんの車に乗ってると、スピードが遅すぎて怖いんです」他の車が50キロを超えたくらいのスピードで走っている道で、よく言えば悠然と、正確に表現すればまったく自分のことだけしか考えずに(これも正確に表現すれば、考えられずに)、30...正常から認知症への移り変わり「スピードが遅すぎて怖いんです」
昨日の散歩中に見つけた花々を見てください。1月末に路地でシンビジュームが咲きそうですよ。花を見つけても心が動きますが、もう一つワクワクしたことがあったので、それも報告しましょう。エイジングライフ研究所は認知症の予防活動をやっています。第一回目の実務研修会を開いたのが1995年2月。あの阪神淡路大震災の直後でしたから、ちょうど30年!いろいろなことがありました。先日新聞で和田秀樹著「和田式老けないテレビの見方、ボケない新聞の読み方」の宣伝を見つけました。帯の文言が「前頭葉を刺激」とか「前頭葉は老化による機能低下が他の器官に比べて早く進行」とか、一番驚いたのが「認知症は脳の生活習慣病」!最後の「認知症は脳の生活習慣病」という表現は、エイジングライフ研究所が主張してきた「認知症は脳が持つ正常老化に、前頭葉を主と...和田秀樹さんの本を読む
「サンドイッチマンの病院ラジオ」というNHKのテレビ番組があります。サンドイッチマンの二人が病院に出向いて、患者さんのお話を聞きリクエスト曲を放送するという番組ですが、合間に院内の様子、病院スタッフ、患者さんたちの様子、収録後の家族とのやり取りなど「ドキュメンタリー」と銘打つのが納得できる番組です。とにかく、メインは入院中か通院中の方が出られて、現在の様子だけでなく診断を受けた時の心境から治療の詳細、現在の病状だけでなく家庭状況まで赤裸々なお話が繰り広げられます。涙することも度々ある…そんな良い番組です。2025年1月13日は、阪神淡路大震災から30年(震災直後の2月がエイジングライフ研究所の第一回実務研修会でした。関西以西からの参加希望者が参加がかなわなかったのです)ということで神戸市からの中継でした。...とてもとても珍しい認知症患者をテレビで発見
昨年末にお近づきになった方と、意気投合しました。彼女は興味深い職歴の持ち主です。FBのプロフィール欄から抜粋してご紹介しましょう。「銀座でクラブ&バーを14年間、その後地元で喫茶店を3年間。その後昨年春からK市で古民家カフェを始めた」という私の今までの交友範囲では出会ったことのない方です。すでに何度か行っている友人がそのカフェに連れて行ってくれました。さりげないセーター姿、薄化粧。「初対面なのにこの自然な親しみやすさは魅力的だなあ…」というのが私の感想でした。時間が早かったせいか、お客さんに急かされる状態にならなかったので、ゆっくりお話ができました。(写真は白浜神社1/8)改めて「銀座7丁目、並木通りでクラブをやっていたのですよ」と極々自然に自己紹介してくださって、銀座にはとんとご縁のない、まして「クラブ...高学歴ならば採用というわけではないのです
あけましておめでとうございます
「『100歳✖️100人元気&長生きの秘訣1万年の健康パワー』見た?面白かったし、納得できた」と友人から連絡がありました。私は見ていなかったので見逃し配信で見ました。年末のプレゼント企画のようなテレビ番組で、視聴者に老後の指針と元気を与える意図が感じられました。命あっての物種ですから、体の健康を保つための調査のまとめが紹介されて行きます。最初に感じた違和感というか疑問が大きくなって行きました。(写真は2024年年末の花)早いですね!カンザクラ?ウィキペディアによると「健康寿命とは日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと。」この文章の「自立した生活ができる」ということは健康寿命の大きな柱です。自立した生活にはもちろん前半の文章に書かれているように体...100歳の調査
ポイント使用しての東京ミニトリップの続きです。1日目は歌舞伎鑑賞。その後予定通り、夕刻で混雑していましたが新橋駅で友人と無事に出会えました。チェックインした汐留の近代的なホテルでも、おしゃべりに花が咲くのは予想通り。2日目も6時30分に、新橋駅で友人と待ち合わせ。ホテルでは、昨夜と同様おしゃべりを楽しみました。3日目はモーニングビュッフェをいただいて、鎌倉に連れて行ってもらいました。新橋までは歩いて10分なので、当然歩きます。電通ビル日本テレビ宮崎駿デザイン鎌倉…一応小町通を歩きましたが人波に恐れをなして若宮大路へ。二の鳥居で段葛終了…道幅が狭くなっていました。今日の目的地はピンポイントで、鶴岡八幡宮の東門を出たところにある古民家縁側カフェ「麻葉屋の勝手口」店名の由来は、玄関から入るのではなく、裏口から入...鎌倉の古民家縁側カフェ「麻葉屋の勝手口」
昨夜、友人と電話でおしゃべりしました。「お姉さんが入院して、たまたま入った4人部屋で『毎日楽しいの』って言うのよ」その内容は同室の人に看護師さんが質問をする「今日の日付けは?」その答え「3月かな」違うといわれたら「6月かな」「今、冬でしょう!」といわれ「ああ。そういえば確かにそうだよね」そのやり取りがとても珍妙で聞き方によったらユーモアまで感じるということらしいのですが、ユーモアにあふれているわけではなくて、脳機能レベルが中ボケ…前頭葉機能は不合格。脳の後半領域いわゆる認知機能は30点満点のMMSEで言えば20点を切っている。時の見当識は、ナイナイ尽くしの生活が続いて脳の老化が加速されていくときにはわからなくなる順番が決まっています。日→曜日→年→月→季節→昼夜。夜中に騒げば「ボケちゃった」といわれますが...時の見当識は生活の基盤
買い物などで貯まるポイントを「上手に」使う人をポインターというそうです。今回私はとても良いポインター体験をしました。ホテルポイントが年内に失効するというので、慌てて条件の合う東京のホテル宿泊(2泊)の手筈を整えました。14,800ポイントを1泊7,200ポイントを使って2泊したのですから、その段階でも大満足。先週も東京で十分に楽しんだばかりですが、テーマが遊びということになると私の脳はクルクルとよく動くこと!大まかなスケジュールは、初日の5時30分に新橋駅で友人と待ち合わせてチェックインするのですから、早く行って映画か観劇するのもいいとまず決めました。映画のチェックをしてみましたがなかなか希望に合うものがない。それでは演劇といくつか劇場のチェックもして、時間や演目を見ると歌舞伎座ということに落ち着きました...伝統芸能にハマっています②
(2022年4月投稿の「桜の下でゲミュートローゼを考える」が、前回投稿の記事を補足しているので再投稿します。この年もたくさん桜巡りをしました)今年も桜を堪能しました。圧巻は、今年初めて出会った三島市玉澤霊園の山桜。樹齢400年ですって。我が家の稚木の桜(わかきのさくら)2年生でもう花をつけるという、牧野富太郎博士が最も好んだ可憐な一重の山桜です。伊豆は暖かいので、色鮮やかな寒緋桜も時々目にします。すごい…伊豆市、法泉寺の枝垂れ桜。ひっそりと山を背景にたたずんでいました。ここも初見です。見る人もなく…見事に咲いてくれていました。聚光院伊東別院に咲く莫眼花(ばくがんか)。禅語で「眼花することなかれ」と読み下し「眼病の時に花でないものを花と見間違うように、真実の花でないものを花と見てはいけない。心を平安に落ち着...脳機能検査をする意味(続)ー2022年の桜の記録と共に
エイジングライフ研究所が提唱する認知症の早期診断法「二段階方式」は、まず脳機能検査を実施して脳機能の状態を測ります。その時、普通に使われている認知機能検査だけでなく、前頭葉機能に特化した検査を行うことが大きな特徴で、脳機能を二段階に分けて測るために「ニ段階方式」と名乗っているわけです。普通の認知検査で測られるものは高次機能と言われるのですが、前頭葉機能は最高次機能とでも言わなくては、実態を表すことになりません3/31の庭の花たち(牧野富太郎が最も好んだと言われる稚木桜)世界でよく使われている認知検査(知能検査)であるMMSEやWAISで見事に合格した人たちの中に、前頭葉検査不合格の人たちがいるという事実を知っている人はほとんどいないでしょう。二段階方式では、MMSEが満点の30点でも、安心せずにむしろ緊張...脳機能検査をする意味
ブリ大漁今朝、このような素晴らしい動画が送られてきました。漁師さんたちの喜びや興奮が伝わってくるようで、思わず「すご〜い」と声を出しながら、繰り返し見てしまいました。なんとお昼前、その今朝獲れブリをが我が家に到着!富戸の漁師さんが届けてくださいました。下の写真は、ちょうど夕方のテレビニュースで放送されたので、その1シーンのスクリーンショットです。ここに住んでいると、数年に一回くらいはブリを捌くこともあります。さすがブリともなると、捌くときに頭を切り落とすのに難儀します。何度か挑戦するうち、頭を残して捌く方法に到達しましたが、難しいことには変わりないのです。今日のブリは、頭を落として、三枚おろし(片身)。中骨も切ってあり、立派な真子までも引き連れての登場でした!「刺身だね。ブリしゃぶもいけると思う」とお届け...富戸定置網でブリ大漁
伊能忠敬の日本大図の正確さには、誰しも驚かされると思いますが、なんと伊能忠敬の時代(伊能図の完成は1821年。200年以上も前)に伊豆東海岸の網代と川奈と稲取に定置網が描き込まれているのです。国土地理院からいただいた日本大図から網代地区を拡大しました。定置網漁は、網に入った魚の大部分が出ていってしまう(95%も出ていくとか!)環境にやさしい漁法です。まさに江戸時代からSDGsを実現していると言えますね。車で7分のところに定置網を持つ富戸漁港があります。お知り合いが時々獲れたての魚を持ってきてくださいます。漁の様子を写真で見せてくださることも。独り占めはあまりにも勿体無い…先日それは見事なイワシが届きました。大羽イワシ。27センチくらいありました!イワシには鱗がないと思っている人は多いでしょうね。新鮮なイワ...美味到着
最近、近所のニューヨークランプミュージアムに3度も行きました。毎回「心ときめくものを見つけよう!」を心に秘めて訪れますが、不思議なことにと言いたくなるほど、毎回発見があります。入園すると、目に飛び込んでくるのが花畑の向こうに広がる相模灘。寒い間に訪れたご褒美として筆頭にあげられるのは、三宅島が見えることだと思います。ニューヨークランプミュージアムは、よく手入れがされていて、季節の花が楽しめるようになっています。ルピナス越しの相模灘。(伊豆東海岸)訪問時期を少しずらして、撮影角度を変えると、景色も前景の花も変わります。ストック。何度も訪れているうちに、顔馴染みになった関崎さん。かつてのプラントハンターのように、世界中は回りませんが、ネットを駆使して珍しい植物をゲットしては育てていらっしゃいます。この日は「シ...ニューヨークランプミュージアムを満喫
東日本大震災からもう13年…この日には2011年3月20日に書いたブログを再掲することにしています。13年前の2011年3月10日。3月11日の藤沢町(現一関市)講演のため、気仙沼前泊でした。早朝に出発して、奥州市江刺区の自主的な認知症予防教室「年とらんと会」にお邪魔してから、気仙沼に向かいました。詳細はブログに書きました。(後半)岩手県奥州市の認知症予防教室「年とらんと会」13年前の3月10日から11日の二日間は何という時間だったでしょうか!10日は奥州市で旧交を温め楽しい時間が過ぎました。夜は気仙沼港を見下ろす気仙沼プラザホテルで友人たちとおいしいお食事と楽しい会話で時を過ごしました。翌朝藤沢町(現一関市)の講演場所へ行く車中でも、とりとめもない会話を楽しみながら「ホテルからはカーブが続く上り坂。坂の...東日本大震災から13年
友人から問われて、二段階方式の話をしました。残念ながらzoomだったんですが。後で考えて、一番大切なことの説明が足りなかったのではないかと気になっています。思いついてブログで解説をしてみることにしました。今日の投稿は保健師さんたちに対する基礎の復習のつもりで書いてみます。「二段階方式」においては、認知症を三つの側面から理解します。神経心理機能テストによる「脳機能テスト」の実施と判定(A)30項目問診票による「生活実態」の確認と把握(B)過去数年間における脳の使い方という視点からの「生活歴」の聴取(C)という三つの側面をリンクさせて総合的に判定、鑑別します。AのレベルとBの生活実態が一致して、さらにそれを説明でき得るCの確認ができた場合、つまりA=B=Cのみアルツハイマー型認知症と解釈することになり、初めて...二段階方式の説明
小布施町での仕事を済ませて、すぐ駅へ送っていただきます。電車が来るまで時間がありませんがそれでも一枚パチリと。2024年2月16日の小布施駅からの景色です。「この次まで。またね〜」長野で新幹線に乗り換えて、新橋からゆりかもめに乗り換える時、今晩ホテルで合流する予定だったもう1人の友人とバッタリ。こういう偶然は気分を「あげあげ」にしますね!風は冷たそうでしたが、天気がいいので朝散歩することになってフロントでウオーキングマップをゲット。Googleマップで調べると大体30分も歩けば、芝公園の増上寺に着くことがわかりました。後期高齢者3人のトリオで、3人とも歩行に障害がないというのはありがたいことだとまずは感謝しながら、汐留の高層ビル群を歩きます。日本テレビに人だかりを見つけて、行ってみたいのは私だけだったので...小布施の仕事の後で楽しむー角野栄子「魔法の文学館」
年に2〜3度小布施町まで出かける仕事は、私にとってはちょうど幼い頃夏休みに父の田舎に行く時のような高揚感を感じるものです。田舎に行った時のように待っていてくださる人たちにも恵まれて、20年以上もよくも楽しく仕事が続けられたと感謝の思いが湧き上がってきます。小布施に行くとよく仕事もするのです。講演会だけでなく、事例検討会も大切な時間です。今回は中ボケの方お一人、右脳障害(理由は不明ですが)の方がお一人、側頭葉性健忘症の方がお一人。正確に伝えると17人中14人は、脳機能が正常か小ボケレベルということになります。認知症の相談窓口でこのような割合で相談者が訪れるというところは、日本中探してもないと思います。(実は通常では、ほとんどが正常者と小ボケレベル)仕事とはいえ左脳中心にはなりえず右脳の出番が多い小布施行きで...小布施に行く前に楽しむー善光寺お朝事
今年も小布施町脳のリフレッシュ教室交流会に伺いました。一番最初に山王島の教室が始まったのが2002年。それから町内各地区に1教室ずつたちあげて、2007年から教室交流会を年度末に開催するようになりました。コロナ禍で実現できない年もありましたが、山王島の教室が20周年を迎えた去年の交流会再開はみんなが待ち望んだことだったと思います。小布施町山王島「脳のリフレッシュ教室」20周年今年は北部地区の教室が20周年を迎えます。毎年うれしくなるのですが、地域包括支援センターの皆さんはなんと豊かな前頭葉を持っていらっしゃることでしょう。皆勤賞や継続賞の文言、賞品…今年は櫻井町長さん、副町長さん、保健福祉課長さん、どなたも出席がかなわず(例年どなたかが必ず出席されるということは、この認知症予防活動が評価されているというこ...小布施町脳のリフレッシュ教室交流会
前回投稿記事2022年度介護費用11兆2千億円をイメージする-脳機能からみた認知症今週は、認知症予防活動の指導で小布施町に行きます。各地区に「脳のリフレッシュ教室」を立ちあげていて一番古い地区は今年22年目を迎えます。講演も何度もしていますから...gooblogの最後の段落は、認知症だけが予防的福祉の対象になり得ると主張しました。2022年度の介護費用トータル11兆2千億円と認知症を関係付け過ぎと思われた方がいるかもしれません。認知症が介護が必要となった原因では認知症が一番多いことは多いのですが、それでも20%弱ではないかという声がきこえてきそうです。今日は少し違う視点からお話をしてみようと思います。私たちの主張は、一言で言えば認知症は脳の使い方が悪いために起きる生活習慣病であるということです。脳をイキ...「体の健康」と「脳の健康」
今週は、認知症予防活動の指導で小布施町に行きます。各地区に「脳のリフレッシュ教室」を立ちあげていて一番古い地区は今年22年目を迎えます。講演も何度もしていますから、少し切り口を変えて介護費用の話に重きをおいてパワーポイントを作ってみました。「脳のリフレッシュ教室」の目的ははっきりしていました。つまり正常者に対する認知症予防活動なのです。もちろん20年も経てば、鬼籍に入られた方も、入院入所なさった方もいらっしゃいます。ところで厚生労働省が「認知症になるのを一年先延ばしにしてほしい」と言っていることをご存じですか。介護保険にとても多額の国費がかかっているのですから、本当に正直な希望だと思います。教室参加者の方に聞いてみると、皆さん異口同音にこのように言われます。「教室に来てみんなと楽しい時間を過ごしていれば、...2022年度介護費用11兆2千億円をイメージする
英語が得意な友人がら質問が二つ届きました。ひとつは「アメリカではアルツハイマーは「型」ではなくて病気ですね」これについては、解説をしました。「アルツハイマー病と型」もうひとつはFAST(FunctionalAssessmentStagingofAlzheimerʼsDisease)ー主にADL(生活自立度)の程度から認知症の重症度を評価するスケールーを読んでいて生じた疑問でした。「FAST(認知症機能評価)の7の段階に、'Lossofabilitytosmile'笑う能力の喪失という項目がありますが、これはどういうことなのかしらと思っています。顔の表情はなくても周囲の人への感謝を伝えたりという人間の感情はあるからです。今年の夏に、信号機の下にしゃがみこんでいる高齢の男性がいましたが、病院に行く途中で動けな...笑う能力
今日の記事は、Googleマップを記事に挿入する試みをしました。Googleマップが入っていないとその部分が多分空白になります。ごめんなさい。1月は3回上京しました。ここで報告したように、毎回右脳訓練と称して公園や寄席を楽しんできました。(報告済み)3回目はほとんど徒歩で目的地を回ると言う珍しいスケジュールでした。スタートは、新橋演舞場。目的地は銀座洋教ホール。みゆき通りをまっすぐ数ブロック有楽町駅方面に歩いて行くのです。そこで高校のクラスメートと会うのです。便利なGoogleマップ。徒歩で何分かかるかも調べてくれます。約11分ということでした。途中にもなかの空也があることに気づきました。ここのもなかはこの本店でしか買うことができない。またほとんどが予約販売で販売終了と言う、非常に入手しにくい最中です。早...新橋界隈散歩
「認知症になったらどうなると思いますか」とか「どういうことをしたら、認知症になったと言いますか」と聞いてみると、実にさまざまな答えが返ってきます。まずは「物忘れ」ということば。「40代ともなると物忘れしない人がいないでしょう?何を忘れたら認知症と断定できますか」と重ねて聞くと「食事をしたのに食べてないという」とか「家を忘れて徘徊する」とか「家族の顔も分からなくなってしまう」という最重度の結論になってしまいます。次に出てくるのは「一人で生活できない。生活に全面的な介助が必要」という理解でしょう。こちらは逆に「突然、目が離せない全面介助になりますか?」最近の近所の花たち。大寒というのに桜が咲いています。正月千鶴桜認知症の始まりを知る必要があります!このブログで何度も繰り返しているように、認知症の大部分を占める...年賀状で小ボケ発見
先々週、治療済み奥歯の縁が欠けてしまい、歯の耐用年数に思いを馳せて加齢を実感しつつ治療をスタートしました。先週の初回で型取りまでしたので、8日目の今日また上京しました。欠けた時はショックでしたが、欠けたところまで一体化したセラミック製の詰め物でしたので、なんだかすっかり生まれ変わったような気持ちです。いつも感心するのですが、詰めた後の噛み合わせの調整が本当に短時間!院内に歯科技工士の方たちが仕事をされる広い部屋があるので、やはり連携の具合が優れているのかなと思います。「神経がありますから、痛みがあります」と事前に言われて、風が当たってチクリと痛いのと、何も言われないでチクリと痛いのを想像すると、刺激は同じでも受け取るものは全く違います。「知る」ということは大切なことですね。東京駅八重洲口前のビル、再開発中...1月の右脳訓練-④歯科治療終了
友人からのメールが届きました。英語が得意な人です。たまたまでしょうか、FAST(FunctionalAssessmentStagingの略で、主にADL(生活自立度)の程度から認知症の重症度を評価するスケール)に目を通したら、疑問が湧いてきたという内容です。ひとつは「アメリカではアルツハイマーは「型」ではなくて病気ですね。」このブログでも何度か書いてありますが、もう一度まとめてみましょう。稲取のアニマルキーパーズカレッジを見学しました。アルツハイマー博士が「記銘力障害」と「見当識障害」を訴える(つまり痴呆症の要件を満たしている)51歳という若さの患者に出会ったのは1901年。この珍しい自験例を、「アルツハイマー病(Alzheimer'sdisease、略してAD)」と名付けて報告したのは従来言われてきた「...アルツハイマー病と型
どういう訳か、2017年3月に書いたこの記事が集中的に読まれています。何か理由があるのかもしれませんが、それを探るよりも再掲してみます。脳には場所でその働きが異なる「機能局在」という考え方があります。左脳はデジタル右脳はアナログ。脳機能をそんなにシンプルなものと断定するのは危険ではありますが、この記事や記事中に紹介している前記事のような症例こそが、脳機能の局在を知る手掛かりを教えてくれます。iPadを使っているのですが、購入した時にドコモショップのサービスで「dマガジン」というアプリがついてきました。いわゆる週刊誌から月刊誌まで。男女ライフスタイル誌、男女ファッション誌、お出かけグルメ、エンタメ、ビジネスIT、スポーツ等々180誌が読み放題。一か月後から有料でしたが、400円/月!ウソみたいな安さです。d...石原慎太郎さんは左利き-右脳梗塞で失語症に(再掲)
新宿西口のヒルトン東京に友人と一泊しました。友人は仕事のため、新宿駅に翌朝10時半過ぎには着かないといけません。つまりそれからは一人の東京タイム。考えてみたら新宿に行くことはあまりありません。ここはひとつ新宿で過ごしてみようとまず第一段階の決断。(庭のビオラを見てください)新宿で体験してみたい新しいニュースがない。そういう時、歳を重ねた人たちだけができることがあります。思い出の中を探ってみる…母が体調を壊して長く慶應病院に入院したのですが、主治医の異動に伴って東京医大に転院しました。大学3年生の時だったか。地上が開いている地下1階の西口広場は、もうできていました。今の新宿中央公園はまだ淀橋浄水場。もう使ってなかったかもしれませんが大きな浄水池が並んでいました。最初の高層ビルの京王プラザホテルは建築中。その...1月の右脳訓練-③新宿末広亭
歯科受診のついでの東京散歩は私のルーティン。今回は友人の誘いで清澄庭園に行きました。清澄庭園の前に荒川江戸資料館に行ったので割引になった入場料は、50円でした!正規料金は65歳以上で70円。都立庭園は9ヶ所もあるのです。東京に住んでいた時に行ったのは、学校の近所にあった小石川後楽園と私たち夫婦が出会った六義園だけ。東京を離れてから行ったのが浜離宮と旧芝離宮、それにバラに合わせて旧古河庭園。旧岩崎邸はすぐ側まで行ったのに、なぜか入っていません。向島百花園と清澄庭園は土地勘のない下町エリアなのでなんとなく足が延びず。そんな訳で、友人の「清澄庭園に行きましょう」の言葉には即オッケーを出していました。(もう一つは国分寺の殿ヶ谷戸庭園)清澄庭園は「回遊式林泉庭園」と言われるだけあって、お庭の中心に大きな池があります...1月の右脳訓練ー②清澄庭園