贈り物のように
私たちはふつう、自分の人格や性格を「自分自身の一部」として所有しているかのように捉えがちだ。「私は内向的」「私は怒りっぽい」「私は几帳面で完璧主義」といった語りは、あたかも「私」という器のなかに性格や人格という属性がある程度は固定的なものとして、しまわれているかのようなイメージを持つ。 人格や性格は、正負のエネルギーが織りなす関係性のなかで一時的に現れる現象にすぎない。 状況や経験によって変化し続けるものであって、固定的属性ではない。 つまり、「私の性格」という言葉は厳密には矛盾を含んでいると感じる。性格・人格は「私のもの」ではなく、その瞬間や状況においての「関係性の結び目」として立ち上がって…
2025/03/28 00:11