【書評】門田隆将・石平『世界が地獄を見る時~日・米・台の連携で中華帝国を撃て~』
ノンフィクション作家門田隆将と中国専門家石平による対談です。 世界が地獄を見る時 ~日・米・台の連携で中華帝国を撃て出版社/メーカー: ビジネス社発売日: 2017/02/21メディア: 単行本(ソフトカバー) 二人のスタンスは近いので、対談はスムーズに進みます。 中国の目的は「華夷秩序の復興」であり、「力こそ正義」で一貫しています。 まだ抑えられるうちに抑えておかないと大変なことになる、というのが主張のメインです。 門田隆将はまだどこか中国共産党の内部改革に期待している部分はありますが、石平は元中国人だからかのか、徹底的にリアリストだと感じました。 多大なる犠牲を払って誕生した第二次世界大戦後の世界秩序、侵略戦争・現状変更は許さないというルールが崩されそうとしています。 その現実的脅威の日本は最前線にいるという強い危機感がひしひしと伝わってきます。 祈るだ..
2023/05/31 21:00