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おりーぶピクルス100g https://rukaaoi.jugem.jp/

オリジナルBL小説。ハッピーエンドのみ。性的描写が入るので18歳未満立入禁止。不定期更新

天才空手少年と俺様ピアニストの恋「あの月の下で」 ウルフドッグ×リーマン「アラカワ(仮)君と俺」 借金のカタに売られたへこたれないサクラとヤクザの恋「サクラシリーズ」 が割とご好評いただいた話です。

アオイるか
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2011/05/29

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  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」最終話(R18)

    郁人さんの汗が胸にボタリと垂れてきて、固く閉じていた目を開けた。肋骨折ってるくせに、俺の足に負担がかからないように微妙な姿勢をしているから、多分郁人さんも辛いのだと思う。お互い無理な事して、何やってんだろ俺たち。俺も郁人さんも傷だらけだ。回

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」51(R18)

    ドサ、とソファに仰向けに倒れた俺の上に、郁人さんが乗っかってくる。そのまままた、キスをしようとして体重を掛けてきて、「い・・・ってぇぇぇえええ〜〜〜!!」耳元に俺の大絶叫をまともに浴び、片眉を顰めた。高級革張りで相当な大きさとはいえ、ソファ

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」50

    俺たちがいるのは、以前俺と郁人さんが運び込まれた病院で、今度は俺が特別室に寝かされていた。部屋には、他に誰も居ない。他の病室とは隔てられているから、廊下に人の気配も無く、静かだった。俺は1日半、気を失っていたらしい。泣き止むまで、郁人さんは

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」49

    微かな鈴音に目を開けた。徐々に幾重にも音が重なり、激しくなっていく。右からと思えば左から、頭上から、足元から、一体どこから聞こえるのか、シャン、シャン、と、鳴り響いている。体がうまく動かなくて、眼球だけキョロキョロと動かして辺りを見回すうち

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」48

    有毒ガスが含まれている煙を吸えば、火に焼かれなくても命は無い。今の俺は、息を止めたまま、3階分降りることなんてできない。ただの足手まといだ。「郁人さん、あっちの階段で行ってください。郁人さんだけなら行けるでしょ?」「・・・あぁ?何言ってんだ

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」47

    「郁朗が・・・死んだ・・・?」呆然と呟く有坂さんをまっすぐ見つめて頷いた。もうこんなことはやめて欲しい、という想いを込めて。「だから郁人さんを殺しても意味なんかないんです。あの会社は郁人さんが買い戻して、書類上の共同経営者は有坂さんの実名に

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」46

    不気味な建物の揺れに、思わず上を見た。俺が気を失っている間、有坂さんは何か作業をする、と言っていた。まさか・・・、と思った途端また揺れが来た。明らかに地震とは違う。「1階と最上階に、解体用のダイナマイトをタイマーで爆発するよう仕掛けました。

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」45

    体が揺らされる感覚で目が覚めた。窓から降り注いでいた秋の日差しはいつの間にか消え去って濃い灰色の空が寒々とした空気を感じさせていた。撃たれた太腿の痛みに盛大に眉をしかめながら顔を上げて見回した。俺はどうやら有坂さんの肩の上に担がれて移動して

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」44

    夜が明けた。昨夜は、有坂さんの膝枕で髪を撫でられていたら、いつの間にか眠り込んでいた。自分でも呆れる図太さだ。だけど、いまだにあれは有坂さんのタチの悪い冗談なんじゃないかと、信じられずにいたから、優しい有坂さんの膝の温もりに、ついほっとして

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」43

    凶器を持った有坂さんに逆らえなくて、促されるまま、病院の裏口から外に出た。持っていたのは拳銃で、一度それを俺に見せてから、有坂さんはジャケットのポケットに、握った手ごと仕舞った。モデルガンなんかじゃないんだろう。有坂さんは、そういう子供だま

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」42

    夜11時過ぎにシェアハウスへ戻ったけれど、もう夜中だ。静かに音を立てないように入って行った途端、パン!パン!と破裂音が聞こえ、驚きの余り頭を抱えて座り込んでしまった。「ウエルカム〜〜サクラちゃん!」咄嗟に、誰かが銃で撃ってきたのか、なんて普

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」41

    シェアハウスの部屋に荷物を置きに行くと、土曜なのでみんなバイトに出払っていて、インド出身で工業大学留学生のアルーンさんだけが在室していた。浅黒い肌と掘りの深い顔立ちの、エキゾチックハンサムだ。「ハーイ、来たネー。サクラチャン」軽いノリと、に

  • サクラ ファイナル「いつか桜の散る下で」40

    劉が手を引いたことで、小田桐組関係のゴタゴタは収束した。でも今度は、郁人さんが逮捕されて会社の株が大暴落した上、社長が極道だったことが明るみに出て、辞める社員が続出し、この先立て直すことができるかどうか分からない状況だ。マスコミも嗅ぎつけて

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