書家・かな749/法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠道)
<釈文>わたのはらこぎいでてみればひさかたのくもいにまがふおきつしらなみ百人一首第76番=法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠道)=<意味>海原に、船を漕ぎ出して見渡すと、空の雲と見分けがつかないような沖の白波であることよ。という意味です。<観賞>ひろびろと、どこまでも青い海と空が目の前に広がっているような和歌ですね。時の権力者に相応しい、おおらかで堂々とした和歌ではありませんか?<作者>法性寺入道前関白太政大臣は、本名を藤原忠通(ふじわらのただみち)です。いまから900年ほど前の貴族で、大臣の最高位である太政大臣に2度、幼少の天皇の補佐をする摂政(せっしょう)に2度、成人した天皇の補佐をする関白にも3度、任ぜられました。関白と太政大臣を務めてた忠通が出家をして、法性寺(現在の京都市東山区)に隠居したことから、法性...書家・かな749/法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠道)
2019/08/03 20:00