アキュフェーズを放出した昨年秋から続いている「終の棲家」ならぬ「終のアンプ」選び。なんちゃってマランツ、そしてDENONのセパレートで落ち着くと思いきや、舌の根も乾かないうちに、こんなことになってしまった。DENONのセパレートを迎えてから二週間。いくつか気になる点があって、残念ながらずっと居心地の悪い状態が続いた。どうにもこのまま矛を収める覚悟ができず逡巡。DENONセパレートを購入した中古オーディオ販売店に...
♪ろくげんおんぎょくのぞきのからくり♪ 音楽とギターに目覚めて幾年月。中年男の道楽人生なれの果て。
ピークを過ぎた中年サラリーマン。 真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。 http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/
先週末の日曜日、少し前のハウザーに続きオルディゲス作のギターを取り出し、久しぶりに弦を交換した。オルディゲスを手に入れたのは2014年。前後して何本かのオルディゲスを弾いた中で、一昨年閉店したカリス@恵比寿で出会ったのが2008年作の個体。音は一度で気に入った。いくつか細かい箇所で気になるところがあって、その後少々手を入れ、現在はベストな状態になっている。これまでごくノーマルなナイロン弦を張っていたが、少...
週明け月曜日。仕事は相変わらず程々に忙しい。程々といっても、セカンドキャリアになってからの程々など、前職時代の仕事MAX期に比べたら天国のようなものだ。こうして帰宅したあとの何か聴こうという元気が残っているのが何よりの証拠だ。さて、そんな万事程々の今晩、取り出したのはこの盤だ。ロベルト・シューマン(1810-1856)のチェロ協奏曲イ短調。先日も聴いたワレフスカ(1945-)のチェロ独奏。ワレフスカの初期録音を...
八月最後の週末土曜日。溜まった宅内野暮用をこなし、道楽部屋の掃除も少し念入りに…他これといったこともなく日が暮れる。夕方近くになって一服。久々にこんな盤を取り出した。リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の室内楽と合唱曲などを収録した3枚組みセット。室内楽としては、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタなどが収められている。きょうはその中からシュトラウス18歳のときの作品「チェロソナタ ヘ長調作品6」を聴いて...
このところギターを弾こうと思って取り出す楽器と言えば、本家アグアドや少し前に手に入れた江崎アグアド、加えて時々田邊ロマニというローテーションが多かった。そもそも練習時間そのものがしれたものなので、手持ちに楽器の中にはローテーションに組み入れられないギターも何本かある。最近ちょっと偏り過ぎたかなあ…と反省し、先週末はハウザーを取り出し、久々に弦交換と相成った。さて何を張ろうかと悩み半分楽しみ半分。手...
数年前に始めた盲導犬パピー育成のボランティア。実は今年始めから新しいパピーを預かっている。我が家に来て間もなくの頃。以前からこのブログをご覧いただいている方は覚えているかもしれないが、今回で五頭目になる。先回、先々回と黒ラブ(黒毛のラブラドールレトリバー)だったが、今回はイエロー。上の写真と動画は我が家に来てまもなく、初めての散歩に出た頃のものだ。まだ体重は5キロ程度だった。生後二ヶ月のパピーを預...
エラ・フィッツジェラルド&ジョー・パス「Take_Love_Easy」
異例に早い梅雨明けだ、コロナ第7波だ…などどいっているうちに気付けば八月も下旬。週末日曜のきょうはこれといった用事もなく過ごす。昨夜は少し遅くまで部屋の片付けやら、溜まった身辺雑事の処理。BGMにと音盤棚での占有率20%ほどのジャズの盤を物色。久しぶりにこの盤を取り出した。エラ・フィッツジェラルド(1917-1996)のヴォーカルとジョー・パス( 1929-1994)のギターによるデュオ。エラにとっては少しブランクがあっ...
お盆休みも終わって日常再開…といってもぼくの場合は今年もこの時期休みはなく、せっせと仕事。暑さが少し癒えたら休みを取ろうかと思っているが、そういえば昨年も一昨年も同じように考えていながら、結局仕事にアップアップしてまともに休めなかった。まあ、いいけど…。さて週末金曜日。少し前に聴いたハイドンの続きを聴くことにした。取り出した盤は数年前に手に入れたエルネスト・アンセルメ(1883-1969)による一連のボック...
夏になると聴きたくなる音楽がいくつかある。ワグナーはその一つだ。夏の音楽祭を代表するバイロイト音楽祭から条件反射的にそう思うのだろう。お盆を過ぎると夏も後半戦という感じだろうが、まだまだ暑い日が続く。重厚長大なワグナーは暑苦しい…いやいや、こんなときこそワグナーだ…というわけで、きょうはこの盤を取り出した。ワルキューレ第一幕を収めたクナッパーツブッシュとウィーンフィルのLP盤。確か大学4年のときは手に...
ひと月程前のEテレ「クラシック音楽館」で指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットの特集が組まれた。ご覧になった向きも多いだろう。今年95歳になるブロムシュテットの生い立ち、キャリアそして現在の日常を紹介するドキュメンタリーがあり、そのあとNHK交響楽団とのベートーヴェン「英雄」が放映された。そのブロムシュテットが今年もまた来日するということでチケットを取ることにした。現役最高齢の指揮者ヘルベルト・ブロムシュテ...
世間はお盆休み。週末土曜日。朝から野暮用外出で午後3時過ぎに帰宅した。夕方近くになってひと息つき、エアコンの効いた部屋で一服。ついでにこんな盤を取り出した。十年程まえに来日して強い印象を残したクリスティーヌ・ワレフスカ(1945-)がメジャーデヴューした70年代にフィリップスに入れた一連の初期録音を集めたタワーレコードの企画盤。少し長くなるが収録曲を記しておく。<CD1>ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」...
きょうは山の日。思い起こせば二十代にはよく山へ行った。梅雨明け十日といわれる夏休みのこの時期は天候も安定していて、北アルプスの縦走路も快適だった。ほとんどが単独行で、わいわいがやがやの楽しい青春とは縁遠い山旅。三十代の終わり頃、何度目かの谷川岳西黒尾根を登ったのが最後となった。以来、山とも縁がなくなり、今やもうロープウェイに乗る気にもならなくなってしまった。…と、そんな人生の黄昏如く感慨にふけって...
チック・コリア&リターン・トウ・フォーエヴァー「Light as a Feather」
このところ毎年のように異常な夏だと繰り返し言われる。今年も異例に早い6月の梅雨明け以来、梅雨入り梅雨明けを繰り返すような天気が続く。そうこうするうちに「正常な夏」の記憶も定義もなくなるかもしれない。…と年寄りくさくブツブツ言いながら今週もスタート。きょうも程々に働いて終わった。さて脳内洗浄のための音盤タイム。きょうはこの盤を取り出した。チック・コリア&リターン・トウ・フォーエヴァーの「Light as a Feathe...
先回の記事に書いた浜松行き。主目的の江崎ギター工房での用件を予定通り終えても帰途につくまで少し時間があるだろう、久々の浜松、どこか見物でもと、実は事前にあれこれ考えていた。音楽愛好者ならまずは浜松楽器博物館は外せないところだが、だいぶ前にはなるが一度行ったことがある。ならば次なるターゲットは…そう考えて思い付いたのが、かねてより行ってみたいと思っていた喫茶店「トゥルネラパージュ」だ。初めてこの店の...
7月末の某日。ギターを担いで浜松の江崎ギター工房まで行ってきた。少し前に手に入れた40年前のヤマハ製ギターGC-30B。本家アグアドと瓜二つのその音が気に入り、このところ毎日のように取り出して弾いていたのだが、素人目には特に不具合はないようにみえるものの、いくつかの音でデッド、ピークが感じられ、もしかするとブレーシングの緩み等も考えられるかなと思い、生みの親である江崎氏にみてもらおうと思い立った。以前も書...
80年代後半バブル景気の功罪は今でもしばしば回顧される。三十数年前のことになるが、ぼくら世代にとってはついこの間の出来事だ。製造メーカーの地味な技術者として地方で生活していたぼくには、功も罪もほとんど無関係だったが、こと道楽の音楽に関しては今に至るまで残された功の方が多いように感じる。そんなバブル期が残した功の一つ、80年代終わりに当時のワーナーパイオニアからリリースされたセゴビア・コレクション全16巻...
月があらたまって令和四年葉月八月。週明け月曜。きょうも暑い暑い…。節電要請を承知の上でさすがに耐えがたく、帰宅早々道楽部屋のエアコンをオン。ひと息ついて今夜は音盤で暑気払い。こんな盤を取り出した。小澤征爾とボストン交響楽団によるラヴェル管弦楽曲集。1974年録音。手持ちの盤はLP三枚組の初出盤。「昭和50年度芸術祭参加」のタイトルが記された16ページにおよぶ立派なブックレットが付いている。これも以前ネットで...
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アキュフェーズを放出した昨年秋から続いている「終の棲家」ならぬ「終のアンプ」選び。なんちゃってマランツ、そしてDENONのセパレートで落ち着くと思いきや、舌の根も乾かないうちに、こんなことになってしまった。DENONのセパレートを迎えてから二週間。いくつか気になる点があって、残念ながらずっと居心地の悪い状態が続いた。どうにもこのまま矛を収める覚悟ができず逡巡。DENONセパレートを購入した中古オーディオ販売店に...
一日曇天のはっきりしない空模様。所在なく一日終える。さて、今夜はジャズだ。音盤棚を見渡し、この盤を取り出した。アート・ブレイキー(ds)とリー・モーガン(tp)、 ウェイン・ショーター(ts) 、ボビー・ティモンズ(p) 、ジミー・メリット(b)からなるザ・ジャズ・メッセンジャーズによる1960年のセッション録音「A Night in Tunisia」。手持ちの盤は20年程前にブルーノートの名盤がミドルプライスでまとめてリリースさ...
一週間後にはゴールデンウィークかぁ…と考えても格別のアイデアもなく、気付けば今月も下旬。週末日曜の夜。今夜はちょっと渋めのこの盤を取り出した。アンネ・ゾフィー・ムター(1963-)が弾く近現代の作品集。2000年5月にシュトゥットガルトで行われたライヴをそのまま収録したアルバムだ。この盤は20年程前に仕事で中国を何度か訪れた際に買い求めた。確か10元(150円程度)かそこらの値段で、パッケージをよく見ると正規商品...
週末金曜日。サンデー毎日の身にあっては曜日の感覚も失せがち。いろいろ理由をつけて一週間を乗り切っている。きょうは朝から少々遠出の外出。夕方近くに帰宅した。ネクタイ、もとい、ベルトを緩めていっぷく。少し前から聴こうと思っていたこの盤と取り出した。70年代初頭に山ほど出回った廉価盤シリーズの一つ。ぼくの最も敬愛するチェリストの一人であるアントニオ・ヤニグロ(1918-1989)がソロを取り、ハイドンとドヴォルザ...
少し前に書いたジョン・ウィリアムスのウェストミンスター録音の関して非公開コメントをいただいた。「手持ちのLP盤とブログ記事に貼られたCD音源(YouTube音源)とはピッチが違う」と記されていたのだが、その後同じ方から「…あらためて手持ち複数台のオーディオ機器で確認したところ、ピッチの違いは確認できなかった」とのコメントがあった。その方は以前からLP盤に親しんでいたが、数年前にCDがリリースされた際、それを手に入...
このところ道楽部屋の整理整頓を進めているが、仕事と違って納期不問でペースはいたって緩慢。きょうもダラダラボチボチ作業。BGMにと取り出したのはこの盤だ。初代ジャック・ルーシェ・トリオの演奏するバッハ。60年代から70年代に一世を風びしたといっていい音楽。彼の出現以降、バッハや広くクラシックをジャズやポップスアレンジで演奏することが珍しいことではなくなった。ジャック・ルーシェ(1934-2019)はクラシックの名...
週末土曜日。昼から隣り町のマンドリン楽団の練習へゴー! 楽しく遊んで日が暮れた。終日穏やかな一日。夜になっても暖かい春の気配変わらず。音盤タイムも陽光満ちる伊太利をイメージしながら、この盤を取り出した。クルト・マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(LGO)によるメンデルスゾーンの交響曲第4番イ長調「イタリア」。1971年録音。手持ちの盤は70年代終盤に廉価盤で発売されたときのもの。第5番ニ短調「宗...
降ったり晴れたり三寒四温。春を実感しつつも、日々あてもなく過ごす。週半ばの木曜日。昼をはさんでちょいと外出。三時前に帰宅して一服。ついでのアンプの灯を入れ、この盤を取り出した。エルネスト・アンセルメ(1883-1969)とスイスロマンド管弦楽団(OSR)による、カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)の作品を収めた一枚。例のアンセルメ・ボックスセットの「その他欧州編」中のDisk31。収録曲は以下の通り。...
当地の今年の桜は、学校の入学式に文字通り花を添えた。かつての日本の光景そのものだ。希望に満ちた春の日とは裏腹に、きょうも無為の一日を終えた我が日常。夜更け前の音盤タイム。今夜はジャズ。取り出したのはこの盤。エラ・フィッツジェラルド(1917-1996)がカウント・ベイシー(1904-1984)率いる彼のバンドをバックに歌った、その名も「Ella and Basie !」というアルバム。1963年録音。手持ちの盤は90年代初頭に出た国内...
自宅周辺の桜もようやく開花。ここ何年かではもっとも遅いらしい。近年が異常に早かったというべきか…。 さて、四月最初の週末日曜日。宅内野暮用少々。道楽部屋の片付けは相変わらず進まず。1963年キングレコード発売のジョン・ウィリアムス(1941-)のLP盤。収録曲は以下の通り。トローバとポンセという、当時の盤としては中々玄人好みの選曲だ。 ソナチネ、夜想曲、カスティリャ組曲(以上トローバ) ワルツ、主題と変奏・...
先日聴いたポリーニで思い出し、このところショパンの協奏曲を続けて聴いている。きょうもその流れで、こんな盤を取り出した。アレクサンダー・ブライロフスキー(1896-1976)が弾くショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調。オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団がバックをつとめる。1961年録音。リストの「死の舞踏」が併録されている。 手持ちの盤は70年代半ば、CBSソニーから「ヴィルティオーゾの饗宴」というシリーズの廉価...
月が改まって令和六年卯月四月。 このところの当ブログアクセス数はIPベースで120~150程度。相変わらずランキングバナーのクリック数は少なく、来訪者の1割に満たない。それも記事更新のあった日にとどまる。まあ、道楽爺の与太記事にコンスタントにお付き合いいただけるだけで幸いといたしましょう…と言いながらも、どうか引き続き応援方、宜しくお願い致します。さて、ポリーニの訃報にふれてから、このところ手元にある彼の盤...
何度か記事に書いた通り、このところアンプの入れ替えやら細部の調整やら、オーディオいじりを楽しんでいる。アナログ盤を聴く時間も増えて、きょうはここ10年近く使っていたオルトフォンSPU-Gを外し、スタントンのMM型カートリッジをセットした。正確な型番を失念してしまったが、500serの一つだったはずだ。十数年前にサンバレー(キット屋)でかなり古いもののデッドストックとして格安で販売されたと記憶している。久々に何枚...
ここ数年に比べて寒い日多かった今年の三月。きのう午後からようやく暖気流入。桜もこれからボチボチだ。野暮用一つ二つ。続いて道楽部屋の片付け。BGMにしたのはこの盤。ブリリアント版バッハ全集ボックスのフルート作品集。ステファン・プレストン(1945-)のトラベルソとトレヴァー・ピノック(1946-)のチェンバロ。伴奏部が通奏低音による曲ではジョルディ・サヴァールのガンバが加わる。1975年録音。以下のバッハのフルー...
随分前に手に入れながら長らく放置状態だったオモチャをようやく箱から取り出した。オーディオテクニカ製のレコードプレーヤー「サウンドバーガー」。一昨年、2022年秋にネットで限定発売され、その後昨年春からレギュラー商品としてラインナップされた。ぼくら世代以上の中には80年代に目にした輩も多いだろう。今から42年前の1982年に発売されたサウンドバーガー。カセットウォークマンで一世を風靡していたソニーもほぼ同時期に...
今冬は当初暖冬の予報だったが、どうもこの三月は寒い日が多く、関東地方でも先週末には小雪が舞う程の天気だった。桜前線も昨年より遅れ気味の様子。これから一気に開花に進むのか…。さて、きょうもダラダラと無為に過ごし、道楽部屋の整理は遅々として進まず。溜息まじりに一服。BGMにこの盤を取り出した。1992年のハバナ国際ギターコンクールで優勝したドイツ生まれのオーガスチン・ヴィーデマン(1965-)というギタリストが19...
マウリツィオ・ポリーニが亡くなった。享年82歳。今朝のネットニュースで知った。ぼくら前後の世代にとっては青春時代から今日まで、実力・人気とも、常に世界のトップといってよいピアニストだった。合掌かつて音楽に親しみ始めた頃に若き俊英だった指揮者や演奏家の訃報にふれる機会が増えてきた。マゼール、アバド、小澤、ポリーニ…みな鬼籍に入った。気付けば自分も相応の年齢。長いようで短い人の一生に思いを馳せざるを得な...
ちょうど一年前、年度末業務が片付くとともに三月末で退職が決まった頃、呑気に東京散歩をしていたことを思い出す。 さて、きょうは野暮用あってあわただしく過ごすも昼過ぎには一段落。渋茶で一服しつつ、この盤を取り出した。オールドファン、それもぼくら世代よりひと回りかふた回り上の世代には懐かしいミッシャ・エルマン(1891-1967)。 19世紀末生まれでSP時代からの盤歴を持つエルマンの録音はCD時代になってからは中々...
優秀なアキュフェーズを勝手な理由で放り出し、ヴィンテージ路線でいくだの、アンプはプリメインが潔いだのと言っておきながら、何だこのザマは…言行不一致にもほどがあるぞ、という話。昨年末、マランツPM-5とルボックスB226がやってきて、これで終生幸せな日々を送れるかと思っていた。しかしB226が到着後の初期不良かつ修理不能でサヨナラ(返品・返金)。出鼻をくじかれてしまった。そうなると無傷のアンプまで途端に輝きを失...
予想外に寒かった三月前半が終わり、先週後半からようやくこの時期らしい暖かさになってきたが、きょうは冬に逆戻り。寒い一日となった。暖を取りつつ道楽部屋の整理整頓。作業用BGMに選んだのはこの盤だ。ジュリアン・ブリーム(1933-2020)の録音を代表するアルバム10枚をオリジナル・ジャケットのデザインで復刻したボックスセット。2011年のリリース。その中からスペイン物を弾いた一枚を取り出した。収録曲は以下の通り。ギ...
冷たい雨の一日。暖房代わりにアンプの灯を入れ、久しぶりにこの盤を取り出した。ロヴロ・フォン・マタチッチ(1899-1985)とNHK交響楽団によるブルックナーの交響曲第8番ハ短調。1984年NHKホールでのライヴ。マタチッチが亡くなってから10年後の1995年にリリースされた「マタチッチの遺産」と称されたシリーズ中の一枚。ぼくら世代の音楽愛好家には懐かしい演奏の一つだ。マタチッチとN響はこの曲を1974年と1984年に演奏している...
少し前から続けて聴いているアルゲリッチ。今夜はこの盤を取り出した。マルタ・アルゲリッチ(1942-)の「ショパン・リサイタル」という称する一枚。1967年録音。手持ちの盤の帯には「来日記念」と記されており、1970年1月の初来日を前に再発された盤だ。これも例によって20年近く前、大阪出張が続いていた時期に、梅田の中古レコード店で買い求めた。収録曲は以下の通り。ピアノ・ソナタ 第3番ロ短調Op.58ポロネーズ 第7番変イ...
季節もよくなり、楽器を取り出す時間も少し増えてきた。楽器道楽にシーズンインという言葉はないだろうが、気分転換も兼ねてギターの弦交換。手持ちギターのうち、きょうはしばらく張り替えていなかった田邊ギターを取り出した。本ブログには度々登場している田邊雅啓氏に作ってもらったロマニリョスモデル。2004年作。長野県上田市の石井栄工房での年季が明け、栃木県足利市に工房を構えた直後に知り合って注文。2年程待って出来...
先回に続きアルゲリッチのコンセルトヘボウでのライヴ盤を聴く。協奏曲編に続きはきょうはソロリサイタル編。1978・1979年の録音。1978年といえばアルゲリッチは30代後半。80年代に入るとソロ活動から室内楽活動に軸足を置くようになる前の、名実ともピアニストとしてその絶頂期だったといってよい。この盤からも、バッハから近現代に渡る多彩なプログラムで自信のほどが伺える。収録曲は以下の通り。J.S.バッハ;パルティータ...
アルゲリッチの続き。きょうはこの盤を取り出した。アルゲリッチのコンセルトヘボウでのライヴ盤。このライヴシリーズは20年近くEMIからリリースされた。国内盤も出たと記憶しているが、手元にあるのは輸入盤。おそらく幾らか安かったのだろう。収録曲は協奏曲が二つ。モーツァルトの第25番とベートーヴェンの第1番。共にハ長調の作品。モーツァルトはシモン・ゴールドベルク指揮オランダ室内管弦楽団、ベートーヴェンはハインツ・ワ...
きのうの土曜日、当地は冷たい雨に見舞われた。前日は春を通り越して初夏を感じさせるほどの陽気だったが、一転。しまい込んだ厚手の上着を取り出した。 さて、ここ数日、先日組み立てた小型スピーカーのエイジングを兼ねてあれこれ聴いている。きょうはアルゲリッチはお休み。プレイヤーにセットしたのはこの盤だ。ローラ・ボベスコ(1921-2003)の弾くモーツァルトのヴァイオリンソナタ他の2枚組。1981年来日時に新座市民会館...
きょうも俄かアルゲリッチ愛が止まらない! 今夜取り出したのはこの盤だ。ミッシャ・マイスキー(1948-)とマルタ・アルゲリッチ(1941-)による2003年ブリュッセルでのコンサートライブ。収録曲は以下の通り。1.バレエ「プルチネルラ」~イタリア組曲~チェロとピアノのための (ストラヴィンスキー)2.チェロ・ソナタ ハ長調op.11(プロコフィエフ) 3.チェロ・ソナタ ニ短調op.40 (ショスタコーヴィチ)4.バレエ「石の花」o...
先回の記事で久しぶりにアルゲリッチの盤を聴き、YouTubeにあった昨年秋81歳のときのシューマンを観て思った、こんな81歳はあとにも先にもアルゲリッチをおいていないだろうと。やはり別格のピアニストだ。きょうはそんなアルゲリッチの手持ちの盤を音盤棚からサーチ。この盤を取り出した。ショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調。アルゲリッチのピアノ。ヴィトールド・ロヴィツキ指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団によるバ...
英国から取り寄せて組み立てたFalcon社のスピーカーQ7。組立・音出し以降、引き続きボチボチ聴いているが、およそノーマルな音楽愛好家が日本の標準的住居環境で聴く限り、これで十分ではないかと思わせる印象だ。きょうもノーマルな愛好家としてQ7と対峙し、こんな盤を取り出した。マルタ・アルゲリッチ(1941-)とチョン・ミョン・フン(1953-)指揮フランス国立放送フィルハーモニーによるシューマンのピアノ協奏曲イ短調。20...
しばらく前に到着していながら、ずっと放置状態だったFalcon Acoustics Q7を先日ようやく組み立てた。多くのオーディオ好きの部屋には複数のセットが鎮座する。限られた空間でいずれをメインに据えるかは楽しくも悩ましい問題だ。特にスピーカーは音に変化が大きく、大型、小型入り乱れて収拾がつかないことも多い。オーディオ病の典型症状の一つだ。 以前の記事にも記した通りこの10年、かくいうぼくも混戦状態が続いていた。2年...
4月に入って穏やかな日が続いている。週半ばの木曜日。いつも通りの音盤タイム。今夜は気分を変えてバロックにしようかと、この盤を取り出した。モーリス・ジャンドロン(1920-1990)の弾くヴィヴァルディのチェロソナタ集。1967年録音。手持ちの盤は1978年に出た国内盤。十数年前、例によって出張先の大阪梅田の中古手コード店で見つけて買い求めた。通奏低音をマリケ・スミト・シビンガ(ハープシコード)とハンク・ランク(チ...
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月があらたまって令和五年卯月四月。新年度スタート…と思いながらも変わらぬルーチン、音盤タイム。今夜はジャズ。こんな盤を取り出した。ブラックビューティー、カーメン・ランディ(1954-)の盤。この盤は彼女がJVCと契約していた時期の2作目で1997年の録音。ライナーノートをあらためてみると1954年11月1日生まれとあった。まさに同世代。この盤以前にすでに何枚かのアルバムを出していたようだが、日本で知られるようになった...
一時はどうなるかと思っていた年度末業務も何度目かの神風が吹き解決。予想外に時間が出来たのをこれ幸いと都内散策を続けていたが、きょうはその最後。花の東京はやはり銀座だろうと、過日勇んで繰り出した。かつて、ぼくにとっての銀座はオシャレな大人の街とはかけ離れていた。70~80年代の銀座界隈には「ハンター」を始め、中古レコードの店が何軒かあり、学生時代から時折りバイト日銭を手にそれらの店を巡るのが楽しみだった...
桜が満開になったあと、ここ数日はっきりしない天気が続いていたが、きょうや久々に晴れ間がのぞき、気温も上がった。お上りさん散歩ネタは本日休業。今夜はこんな盤と取り出して音盤タイムとなった。取出したのはロメロ一家、オヤジさんのセレドニオ(1913-1996)と今や大御所の次男ペペ(1944-)による二重奏。1976年10月録音。収録曲は以下の通り。19世紀中庸のギター古典期のオーソドクスな曲が三曲収められている。 1. セ...
お上りさんの東京散歩の続き。先回のアカデミックなエリアから今回はリラックスして商業エリアへ。目指すは日本橋高島屋。先週まで開かれていた「北欧デザイン展」へ。ついでに周辺をうろうろしてみた。北欧家具・調度品の分野で有名な織田憲嗣氏のコレクションが身近かに見られるということで、大いに話題になった様子。椅子の名品が並ぶ美しいガラス製品北欧のリビングを再現美しいカトラリーと茶器大いに目の保養をしたところで...
気付けば三月も下旬。年度末の業務も片付け、余裕の休暇取得。お上りさん東京散歩の続き。今回はいよいよ本丸?!東京大学本郷地区キャンパスへ。その歴史ある建築群を一度見ておきたいとかねがね思っていたが、これまで畏敬の念もあって機会がなかった。見学だけなら試験は不要とのことで(^^、偏差値気にせず安心してのりこむことにした最寄り駅の地下鉄丸ノ内線・本郷三丁目を出て本郷通りを北進する。赤門正門正門から銀杏並木...
お上りさん東京散歩、きょうはお休み。久々に本業回帰で音盤タイム。こんな盤を取り出した。カレル・アンチェル(1908-1973)指揮チェコフィルハーモニーによるスメタナの連作交響詩「わが祖国」の全曲盤。しばらく前にアンチェルの録音が廉価盤でまとまってリリースされた際の一枚。1963年録音。多くの曲でキレのいい、スッキリと引き締まった造形を聴かせてくれたアンチェルとチェコフィルだが、この盤ではやや趣きが異なり、少...
お上りさんの散歩ネタが続く。先日は喫茶店、それも名曲喫茶を称される店のハシゴ。阿佐ヶ谷、渋谷、新宿と徘徊した。まずJR中央線阿佐ヶ谷駅へ。目指すは名曲喫茶ヴィオロン渋い佇まいのスターロードを進む。この道、その名の通り輝くのは陽が落ちてからだろう。住宅地を進み、到着撮影ダメよとも書いてなかったので、失礼して静音モードでパチリ。古色蒼然たる店内。昭和仕様のコーヒー。店先のディスプレイには古典球とSP針のケ...
都内での仕事の間隙をぬって、お上りさんの東京散歩。先日、かねてより一度目にしたいと思っていた文京区の東京カテドラル聖マリア大聖堂(関口教会)をようやく訪れることができた。事前に地図を眺めつつコースを検討。今回は地下鉄茗荷谷駅からスタートし、小日向から音羽へ出て関口へという順路に決めた。丸ノ内線・茗荷谷駅で下車駅チカの定食屋で腹ごしらえ。魚がウリの店らしいが、ネットに「トンカツがヤバい!」とあったの...