スラブ軌道-9
第9回では防振型スラブ軌道と、スラブ軌道に使用される締結装置について紹介します。初期のスラブ軌道は武蔵野線や湖西線といった都心近郊部に大量敷設されましたが、防振構造ではありませんでした。このためスラブ軌道=うるさいという印象を持っている方も多いかと思います。防振スラブ軌道が開発された経緯は1972年に暫定開業した山陽新幹線まで遡ります。新大阪-岡山間で合計約16kmのA形スラブ軌道が敷設され、開業前に高速走行試験を実施しました。その結果、有道床軌道と比べて騒音・振動が大きいことが判明し、対策を講じることになりました。まず1974年から1975年にかけて、姫路駅構内、長坂寺高架橋、小坂西高架橋において軌道スラブとCAモルタルの間にスラブマット(防振ゴム)を挟んだ防振A型スラブ軌道が試験敷設され、普通スラブと...スラブ軌道-9
2023/11/27 08:10