ポエム369 『真綿色のシクラメン』
繭玉(画像はウィキペディア)より真綿って見たことありますか真綿色したシクラメンほどいとしいものはない、と小椋佳が詞にしたあの真綿です真綿は蚕が作る繭玉のうち生糸にできない品質のものを苛性ソーダなどで処理し水洗いの後繭の繊維を伸ばして重ねたものです色はやや黄色みが乗った白とでも言いましょうか真珠の色に近いかもしれません綿花の白と違って動物性の共通性があるようですむかし近所のおばあさんが縁側の廊下に座って繭から糸を紡いでいましたあれは輸出されていた生糸です絹布に織られて貴婦人のドレスなどになりました真綿は布団の四隅などで木綿の移動防止に張られました家族の防寒着である綿入れなどにも真綿のチャンチャンコは温かいです脱いでおくと猫に占領されます真綿色のシクラメンは素朴で愛しさを感じます小椋佳の詞は古風ですなぜか真綿...ポエム369『真綿色のシクラメン』
2023/12/31 01:12