ヴァチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂には、ミケランジェロの『最後の審判』が描かれている。この礼拝堂には、ボッティチェッリの『モーセの試練』と題する壁画もある。『…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
アメリカでは、様々な年齢のミス・コンテストが行なわれている。同様に、動物品評会のようなイベントもよくある。毎年カリフォルニア州で行なわれたコンテストは、美しさ…
PC とスマホ、どちらの使う頻度が高いかを考えると、おおよそ、半々。用途によって、それぞれ分担していることに気づく。例えば、家で検索ならばPC。外出時はスマホ…
心理学用語に「スキーマ (Schema) 」なるものがある。心象、概念で捉える能力を言う。これは、それが初めてのことでも今置かれている状況が何であるのかを探り…
カフカの小説に「オドラデク」という独楽(こま) か糸巻きみたいなものが出てくるものがある。日本語訳では『父の気がかり』と題されている。カフカの短編小説の中でも…
フランスでは、最近、マリー・アントワネットに対する見直し論が出ているという。マリー・アントワネットといえば、フランスの国王であるルイ16世に嫁ぎ、フランス革命…
「水琴窟(すいきんくつ)」なるものがある。これは、地中に作った水滴が滴る音の響きを穴を通して聴くもの。江戸時代頃に、庭園のしつらえとして扱われてきたもの。その…
「君は、逢う度に美しくなる」「でも、、、逢ったのは、さっきよ」「その間に美しくなった」とある映画の一齣だが、このような言葉が言える男は、かなりのプレイボーイに…
『モモ』や『はてしない物語』を書いたミヒャエル・エンデ(Michael Ende) が亡くなってから、もう丸26年が経った。小説『モモ』の中では「時間泥棒」と…
韓流の推理ドラマが複雑な展開を見せる背景には、同時並行で展開されるネットでの投稿が影響すると聞いたことがある。シリーズ物の推理ドラマが始まると、すぐに、「この…
とある大手塾の講師の控え室に入ると「五者の心得を持て」とあった。はて五者とは? と思い読み進めると『五者とは講師の心得なり。すなわち、芸者、役者、学者、医者、…
伝説の人物、北大路魯山人は料理人や美食家としてその名を今日まで轟(とどろ)かせている。一方では陶芸家の一面も語られる。彼は、永田町に「星岡茶寮(ほしがおかさり…
バンジージャンプの起源は、南太平洋に浮かぶバヌアツ共和国のペンテコスト島で行われていた通過儀礼だったそうだ。通過儀礼という言葉にはあまり馴染みがないが、その意…
『うるう秒』というのがある。正しい時間と調整するために数年に一秒の割で実施されるもの。先回の実施は2017年1月1日午前9時。なぜ『うるう秒』があるのかといえ…
「モノ忘れ」が多くなった。最近は行動の最後にJR の運転士の如く差指点呼をしたりと、この大敵に対処している。そんな風に「忘れる」事を恐れる面もあるが、「忘れる…
イタリア料理のお店は、「リストランテ」と呼ぶのが普通だが、時には、「オステリア」を冠したレストランがある。これを冠したレストランとなると、ちょっとオシャレな感…
IKEA の買い物の6割は買う意図がなかったものを買っているという記事が出ていた。たしかにIKEAの店舗は他とはちょっと違ったシステムで作られている。店舗の中…
「昔は良かった」などと言うのは、たいていジジイ。それは今の時代の話だけではなく、紀元前500年に生きていた孔子もその一人。「堯(ぎょう)、舜(しゅん)、禹(う…
子供の頃、国旗を描いて来る課題が与えられ、誰が、どの国を描いてくるか、くじ引きで決めた。(クジにしないと誰でも楽な国旗を描いて来ることになる)日本国旗は、赤丸…
「日本の野の花は、どうしてこんなに淡い色のものが多いのだろう。日本の花は いけない、、」これは、司馬遼太郎が学生時代、学んでいたモンゴル語の教師から失望まじり…
大相撲・名古屋場所が始まった。普段テレビ観戦することはないが、どんな力士がいてどんな結果を残しているのか?つい気になる。これと同じようなことを言っていたのが、…
テレビCMは、放送された時代の反映でもある。新しいものが覚えられないせいか、CMで思い出すのは遥か昔の1960年代のもの。中でも思い出すのは、資生堂とサントリ…
夏の日の木陰などにカマキリを見ることがある。三角の顔に大きな複眼の目玉をつけ、鎌(かま)状の前肢(あし)をあげて威嚇するように睨(にら)みつける姿は、ゾクッと…
「煮ても焼いても食えない奴(やつ)」という表現がある。あまりに強情で 自分の考えを変えることも他人の言うことも聞かない。「扱いきれない人」という意味で使われる…
日本人が好む言葉の一つに『以心伝心』がある。「心をもって,心に伝える」ということになるが、元々は仏教説話に出てくる成語。言葉を介せず、師の心から弟子に直接、思…
『江戸いろは かるた』の中にも収められていることわざに、「背に腹は かえられない」という言葉がある。これは背中は大切だが、その背中を守るためといって、五臓六腑…
松尾芭蕉の『奥の細道』の中に収められている句に「荒海や 佐渡に横たふ 天の川」というのがある。その地域を訪ねていない人でさえ具(つぶさ)にその状況を思い浮かべ…
「25歳はお肌の曲がり角」こんなCMキャッチコピーが流行したことがあった。調べてみると昭和38年から始まった、ある化粧品会社のテレビCM。「肌が老化に向かう年…
上島鬼貫(おにつら)の句に、「五月雨(さみだれ)は、鬱々(うつうつ)とさびし」というのがある。この五月雨というのは、もちろん梅雨の雨のことを言うが、「さ」が五…
アメリカでは、国会議員を別名 "Lawmaker"と呼ぶ 。直訳すれば「法律を作る人」ということになる。実際に国会議員の大きな役割の一つは、現行にそぐわなくな…
『奥の細道』に収められている芭蕉の句に「這(は)い出よ かいやの下の 蟇(ひき) の声」というのがある。芭蕉の句の中には何の変哲もない句に見えるものがある。こ…
自分でプレーするスポーツか? 観るスポーツか?今や、観るスポーツの関心が高い。ワールドカップサッカーや世界陸上、オリンピックに至るまで人気は高い。新型コロナの…
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ヴァチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂には、ミケランジェロの『最後の審判』が描かれている。この礼拝堂には、ボッティチェッリの『モーセの試練』と題する壁画もある。『…
今年のパリ・オリンピックが開かれる期間だけ、立ち退きを要請された「ブキニスト(Bouquiniste)」すなわち、セーヌの川沿いにある「古書店」が一転、そのま…
1973年公開の映画『パピヨン(Papillon)』は、何かにつけ印象に残る映画だった。主演は、スティーブ・マックイーン。ダスティン・ホフマンが脇を固めていた…
19世紀の終わり頃から20世紀初頭にかけて、若きアーティストが集った「洗濯船(Bateau-Lavoir)」と呼ばれる建物があった。洗濯船(Bateau-La…
フランス人は、犯罪者でも自分の信念を持つ反体制の人物を好む傾向がある。その代表となるのが、小説家モーリス・ルブランが作り上げた「怪盗ルパン」。このルパンは、た…
1961年公開の映画『去年マリエンバートで(L'Année dernière à Marienbad)』は、なんとも奇妙な構成の映画だった。監督は、フランスの…
「一生に一度の短い恋」これをどう思うだろうか?26歳の時、燃えるような恋を募らせて同じ屋根の下に住みつつ、思いを寄せるその女性に、半年に300通の手紙を書き送…
プーチン大統領の選挙戦での勝利が確定した。彼はレーニンを嫌いスターリンを評価しているという。レーニンと言えば社会主義国ソビエト連邦を形作った初代の指導者。その…
現在、金の価格は天井を知らない如くどんどんと値を上げている。金の元素記号を覚えるのに「金は全ての金属のAu(英雄)だ」などの覚え方があった。思えば、ヨーロッパ…
「美食の国フランス」という呼称は、今は誰も疑うことはない。ではいつから?ということを探れば、長きにわたってフランスの美食を支えてきたトゥールダルジャンという名…
『黒いユーモア選集(Séries Surréalisme)』なるものがある。これはアンドレ・ブルトンを中心とするシュルレアリストが選定した作家たちを列挙したも…
ヨーロッパの歴史には「決闘」が名誉と誇りを守る儀式として長い間残っていた。日本では、果たし合いとして、やはり、名誉をかけて戦いを挑んだ。決闘が日本で廃止になっ…
坂口安吾といえば『堕落論』が出てくる。そんな坂口安吾が翻訳したジャン・コクトーの『エリック・サティ』という著書がある。エリック・サティは、「音楽界の異端児」と…
マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)やブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)のように、姓と名のイニシャルが同じというのは、運勢が…
バルザックの小説には、いかにも胡散臭い人物たちが数多く登場する。彼自身もそのようなところがある。トゥールで生まれ、不遇の少年時代を過ごし15歳の時にパリに出る…
抵抗運動をするときにガイ・フォークスのお面をつけて反対の意思を示すことがある。その表情は半ば笑みを浮かべているようでもあり、変な不気味さがある。夏目漱石の著書…
かつて、戦後間のない頃の映画のタイトルに「名もなく貧しく美しく」というのがあった。その当時のほとんどの人は、名もなく貧しかった。そんな生き方とは対照的に、何か…
このブログもエッセイらしいものを書いて15年余りが過ぎ、毎日書いているので5,200余の数になった。これらは、我が死後にも、ずっと残ることになるのだろうか?そ…
今年「古稀」を迎える。すなわち70歳。やっと人生というものが解りかけてきたところなのに、もう終わり?そんな感慨を持ちながら、今日は、テオドール・ジェリコー(T…
かつて、カミュ・サルトル論争なるものがあった。これは、戦後のフランス社会で碩学としてその名を轟かせたサルトルに対して、新進気鋭のカミュが挑むという形での論争と…
平安時代の物語などには、物の怪(もののけ) の話がよく出てくる。これは人間にとり憑いて苦を与えたり病気や死に至らせたりする霊的存在。その正体ははっきりせず、怨…
『竹取物語』は現存する日本最古の物語と言われる。日本の昔話として、そのストーリーは誰もが知っている。児童文学のように取り扱われているが、ところがどっこい、文体…
『春雨 (はるさめ)』は普通に降る雨よりも、もっとささやかに降る雨で、霧吹きで飛ばしたような雨のこと。降るというより、静かにあたりを濡らす雨。万葉集の中に、そ…
「モノ忘れ」は歳をとってくれば、致し方のないところだが、また、忘れてしまった、などと「忘れる恐怖」がだんだん増してきた。とは言え、全て覚えていると脳ははパンク…
かつて流行した言葉に「地域一番店」などというものがある。同じ業種のライバルに打ち勝って地域で一番となること。これによって、さらに人々が集まる良い循環の店舗とな…
世界的建築家であり、長く日本に滞在し、いくつかの著書も書いているブルーノ・タウト氏が「日本人は目で考える」と語っていた。外国人に比べて、見た目で判断することが…
太宰治の小説『人間失格』の中で言葉の意味を探る遊びとして、対義語(アントニム) と同義語(シノニム) を挙げていくシーンがある。その部分を抜粋すると、「黒のア…
「レシピ」という言葉が日常的な言葉となって久しい。日本で使われているレシピは、英語のRecipe から来たらしく、一般的に料理法という意味で使われている。英語…
「暑さ寒さも彼岸まで」などの言葉があるが、そのお彼岸がやってきた。行きつ戻りつしながら、着実に春の歩みを深めている。まだ、花粉が気になる季節ではあるが、SNS…
芥川龍之介の文に「詩という言葉がわかる人」という表現がある。中々味わい深い表現だと思う。詩という言葉がわかる人とそうでない人がいる。日常使っている言葉は、誰で…
「パーキンソンの法則(Parkinson's law)」というのがある。これは、イギリスの歴史学者であり政治学者でもあるシリル・ノースコート・パーキンソンによ…
「災害ユートピア(disaster utopia)」という言葉がある。これは、大規模災害の後に一時的な現象として発生する理想郷的コミュニティを指す呼称。これを…
執行を猶予(ゆうよ)したり、その期間のことを「モラトリアム」と呼んでいる。よく厳しい社会の荒波にいきなり出るのを婉曲的に拒み、大学に残っている若者を「モラトリ…
江戸時代の川柳に 「売り家」と唐様で書く三代目 というのがある。今は、慣用的表現として使われることも多い。意味としては、初代が苦労して財産を築き、2代目は親の…
今は、大相撲の春場所真っ只中。新型コロナなどで「待った!」がかかったり、不祥事があったりなど祟られた3年間だった。思えば、大相撲はスポーツというより娯楽的要素…
「あれっ、今日はブログのメンテナンス?」アメブロ画面には、深夜午前1時から朝10時までメンテナンスと出ている。こんなにも大規模で長時間にわたるアメブロのメンテ…
日本人は会議が苦手と言われている。大きくは、国際舞台でも、雄弁に語る姿を見たことがない。日本人そのものが言葉を使わない文化をDNAの中に継承しているのか?とに…
最近、あまり聞かなくなった言葉の一つに「ごまんとある」という表現がある。これは、溢れるほどあるという意味で使われ、漢字をあてると「五万と」ではなく「巨万と」の…
イギリスの国旗はユニオン・ジャックと呼ばれている。イギリスは連邦制を採っており、4つの国が統合した形。国旗も4つの国の旗を合わせた格好。正式にはユニオン・フラ…
巴里(パリ)、倫敦(ロンドン)、亜米利加(アメリカ)など、かつては、日本でも外国の地名などをこのような漢字で書いていたことがあった。今、こういった漢字表記にす…