地球の欠片36「陽気な曲」

ベットにうつ伏せになりぼぉっとしていると、陽気な音楽が微かに聴こえて来た。それは途切れ途切れに聴こえ、本当に陽気な曲であるかどうか定かではないが、その音量とい…

地球の欠片35「人生ゲーム2」

人生は地道な人生ゲームである。私の心の底に眠る記憶が正しいのであれば、海に沈む真っ赤な夕日を目の前に、懐かしく切なくそして帰りたいと思い、風に乗って世界を吹き…

地球の欠片34「人生ゲーム1」

人生とは地道な人生ゲームなのか？その地道で長い人生ゲームから、何かを学び成長する為に生まれて来たのか？ 物質的幸せの為に、 我こそ、我こそ先にと物をかき集める…

地球の欠片33「咳払い」

3月のある日、 子供達を学校へ送り出し、家から車で5分程のカフェで友人と久し振りの朝コーヒー。1時間程経った頃だろうか、携帯が鳴った。日本からの電話だった。父…

地球の欠片32「始めよう」

何てあっという間に時間は過ぎるのだろう。無駄な時間を過ごしてしまったかな。立ち止まっている時間等なかったのに。 結果を恐れ、自分を卑下し、始める事を躊躇い、そ…

地球の欠片31「窓」

今の、何？あんな所に長細い窓があった？私の目、開いていたよね？私は起きていたよね？今の出来事が何であったのか判らずとも、何となく確信できた。「あの家に住む事に…

地球の欠片30「ビジョン」

主人が会社から戻ると、皆で車に乗り込み物件を見て回った。色々な人の話や意見を参考に、どの地域がいいか判断するのは容易では無かった。皆、考え方が違ったからである…

地球の欠片29「新しい地での始まり」

2006年3月、24時間以上かけて着いたオーストラリアの太陽は眩しかった。まだ寒いイギリスからやって来た私達にとって、オーストラリアの風は心地よく、暖かかった…

地球の欠片28「落命」

この日が来てしまった。心の中で、ずっと恐れていた日。本当にこの日が来る事を、私は判っていたのだろうか？もしかしたら、この日を知らずに過ごせると思っていた？お父…

地球の欠片27「歪み」

人間が作り上げたこの滑稽で複雑な社会で、迷いも無く生きる方が難しい。何が正しく 、何が間違っているのか。悲しいけれど、その境界線は微妙に歪んでいる。その歪みの…