新たな環境保全型農業で行こう!『土・牛・微生物』ディビッド・モンゴメリー著
多くの文明は、土を失うことで滅んでいった。植物を養う力、つまり、豊かな表土を失って、だ。今の農業のやり方(=慣行農業)も、その道を進んでいる。化学肥料と化学農薬を利用し、機械と燃料を使って耕し、単一の作物をより大規模に行っていく農法だ。化学農薬は土の微生物を殺し、肥料は流れて水(川)を汚染し、耕しては風に飛ばされ、結局、表土が奪われる。化学の力は栄養剤とカンフル剤のようなもの。土の力は衰え、枯渇していく。化学製品(肥料、農薬)を注ぎ続けねば回らなくなり、機械の借金も重なって費用が掛かり、収量は減り、収益は上がらなくなる。それでは農業の未来はない、環境保全型農法に変わらねばならない、と著者は言う。実は、植物は、養分を直接ではなく、その一部は微生物の助けを借りて吸収している。だから、土壌微生物が豊かな土こそ農...新たな環境保全型農業で行こう!『土・牛・微生物』ディビッド・モンゴメリー著
2024/02/14 17:18