鳥飼大橋と舟渡し(東海道五十七次歩き旅・摂津国)
淀川堤防上の長い長い一本道も、目の前の鳥飼大橋を潜ればようやく終わりが見えてくる。大阪府守口市大日町と摂津市鳥飼西の間に架かる橋で淀川の橋としては比較的早い昭和22(1947)年に木橋が完成した。 その後掛け替えが行なわれ、永代橋として生まれ変わるのは、昭和29(1954)年11月の事で、当初は有料橋であった。 嘗てこの辺りでの淀川横断は、「鳥養(鳥飼)の渡し」と呼ばれる渡し舟であった。対岸の摂津市鳥飼、藤森神社の近くには、「漫鳥飼の渡し跡」があるらしいが、こちら岸ではこの渡しを「仁和寺(にわじ)の渡し」と呼んでいたらしい。 慶長年間、大坂冬の陣を前に家臣とともに大阪城を退き茨木城に入った片桐…
2025/07/09 00:00