紅染月晦日

雨上がる空開く...雨に洗われた緑に宿るしずく風に吹かれて木漏れの霧雨降らす...葉月晦日、浄めの雨と陽差し浴びながら爽やかに過ぎ行く日。＊紅染月：こうぞめづき。8月の異称。葉月。秋の季語。☆つぶやき... 思

天気雨

天気雨ぱらぱら淑やかにぱらつく…葉擦れさわさわ優雅にさやめく…青空に淡く輝く響く光と雨粒と葉音、秋空の下清々しく共演する日。＊天気雨：晴れている状態なのに雨が降ること。目には見えないほどの 小さな雲が

秋風月

透明度だんだんと増す青空に風に...片影の伸びる刻の早まる...時空に現れる秋、だんだんに速まりながらあらわになる季（とき）。＊秋風月：8月の異称。葉月。☆つぶやき... 心の中に降りていた重りを、素直に降ろし切って

薄荷の花

夜来の雨上がり明ける朝爽やかに...さらり乾いた青空に昼陽の熱暑気呼び戻す...爽やかさに束の間残暑あり、涼にやわらぐ心身にも暑さ優しき日。＊薄荷の花：めぐさ。シソ科ハッカ属の多年草。日本各地の野原に自生しており

秋意

秋雨しとしと静かに降る降り続く...秋ごころしずしずひそやかに降る降り立つ...雨音のメトロノーム聴きながらこころの和音取り戻す日。＊秋意：秋の風景や天候に揺れ動く心の働きのこと。秋の風や秋の雨などに感じられるような

秋じむ

朝と夜の初秋の層のあいだに残る夏の層くっきりと描く...涼と暑薄衣一枚ほどの違い、肌に気分にちょうど良き日。＊秋じむ：周辺の景色や空気が秋らしくなってくること。目や耳や肌で、秋の訪れを感じ取る 感覚を表す

金秋

揺れる奏でるさやさやと葉擦れの音色やわらかに...乾いた暑さも心地よく...緑の風鈴涼やかに昼の時に響きわたる日。＊金秋：秋のこと。五行の金が、季節では秋に当たる所からきている。秋の季語。☆つぶやき... 聴いている人々の

秋日傘

澄み渡る光りまっすぐ降る乾いた風ゆらりやわらかに吹く...残る陽の熱傘の影に守られながら、ささやかな秋の避暑もこころ涼やかな日。＊秋日傘：秋にさす日傘のこと。暦の上では秋に入っても日射しはまだまだ強い。秋の季語。

秋虹

いくつもの時雨通り過ぎる止み間に残す湿りいくつも重ねて残暑の気で時満ちる...晴れ間にかかる虹色の清々しさに体感納涼する日。＊秋虹：秋に立つ虹のこと。夏の虹ははっきりと大空にその大輪を掛けるが、秋の虹は 色

処暑

だんだんと低くなる空だんだんと陽射し薄める灰色濃くする雨呼び起こす...処暑モノトーンの涼風吹かせて残る夏鎮める日。＊処暑：暑さが峠を超えておさまり始める頃。二十四節気の一つ。立秋の十五日後で。 「処」は暑

蜻蛉

青く澄むより高く澄む晴れ空に高く低く自由に円舞するトンボとセミの声...秋と残る夏融和しながら穏やかに過ぎ行く日。＊蜻蛉：とんぼ。鬼やんま、塩辛蜻蛉、蜻蛉釣トンボ目に属する昆虫の総称。 あきつ、やんまなどとも

Women's moon（女性月）

朝の光りまぶしく昼陽の光りやわらかに...こよい満ちる月、うっすらの光のシルエット雲の上からほのかに輝く日。＊women's moon：ウーマンズムーン。8月の満月の呼び名の一つ。 ☆つぶやき… 久しぶりに満ちた月を眺め

秋扇

ゆるやかなリズム打ちながら照る陰る降る...ゆるやかなトーンで暑さ引く戻る...ゆったりのスピードで進む秋、眩しからず暑からずの中道で過ぎ行く穏やかなる日。＊秋扇：残暑に用いる扇や団扇のこと。また、使われなく

寒蝉鳴く

吹かれる風の涼感じる浴びる陽の熱感じる...残る夏と進む秋混じる真昼、感じるこころ爽快なる日。＊寒蝉鳴く：かんせんなく。七十二候のうちの立秋三候（8月18日～22日頃）のこと。 寒蝉は法師蝉。秋の季語。

初秋風

朝に夜に風に気に忍ぶひそやかに表れ出す…お盆すぎたら・・の涼やかさ蝉の声静めて夕にも秋忍ばせる侯。＊初秋風：秋に吹く風は蕭条として物寂しい感じがあるが、「初風」はまだ夏の名残が 消えないものの、明らかに風に

盆波

波打つゆるく緩やかに高く低く残暑波立つ…遥か南の野分の熱ゆるく届いて北の大地体感の真夏戻り来る日。＊盆波：土用波のうち、盂蘭盆の頃に押し寄せる高波を特に盆浪という。 秋の季語。☆つぶやき… 自然に

解夏

しずかな街に吹き渡るそよぐ風音に耳澄ませる心澄ませる...さらさら肌に触れる初秋の氣残る夏の熱するする解く日。＊解夏：げげ。旧暦7月15日、安居を解くこと。安居とは僧侶が世俗を離れ、一夏九旬、 90日間籠って修

霧時雨

ゆるやかに流れる時追いかけながら空ゆるやかにうつろう光りゆるやかに隠して雨連れくる...ゆっくりの時と空の速度にまかせるがままに忙しない時送る心身調整する日。 ＊霧時雨：時雨のように短時間降ってやむ霧雨の

迎え盆

しとしと降る透明な雨色に染まる街静かな雨音に包まれる...盆の入り、喧騒静まるいつもの時空優しい雨模様に彩られる日。＊迎え盆：お盆の期間が始まる初日のことであり、その日に行う儀式のこと。 お盆の入り。秋

初嵐

満ちる潤い100％の気で時満たす...とろり濃度ある体感猛暑の衣で、わが全身包み込む日。＊初嵐：立秋を過ぎて、初めて吹く嵐のこと。秋の季語。☆つぶやき… なんとかの蓋が開くと言われる盂蘭盆だからなのだろうか、心（本音

盆支度

吹き返す真夏の息螺旋描くよにゆっくり膨らむ広がる...避暑望む気持ち、明ける朝にはあすの明け方待つ日。＊盆支度：盆に先祖の霊を家に迎える支度。その土地土地でやり方 に違いがある。 墓掃除、仏具磨きは勿論、芋殻

盆の薮入

思いきり腕広げる緑陰吹き渡る風のリズムで葉ずれの音色豊かに奏でる...さやさや・・・カノンのごとき自然の風鈴聴きながら穏やかに納涼する日。＊盆の薮入：日本の企業では、旧盆の八月十三日を中心にしてまとまった休みを

水打つ

ふわりぶり返す暑さにはらり潤い数滴散りばめる…一歩またもどる残暑体感真夏の肌触りで包み込む日。⚫︎ 水打つ：暑さを和らげて涼を得るため、あるいは埃を沈めるため庭や路地、玄関、店先に 散水すること。夏の季語。

秋暑し

翳る空色にほっとする淡き陽射しにほっとする…薄いモノトーンの昼の間、肌に触る微かの秋にほっと心微笑む日。＊秋暑し：立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。 いったん涼しくなった後で

立秋

立ち上がる再び真夏の気息吹き返す深く熱い吐息で昼夜包み込む...立つ秋制しする残暑はじまり、納涼のきのうすでに恋しき日。＊立秋：夏が極まり秋の気配が立ち始める日。二十四節気、秋の季語。☆つぶやき… 暦の上の

夏暖簾

のんびり開ける昼の時明ける…午後の傾きにすでに和らぐ夏の陽、柔和な顔して暑気ふわり肌包み込む日。＊夏暖簾：夏期専用の暖簾。目の荒い麻や木綿の涼しげな柄物、絽を友禅染めにしたものなど、 涼感を出すために工夫を

季夏

すずやかな音に耳澄ませる意識に届く音身体に響く夏負け癒す...ゆっくりと近づく次の暑気、涼しい顔して負けない気持ちに立て直す日。＊季夏：暦の上では夏の終わりだが、暑さまだまだ衰えを見せない。しかし、朝夕に吹く風

涼し

涼やかな風に気に朝に昼に夜に包み込まれる夏に慣れた身体ゆるむ柔らかになる...数歩先取りの秋の氣に緩むこころ夏の季思い切り忘れる日。＊涼し：夏の暑さに思いがけず覚える涼しさは格別である。流水や木陰、雨や風を受けて

午睡

朝に吹かれる昼に吹かれる心地よく…足踏みする暑気吹き流す夏風、確かな”涼“携える夕に心も休まる日。＊午睡：昼寝。夏に仮眠をとること。夏は寝不足や暑さによる食欲不振などで衰弱する ことが多く、回復のために昼

風鈴

緩やかに昼日隠れる再びの暑気ゆるく顔出す…ゆっくりゆるりぶり返す真夏じわりスローテンポで地上に横たわる日。＊風鈴：夏、その涼を聞いて涼を得るための小さな鐘のことである。金属のほかガラス、 陶器などで作ったも

葉月朔日

しずくひとつふたつ無数の静かさで降る大地潤す…優しい雨と曇り空に開ける葉月、健やかに皆流れるを祈る日。葉月：8月の異称。夏の季語。☆つぶやき… 暑さが極まるこの月のうちに、もう一度身体の健康を整えること。 世