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  • 3章 椿(40)と柊(43) その5

    次に柊に会ったのは、一ヶ月後のことだった。椿は、この一ヶ月の間、何度も自分の心と葛藤をしていた。何故、私は、あの時、あんなにも興奮をしてしまったのだろう。淫らな自分の姿を他人に見せると言うことに、暗い背徳の喜びのようなものを感じてしまった。他の誰かに話す

  • 3章 椿(40)と柊(43) その4

     椿は、他人に自分の恥ずかしい部分を見られるなどと想像をしたことは無かった。ましてや、そういったことを想像することで、興奮を覚えるなどと思ったことは無かった。初めて見た、裸の男女の絡み合い。視線の合った男性の笑顔。あの2人は、確実に繋がり合っていた。その

  • 3章 椿(40)と柊(43) その3

    椿は、502号室の前を通り時に、少し開いているドアから一瞬中を見た。裸の男女が、椿の目に飛び込んできた。ドアの隙間から見えるような部屋の入り口付近で、女性は立ったまま壁に手をつき、男性が後ろから女性の腰を支えていた。男性の腰が動いていた。2人が、今、結ば

  • 3章 椿(40)と柊(43) その2

    柊の遊び心が始まりだった。その日、何時ものように、椿と柊は、平日の昼間に逢った。2人で、お昼を食べた後、ラブホテルに向かった。柊と知り合った頃、まだ、明るい時間にラブホテルに入ることに抵抗があった。抵抗感を持ちながらも、反面、背徳的な感覚な喜びがあった。

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