テラネッツが提供しているオンラインゲーム、「舵天照」で活動している弓術士、茜ヶ原ほとりの別物語です。
WTRPGは自分の好きなように行動を表現できるところが素敵です。 絵師さんが豊富に揃っているので、イラスト作りにはまってしまうのが 少々危険ですが。 とはいえ、表現しきれない背景などはどこかではき出してみたいもの。 ということで、別物語、書いてしまいました。
「京介、さん?」「ほのかちゃん、無事戻ったみたいだね」「無事、かどうかわからないですけど」ほのかは自分の指をマジマジと見つめた。「よくわからないけど、桜ちゃん…
「こんなものかな」桜が薬を手に、京介へと近づいてくる。「なあ、一つ聞いて良いかな」「私サル語は苦手なのだけど」「…君はほのかちゃんの中にいるのか?」「平易な言…
「で、君は誰?」「だーから、何度も言ってるでしょう。頭悪いわね」「すまん、話について行けてない」「まったく、よくそれでお姉さまとコンビなんて組めるわね」「ほの…
『死亡を確認』コンバットスーツの男が末永の脇に腰を落とし、冷たい声で誰かに報告していた。「誰だよ、あんたら」柏原が、震える声でリーダーらしき男に話しかけたが、…
頬にあたる冷たい感触で目を覚ますと、椅子に縛られていた。ご丁寧にも、鎖と皮の拘束具を使って。「な…んだこれは」呻きながらなんとか発した京介の声は、ぼんやりと霞…
薄暗く、かび臭い階段をゆっくりと下りていく。一人がやっと通れる程度の幅しかない一本道は、逃げ道の無い不安をかき立てる。たとえば、目の前のこの肩をちょっとつつく…
そのディアボロは一度大きく吠えると、羽根をバサリと広げた。何をしているのか音だけでは十分にわからないが、重圧と恐怖は十分に伝わってきた。「あいつが司令塔なんだ…
重要な内臓器官は傷ついていないようだとわかり、ほのかは少し安心した。学園のライフエイドはとても優秀で、大まかな怪我の状態ならば把握できるのだ。(あとは包帯で固…
幸運なことに中央講堂の鍵はかかっておらず、グールの姿も見当たらなかった。大げさな装飾が施された両開きの扉を押し開け、転がり込むように中へ入る。「少しは耐えられ…
(まだ5分かよ!)京介は心の中で叫んだ。グールとの戦闘が始まってわずか5分、こちらは満身創痍だというのに敵の数は増えるばかりだ。どうやら学生を襲って『仲間』を…
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