「毛筆には到底かなわないから」という正さからの脱却(似顔絵雑記)
十五年年以上前の話です。クロッキーの勉強をしているときに、油性ペンで線をひいていたので「筆ペンを使ってみたら?」というアドバイスを受けたことがあります。けれど、「毛筆にはかなわないから」という理由で、その後もペンで描いてきました。毛筆は最終的には、「墨が買えるか」の問題になってきますが、それはまだ何も走っていないのに、マラソンで完走できるかを考えているようなものでした。今もまだ線ではなく、面表現との中間ですが、山藤先生の似顔絵の「ベタ塗りする」に似てきてしまったと感じています。これで、線に抑揚がなければ、今度は和田誠先生ですね。このような「誰かに似てしまうのではないか?」という悩みは、モデルさんが実際にいないで写真を見て描いているからだと思います。モデルさんがいれば、どう描くかという画風や表現よりも先に、「(こ...「毛筆には到底かなわないから」という正さからの脱却(似顔絵雑記)
2021/08/29 05:37