「文系」「理系」の過去と未来を知るための深い視座―『文系と理系はなぜ分かれたのか』
☆『文系と理系はなぜ分かれたのか』(隠岐さや香・著、星海社新書、2018年)☆いまから半世紀以上も前、田舎の県立高校普通科に在籍していた。けっして進学校と呼ばれるような高校ではなかったが、大学進学を希望している生徒は、2年から3年に進級する際「文系」か「理系」かの選択を迫られた。ずいぶんむかしのことなので「文系」と「理系」で何がちがっていたのか、よく覚えていない。けれども、「文系」は数学が「数学ⅡB」(当時の科目名で)止まりなのに対して「理系」は「数学Ⅲ」まで課されていたのは覚えている。いまの高校でも基本的に「文系」「理系」のコース分けがおこなわれているのだろうか。数年前までは非正規ながら一応「教える仕事」に携わってきたが、いま現在の動向についてはまったく疎くなってしまった。しかし、さまざまなメディアが伝...「文系」「理系」の過去と未来を知るための深い視座―『文系と理系はなぜ分かれたのか』
2023/07/25 21:00