出世と恋愛 近代文学で読む男と女 (講談社現代新書) 新書 斎藤 美奈子 (著)
出世と恋愛 近代文学で読む男と女 (講談社現代新書) 新書 斎藤 美奈子 (著) いわゆる明治時代の小説、夏目漱石の『三四郎』、武者小路実篤『友情』、伊藤左千夫『野菊の墓』、有島武郎『或る女』、尾崎紅葉の『金色夜叉』などなどを現代視線で解説しているのですが、非常に面白かったです。 ありがちなのが、このような古典を読むときに古典だから有り難く読ませていただく気持ちが出てしまうのですが、実は、「なんじゃこりゃ」「なんでこんな行動を取るの?」という場面がたくさんあるわけです。その理由を、時代背景とともに、または登場人物の性格鑑定や精神分析をもとに解説していく内容がとても興味深かったです。..
2023/12/20 00:55