アノーラ 映画評
アカデミー賞作品賞受賞作にして、カンヌパルムドール受賞作。オスカーとカンヌは意外と相性悪くて、作品賞とパルムドールの両方を取った映画はつい最近『パラサイト』があったけどそれより前となると1955年の『マーティ』まで遡らねばならない。パルムドールとアカデミー作品賞または監督賞まで条件をゆるめても『戦場のピアニスト』が入るくらい。アカデミー狙いの作品とカンヌ狙いの作品は傾向が違うというかカテゴリすら違う気がするので仕方ないのだが、全く相性の悪かった70年の歴史を考えれば、ここわずか5年で2作も2冠作品が出たことは、アカデミー賞の傾向が変わってきたことを示している。カンヌに関係なく、一昔前ならノミネートすらされなかったような作品が作品賞とるようになったし。で、本題の『アノーラ』だが、なかなか扱いの難しい映画だ。...アノーラ映画評
2025/05/21 12:59