r.i.p. ロバート・タウン

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脚本家のロバート・タウンが亡くなった私の生涯ベストテンに入る映画『チャイナタウン』の脚本家だ。『チャイナタウン』ではアカデミー賞の脚本賞を受賞し彼の代表作と言っていい。しかし『チャイナタウン』のプロデューサーロバート・エバンスの自伝「くたばれハリウッド」を読むと、非常に複雑な事情があったことがわかる『チャイナタウン』のタウンによる最初の脚本はエバンスにも、ニコルソンにもポランスキーにも、誰にもさっぱり理解できないものだったという。タウンによるとロサンゼルスがいかにして水を手に入れたか、という物語だったそうだ。監督ポランスキーはタウンの脚本を独自の解釈で愛憎劇に重きを置いて撮った。タウンは認めなかった。しかしエバンスとニコルソンはポランスキーを支持し、ポランスキーの映画として完成した。タウンは不満たらたらだ...r.i.p.ロバート・タウン