『TÁR / ター』(映像作品とクラシック音楽 第94回)
映画が始まると、非西洋的で、非東洋的(中国や日本では無さそうくらいの意味)な響きの少女の歌声がかかります。物語的にはリディア・ターとフランチェスカ(リディアの秘書)とクリスタ(後に重要な役割を果たす女性指揮者)らが民俗音楽の研究をしていたころ、南米奥地の部族の歌を収録したものだと言うことですが、そんなことよりオープニングシーンで気になって仕方ないことがありました。オープニングクレジットが、明らかにエンドクレジットなのです。普通はオープニングクレジットは、主要なスタッフとキャストだけを紹介するものですが、本作ではオープニングからその他大勢的な細々としたスタッフ名を流します。エンドクレジットなみの長さなので、結構な尺です。体感10分、実際には多分5〜6分の長ーいクレジットで映画が開幕します。これが昔のフィルム...『TÁR/ター』(映像作品とクラシック音楽第94回)
2023/06/12 19:29