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  • 「個別指導」のこと

    38.意思と意志 人が何かを欲したり、何かをしたがったりすることを「意思」と呼び、それが「意識」にあがるものを「意志」と書いて区別するとします。「意思」は、「深層」で様々な「思い」がはたらくもので、「意志」はそれが単純化されて、例えば「~したい」と「~

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    37.コトバと判断 「りんご」を例に、「個」の中の「ことば」に「感情」とか「欲求」とかが隠れていることがあるといいましたが、問題は、それが「意識」にあがらないことです。特に「注意」すると、「意識」にあがる、それで気づくのですが、そうしないと気付かない、し

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    36.コトバと欲求 「コトバ」と「感情」に次いで、同じようにその「コトバ」から引き出されるのが「欲求」とでいうべきものです。 それについては、「りんご」という「ことば」は解りやすい例になります。 「リンゴ」という「コトバ」をきいて、はっきりとしたもの

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    35.感情と「ことば」 さて、「コトバ」を聞いて、「意識」にあがるものをいろいろ思い浮かべることの中に「感情」と言われるものがあります。 まず、自分が何か不愉快なめにあったとき、例えば「怒り」を覚えます。つまり、様々な状況で、いわゆる喜怒哀楽といわれる

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    34.「個々の物」と「概念」の違い 我々が、何かを見る、それと特定の「コトバ」を結びつけて、「深層」にその「ことば」を形成する、それでその「コトバ」を介してその「視覚イメージ」を引き出す、そんなふうに考えると、その「イメージ」は、最初に経験した「イメージ

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    33.「意味」と次元の違い さて、「深層」の「りんご」については様々な知識が含まれている可能性があります。例えば、林檎が木になった林檎や果物店に並んだりんごに思い至ることもあるでしょうし、その皮を料理する、包丁で剥いて、その実がむき出しになるとか、更に

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    32.「コトバ」から引き出されるもの そこで、目を瞑ってもらい、「リンゴ」という「コトバ」を投げかけ、まず、それが頭の中に浮かび、次いでそれを介して何が浮かぶか、つまり、その「リンゴ」が何を引き出すか尋ねてみる、そうすると、いろいろなものが出てきます。

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    30. 「ことば」と社会と「個」の自由の関わり 「ことば」の「共通性」が人々を結びつけるはたらきをすることは、特に、「権威主義的な社会」において、権力側による「ことば」の管理の強化を招くことになります。権力側からすれば、それによって人々を内から社会につな

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    29.「共通言語圏」と「外国語」の学習 「国家」が「ことば」を国民に学校に代表される制度を介して教え込むことで、「意味」の「共通性」を保とうとすることは、何より人々の意思疎通を円滑にします。 これは当たり前のことですが、つい忘れがちです。それを外国で通

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    28.外からの教え込みで共通性が確保できるか そこで、「社会」の側からすれば、人々を結び付け維持するため、「共通性」の確保を目指すことになります。 たとえば、「国家」社会では、特定の言語を「国語」に指定し、それを教え込むための制度化を推し進めます。国に

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    27.「ことば」と「社会」 「ことば」と「社会」の関係がどうなっているか考えてみると、まず、「国語」、我々だと、「日本語」、これを覚える、そして、それを介していろいろ人と交わるわけです。 その「日本語」は、自分の中にそれがどう形成されたか、つまりどうや

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    26.社会と「ことば」の共通性 そこで、その「コトバ」と「意味」の結びつきがどうやってできたか、各自が自分の経験を考えてみるとわかります。 例えば、林檎について、それが「リンゴ」だということを知った経緯です。そうすると、実物を指してその「名」を教えられ

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    25.「会話」の前提は「個」の中の「ことば」の共通性 次に、同じ日本語を話す人の間でも、ある「コトバ」が通じたり通じなかったりする、その当たり前のことを確認します。 そういう時、我々は(この人はこの言葉を知らないな) とか(この人はこの言葉を知らないな)とか

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    24.「コトバ」と「意味」の「活性化」と「不活性」 そして、ある人は、「コトバ」を聞いて、それが「意識」にあがる、しかし、「意味」が「解らない」、つまり、それはただの「音声」にすぎないわけです。しかし、同じ「コトバ」を聞いた、他の人には「解る」というこ

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    23.「コトバ」の「意識化」、「意味」の「意識化」 さて、我々が「リンゴ」という「コトバ」を聞くと、それが意識にあがり、それに続いて「〇(林檎のイメージ)」を思い浮かべることができます。その時、感じるのは、その「イメージ」が「リンゴ」を介して引きだされたと

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    22.「コトバ」と「意味」の結びつき 「深層」の「ことば」について、次に確認してもらうのは、その「意味」と結びつく「コトバ」は、必然性がないことです。我々は、人から話しかけられた際、その「コトバ」を介してその「イメージ」を思い浮かべることができます。し

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    21.「深層」の中の「ことば」 「三層フローチャート」の書き込みで、その人の頭の中で起きることを「意識」欄の書き込むわけですが、では、我々が頭の中で「思い浮かべる」ことが何か考えると、すぐ思い浮かぶのは、一つは「ことば」です。そして、もう一つは、何かの「

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    20.「行動・意識・深層」から「言語の個別性」へ ここまで、「指導者」の研修で、まず「個別指導」の基となる「個」について、人の思考や行動を「行動・意識・深層」に分けて理解することについて取り上げました。それで、その「深層」が「情報」を蓄え「考える」過程

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    19.それぞれの「操作」について さて、「フローチャート」の書き込みで、それぞれの「欄」での活動について、言語や図や様々な記号を用いての書き込みがなされます。 その活動は、その人がすることだということで、それぞれ「行動操作」「意識操作」「深層操作」とよ

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    18.「深層」の「行動化」と「行動」の「深層化」 さて、思考や行動の過程の書き込みの際、ある過程が欄を超えて移行することを表すものとして、起こる一つが「深層」での活動が「行動化」することです。 例えば、「深層」で形成された言語活動の一部が「外言」として

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    17.「深層」の「意識化」と「意識」の「深層化」 さて、「フローチャート」の書き込みをやっていて、気づくのは、人によって、どの欄にどれを書くかが違うということです。 例えば、Aという思考経過を書き込むとします。そのAは、a・b・cという三つの過程から成

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    16.「意識」の「行動化」ということ 前回は、見聞きすることから始まるとしましたが、その「見る」なり「聴く」なりの目を向けるとか耳を向けるとかする行動は、普通、何らかの状況下で、何かを「しよう」と「意識」することから始まると言えるでしょう。それは、様々

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    15.「行動」の「意識化」ということ 「個別指導」は、全体性を持った「個」を対象とすることから、その「個」の「思考」や「行動」の実際を深層・意識・行動に分けてとらえようというので、指導者研修の際、それを「三層フローチャーチ」に書き込んでみるということか

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    14.状況によって「表現」を変える 我々が思ったことをそのまま口にしない、つまり、あたまの中でそれを変える、そういうことの例として「人を見て法を説け」という言葉を取り上げたのですが、それとは別に「空気を読む」とか「場をわきまえる」とか、様々な「状況」によ

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    13.人についての情報の提供 「人を見て法を説け」ということですが、話したことの受け止め方はその相手によって違うわけですから、我々は、普通、「思考」を「表現」に変えることをやっているわけです。その際、その相手についての情報を、「深層」から引き出し、それと

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    11.「意識」と「深層」の書き分け 「フローチャート」の書き込みで、教科学習での「問題」の解決過程を取り上げることがあります。 その際、同じ問題について、それが「正答」に至る場合と、「誤答」に至る場合があるのですが、その過程を比較すると、当然違うわけで

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    10.考える過程を「深層」が担う 我々は、あたまの中で物事について考えをめぐらします。それは「フローチャート」では「意識」に書き込まれることになりますので、それを「情報」の「意識操作」というふうに言っています。 では、考える過程が全て「意識」によってい

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    9.「深層」はからだを動かす指令を出す 「三層フローチャート」を書き込んでいると、「行動」について、それを「意識」して行う、つまり、「意識」が「行動」を指示するように思える場合とは別に、「行動」が先行して、それを感覚で受けとめ、「意識」にあがる場合がある

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    8.「深層」では、何かと何かがつながっている さて、前回、見聞きしたものからその「名」が浮かび上がるということをとりあげましたが、そういう時感じるのは、その「もの」と「名」がつながっていて、それでその相手を引き出すことができるということです。 それは、

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    7.「深層」から「意識」へ浮かびあがるもの 「意識」にあがるものとして、次に言えるのは、その外部刺激によってもたらされるイメージに伴って様々ものが浮かび上がることです。 そのもっとも簡単な例ですが、ある人を見ます。それでその人の視覚イメージが意識にあが

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    6.「深層」と「行動」、「意識」の関わり 「個別指導」について考えるとき、まず、その「個」についての理解が必要だろういうので、個々人の「思考」とか「行動」とかを取り上げ、それを左右するのが、ここでいう「深層」としたものだろうということでした。 そこで、

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    5.「深層」としたのは何か 「フローチャート」の書き込みをやってもらったのは、人の思考や行動が様々だということ、それを左右するのが、そこで「深層」としたものであることに現実感を持てるようになることでした。 そこで、その「深層」としたのは何かというと、我

  • 「個別指導」のこと

    4.同じことに違う反応「三層フローチャート」については、2012年に「行動・意識・深層」という名で詳しく取り上げました。これは、「学習指導」だけでなく、いろいろなことに使えます。例えば、営業マンの顧客対応について、相手の内面を視野に置いての応対の訓練に

  • 「個別指導」のこと

    3.「個」の違いについてのリアリティーを 前回、取り上げたのは、指導する側と指導される側が一対一だから「個別指導」だというのとは違うのではないか、そういう「形態」を言うのではなく、関係が根本的に違うということでした。それからすれば、その時々の学習目標に

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    2.レディーメードとオーダーメード 「自主学習」の指導の説明に、「オーダーメイド」という言葉が使われたことがありました。それを思い出したのは、今月号の機関紙に野口晴哉氏が「個人指導の急処」として「レディーメード」という言葉を使っていたからです。 (整体

  • 「個別指導」のこと

    1.「個別指導」について 教育の世界でよく使われるのか、「個別指導」という言葉です。ここでも、「自主学習能力補育成するための個別指導」と言ったりします。「個別指導」とは、その言葉からすると、「個」とは「全体性」を持った「一人一人の人」で、その「個」を個

  • 「教える」の意味

    100.「教える」の意味の違い 現在の教育体制の下での「学習塾の多くは、「進学」とか「補習」とか、その補完のための指導を目指しています。一方で、「自主学習」を目指す「塾」が古来からあり、その指導には当然違いがあるわけです。その指導は、一般には「教える」と

  • 「教える」の意味

    99.「教える」こと―知識の分断とつながり「ことば」が「コトバ(音声や文字などの記号)」と「意味(はたらき)」とで成り立っているとします。我々は、何かを考える時、あたまの中で「コトバ」を使用します。また、行動をする時「からだ」を動かすわけですが、そういう

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    98.指導と生徒の受け止め SSAの学習指導の際、「態度育成」「方法指導」「目標指示」「計画助言」という言葉を使っています。 それを生徒の側からすれば、「態度育成」で自らの「からだ」と「呼吸」と「こころ」を調える、つまり、「調身・調息・調心」ですが、そ

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    97.言語と禅 「ことば」は、場合によっては、「全機現」の邪魔になります。 「ことば」は、人間が人間であるために無くてはならぬものです。ですから、それをないがしろにはできません。しかし、それだけに、「ことば」の持つ限界を知るべきです。それを理解しないと

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    96.「塾」の紹介 姿勢や呼吸が調うことで、生徒の学習能力が変化します。 それが外部から来た人々の目をひくようです。 その例が、以前、「朝日テレビ」の「平成寺小屋事情」という番組で当塾が取り上げられたものとして紹介した二つです。 一つは、「暗写」

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    95.「立腰」と「呼吸」 SSAの教室での「立腰」には、学習の開始前の瞑目してのものと、学習中のものとがありますが、瞑目の際の「呼吸」については、特に指導してはありません。といって、「呼吸」を軽視しているわけではありません。「呼吸」については、「腹式呼吸

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    94.全機現と組織―民主か専制か 全機現という言葉は、組織の運用について言及する際も、よく使用されます。組織の一人一人が情報を共有し、それぞれがその役割を果たすことで、組織全体がめざすことが効率的に成し遂げられるということでしょう。 そこで、組織の運用

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    93.「全機現」と「ムカデの寓話」 「全機現」という言葉があります。これは禅の言葉で「人が持っている全ての機能(はたらき)を現す 」ことです。「座禅」、ひいては「立腰」は、それを目指すものということです。 そこで、もう一つ、「ムカデの寓話」というのがあ

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    92.「立腰」と「速記」 我々は、「からだ」を動かすとき、普通は、特定の部位を意識してそこを動かそうとします。しかし、それでその部位がスムーズに動くかというと、そうはいきません。なぜなら、それは、他の部位とつながりそれと連動して動くからです。それは指一つ

  • 「教える」の意味

    91.極意と次元変換ところで、武道とか芸道とか言われる分野での「ことば」の使用を考えると、その極意とされることの伝達には、この「心」を無にするとか、「空」にするとかいうようなことを言って、直接具体的な言葉を使用しない、ということがあります。「心」を「無

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    90.「能力」の限定と解放 「専門的知識」ということばがあります。「専門」というのは、限られた分野の学問や職業を意味しますから、そこで使われる言葉は、その閉じられた世界を超えると、論理的でない、不正確である、そんな扱いをされるようです。つまり、その「こと

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    89.窮屈な「ことば」と自由な「ことば」 「こころ」は「からだ」のはたらきを受け止める、「からだ」は「こころ」によって働かされる、つまり、相互依存とでもいうような関係にあるとでもいうのでしょうか。では、それと「ことば」とのあいだはどうなっているのでしょ

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    88.「からだ」と「こころ」 「日本語」は、「外来語」と「和語」から成り立っているとされています。 そこで、「心」を訓読みすると「こころ」、「体」を訓読みすると「からだ」となります。古来の日本人がそうよんでいたとすれば、それはどこから来たのだろうと考え

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    87.刺激→「体癖」→反応 人の「からだ」は、様々な刺激に対して、反応します。そういうふうにできています。その反応というのは、言葉をかえて言えば感受性であり、その刺激には、いろいろあります。環境のもたらす刺激もあれば、人の働きかけ、「コトバ」もその一つで

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    86.性格と体癖 「感情」の問題を取り上げたのは、いわゆる「こころ」と「からだ」の観かたについて、それを別のものとする人の多くは、「こころ」を優位に考え勝ちで、物事を考えるとき、そういうアプローチをするわけです。そして、そういう人は「からだ」というと、こ

  • 「教える」の意味

    85.「感情」を生み出す「からだ」 「活元運動」の集まりで、指導する先生が生徒の背骨を観て、「今日は何かありましたか」と尋ねることがあります。その日の出来事での感情が発散されないでからだに残っていて、それでそういうやり取りになるわけです。 こういうふう

  • 「教える」の意味

    84.「観える」ことで、「見える」指導が違う 自己の中のつながりを観る、他者とのつながりを実感する、外界とのつながりを受け止める、こういうふうなことをやる中で、生徒について「観える」ものが変わってきます。 「姿勢」という言葉がありますが、それは「姿」

  • 「教える」の意味

    83.自己と外界とのつながり 次に、自分の「からだ」と外界の目に見えないはたらきとのつながりの実感を持てるようにすることです。 例えば「外界」と自分の「気」のつながりは、普通見えません。普通、というのは、人によっては、「オーラ」といわれるように、外気を

  • 「教える」の意味

    82.自己のからだと他者のからだのつながり 自分の中の「内のからだ」についての実感が得られると、それを介して、他者の観かたが変わってきます。 解りやすいのは、「気の感覚」を通しての「自己のからだ」と「他者のからだ」のつながりです。「自己のからだ」と「他

  • 「教える」の意味

    81.「外のからだ」の「内のからだ」によるつながり そこで、その「内のからだ」を観る力です。 無論、「からだ」の内側など、「見る」ことはできません。しかし、外から「観察」はできます。そこで、まず、自分の中での「からだ」のつながりを身に付けることです。

  • 「教える」の意味

    80.「ことば」で「教える」限界 「教える」際、中心になる手段は「ことば」でしょう。 その言葉を使ったことで起きるミスコミュニケーションは、言葉が不自然な歪みをもたらす欠陥を持っていることを表しているのではないでしょうか。 前回取り上げた「学習障害」

  • 「教える」の意味

    79. 本人に届くか 実践の中での確かめとして、わかりやすいのは、様々な学習障害と言われる子供への対応です。「あなたは人と劣っていない」(優劣が前提)と言い聞かせながら、知識をわかりやすい(と思える)言葉で詳しく「教え込む」ことと、そもそもそんなもの(人の優

  • 「教える」の意味

    78. 「からだ」と「こころ」―「一体」であり「相即」である。 「神経科学」の知識を基に考えると、「知情意」のはたらきは、「身体」を基にしていることになります。しかし、一方でその「身体」を我々は自分の意志で動かしているわけで、そうことからすれば、その逆も言

  • 「教える」の意味

    77.「からだから押さえてかかる」とは? なぜ、「からだから押さえてかかる」という「ことば」が発せられなければならったかというと、そこに「からだ」の軽視が前提としてある、ということが考えられます。では、「からだ」を軽視する人々は、何を重視するかということ

  • 「教える」の意味

    76.「自然なはたらき」と「からだ」 問題解決のための「自然な働き」を生み出すものを考えるうえで、現実の教育では、普通に言う「からだ」を除いて考えているのではないか、と思えます。「思考」ということばと結びつくものとして、視野に置くべきは「こころ」とか「あ

  • 「教える」の意味

    75.「問題」が「知識」に働きかける 「根本解決」について、「知識」としての「本」がある「根」があると述べました。 ただ、「問題」の解決を支える「根本」としては、「知識」以外にもあります。 「算数」の問題の例での「解決」への「思考過程」について、まず

  • 「教える」の意味

    74.「根本解決」と「知識」の「ここまで」 「問題」の「レポート学習」での、「根本解決」について指導する際、どこまでを「根本」とするか、「知識」のつながりを考えれば、その広がり、深まりには、限界がありません。それをその時の学習課題としてどこまでとするか、

  • 「教える」の意味

    74.「根本解決」と「ここまで」 「問題」の「レポート学習」での、「根本解決」について指導する際、どこまでを「根本」とするか、「知識」のつながりを考えれば、その広がり、深まりには、限界がありません。それをその時の学習課題としてどこまでとするか、一応考えて

  • 「教える」の意味

    73.「原因分析」「根本解決」「表現工夫」 「問題」のもたらす「過ち」から逃げないで対処することを身につける学習の具体例の一つが、「レポートテスト」です。その「レポートテスト」で重要なのは、「原因分析」「根本解決」「表現工夫」の三つです。 「問題ができ

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    72.問題から逃げるな、間違いを放置するな 問題と取り組むと、間違えることがあります。その誤答を「過ち」と読み替えると、「論語」にある、孔子が「過ち」について述べた言葉が思い浮かびます。 子曰(しいわく)、過ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)

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    71.問題も「情報」 「知識」の学習というと、それを記憶すべく与えられた「知識」だけを考えがちで、様々な「問題」については、ここでいう「知識」の学習過程とは別のものだというふうに考えがちですが、それもまた、一つの「知識」の学習の過程として受け止めるべきで

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    70.整理統合は、人の中の自然なはたらき 我々が目にする「リンゴ」と紙に書かれた「情報」を見て、前者を「食べ物」と言い、後者を「情報」と言ったりします。その次元では両者は別のものです。ですから、その次元でどちらも同じ「情報」だとは言えません。 しかし、

  • 「教える」の意味

    69.感想文の学習を介して整理と統合 聴いたこと、読んだことの既成の知識との「整理統合」は、必要なことの取入れと不必要なことの排除につながります。人の中には、そういうはたらきがあります。それは、我々の中の物事の消化のはたらきで、物質レベルでわかりやすいの

  • 「教える」の意味

    68.正確に聴く 「読解」の「正確に読む」に次いで、「聴解」の「正確に聴く」です。 そこで、国語学習法では、次に、自分で「音読」したものを自分で「聴いて書き出す」ことをやります。これは、「全部」を正確に聴くことの学習です。 音を文字に換えるには、その

  • 「教える」の意味

    67.まず「全文」の正確な受け入れ 「教科学習」での「理解」というと、まず思い浮かぶのは、「聴解」と「読解」です。整理統合に至る過程を基に、聴解力とか読解力を身につけられる指導を考えて展開したのが、それぞれの「教科」の学習法です。 そこで、直接、それ

  • 「教える」の意味

    66.一時的「快」と学習のもたらす「快」 「理解」について、いつも疑問に思うのは、我々が「解った」と思うとき、我々の頭の奥で起きていることは何だろう、言葉をかえて言えば、その「コトバ」の「意味」を担う「はたらき」がどのようなものだろう、ということです。

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    65.健康の快と摂取の快 「解毒」のことで、表面的な理解に終わるか真の理解に向かうか、それを推進するものが何かについて考えていた際、思い浮かんだことがあります。以前、「情報」について、それを生み出す波動の接触・結合・固定・組替・排除という五つの過程の組

  • 「教える」の意味

    64.「情報の害」を取り除くはたらき 「解毒」という言葉をどうしてふれたかというと、「読解」をひっくり返すと「解読」、一字を置き換えると「解毒」となる、それで結びつけると覚えやすいということで、「情報」に接したとき、それが持つ「毒性」について、意識が行く

  • 「教える」の意味

    63.「理解」と「解毒」 「自主学習」が単なる我流の学習に堕さないためには、学習の対象についての「理解」が重要です。「理解」については、「能力の受け止め方」などでは、「何かに到達する」と言うより、「物事を成り立たせる『理』を、一つ一つ解きほぐす過程をた

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    62.「整理統合知識」の形成を目指す 「算数の問題」の例で使われた「知識」を大別すると、一般的な言語知識と算数の既成の知識ということになります。「面積」とか「四角形」とか「解の公式」とかいうのは、後者にあたります。 そういう「知識」を、どうやって形成す

  • 「教える」の意味

    61.「教えること」をなくすことを目指して「教える」 さて、「算数の問題」の例で、この問題の解決は、その生徒がその問題についての「理解」と解決のための「思考」に必要な「知識」を保持しそれを使用する能力があれば、教師は「教える」必要がないということを述べま

  • 「教える」の意味

    60.「教科」毎の知識の分断を超える 算数の問題の例は、問題の解決が、その「問題文」の「読み解く」ことから始まり、その延長上にあるということを示しています。その「読み解くこと」は、別の言葉でいうと「読解力」に関わることで、「教科」の分類でいえば、「国語

  • 「教える」の意味

    59.指導は「教科」の枠にとどまらない 更に、「想起」について、「知識」以外に「操作」とか「意思」とかいうレベルでの指導のことですが、そこでは、生徒自身による「意識」とか「姿勢」とか「呼吸」のコントロールが指導の対象となるということでした。その際、その説

  • 「教える」の意味

    58.「教科外の知識」の扱い? さて、「教科知識」を「教える」教師と、「自主学習能力の育成」の指導者が「教える」ことの違いについて、「算数」の「文章題」を例に、まず、「問題文」の読解から入りました。そこで、そのための「知識」とその「想起」の取り扱いをもっ

  • 「教える」の意味

    57.「想起」の能力としての強弱「想起」に強弱があることは、年取って「なかなか思い出せない」ということがあることでわかるのではないでしょうか。「思い出せない」というのは、もとは思い出せたことがあって思い出せない、「なかなか」というのは、今でも「時によって

  • 「教える」の意味

    56.「想起」の問題かどうか さて、「想起」という「能力」の理解のために、「知識」との関係について触れておきます。 ものごとを思い出せないとき、我々はよく「忘れた」という言い方をします。また、「覚えていない」とも、ときにはただ「解らない」、あるいは「知

  • 「教える」の意味

    55.「コトバ―コトバ」の「検索」に偏る 「検索」と「連想」という言葉の使い分けですが、それで特に注意したいのは、「コトバ―コトバ」の使い方の危うさです。それを安易に使うと、思考を誤ることがあります。 例えば、aという「コトバ」とbという「コトバ」が

  • 「教える」の意味

    54. 「知識」の引き出し―連想と検索 我々の中の「知識」のつながりには、個々の「コトバ―意味」との結びつき以外に、その「コトバ」同士のつながりと、「意味」を担うもの同士のつながりがあります。我々が「コトバ」から、その「意味」を担うイメージを思い浮かべ

  • 「教える」の意味

    53.「想起」は素早く正確に 「理解」や「思考」が必要な「知識」を引き出すことで可能になるとするというので、まず、前提となる「知識の関連」を取り上げましたが、そこで、その「知識」を引き出すことです。「想起」はその「知識」を引き出すために必要な、本人の内

  • 「教える」の意味

    52.「記憶」の整理で「知識」を関連付ける 「関連知識」の、「関連」は、「読解」においても、「思考」においても、そこで使用される「知識」が整理されてつながっていることを意味しています。 問題文の「読解」の例でいえば、そこで使われる「ことば」全てが、互い

  • 「教える」の意味

    51.「教える」ことが減ること つまり、この算数の問題の例から言えるのは、それ以前に学んだ「知識」が整理されていて、それを引き出す能力があれれば、自分で解けるということです。そうすると、その「解く過程」を「知識」として長々と「教える」必要はないということ

  • 「教える」の意味

    50.「読解」と思考をつなぐ「関連知識」 さて、「関連知識」のことです。 前回の例でいえば、問題文に出てくるのは「正方形」「面積」という「ことば」だけですが、それが読む側の中で、それらとその「面積」を求める公式がつながっていると、その問題文に出ている「

  • 「教える」の意味

    49.「思考過程」を「教える」? 「思考」について、何を指導するか、つまり、何を教えるか、それについて、「見方を変える」で取り上げた次の問題を例に取り上げてみます。問題:一辺10cmの正方形に、円が内接しています。正方形の円を除いた部分の面積を求めなさ

  • 「教える」の意味

    48.「読解」から「思考」へ 「問題文」の「読解」は、その問題解決の前提です。問題を誤解すれば、普通に考えれば、その問題解決ができないか、誤りをもたらすことになるでしょう。現実には、誤りがそのまままかり通ることが幾つもありますが。 ただ、ここで取り上げ

  • 「教える」の意味

    47.個々の情報を基に指導方針を さて、「知識」が無い場合、例えばある漢字について、もともと学んだことがないような場合、それは「知識」そのものの問題ですが、以前学んだことがあり実は本人の中に「知識」として潜んでいる、ただ、それを「想起」できないというのは

  • 「教える」の意味

    46.その生徒の中の「知識」は? そこで、「問題文」の読み取りについての、実際の指導ですが、その「問題学習」を自ら計画し、自身で学習を進めていく生徒は、自主学習能力がる程度身についている生徒ですから、その困難に際しても、自身で対処できるでしょうから、ここ

  • 「教える」の意味

    45.目指すものが違うと「教える」ことが違う さて、「問題」の学習での「問題文の読み取り」を例に取り上げたのは、それに伴う「教える」ことの違いが、「自主学習能力の育成」と「現実の教育」では、それぞれの目指すものの違いから来ていることを示したいからです。

  • 「教える」の意味

    44.自分の中ではたらくもの 今使っているパソコンのハードディスクを先週HDDからSSDにとりかえました。そうすると、パソコンの動きがスムーズになりました。 年を取ると、若いころに比べ、明らかに頭の中のはたらきが鈍ってきます。それまで簡単に思い出せたこ

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    43.読み取るはたらき そこで、その「読み取る」ためのはたらきを一般に説明するための言葉として、先に取り上げたのが、「知識」と「操作」と「意思」の三つです。無論、この言葉を、「はたらき」として受け止めるには、不適と感じられるでしょうが、一般の人々の「知

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    42.「自分で読ませる」 そこで、指導する側の「目指すこと」が生徒の中でどういう「はたらき」を引き出すことにあるかを基に、具体的な「教える」とされることについて、取り上げてみます。 生徒に算数の「文章題」を解かせる、そういう学習を指導するとして、その解

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    41.相手の中の「意味」 我々が、人に「何か」を伝えるという時、その「何か」は、「自分」の中のここでいう「意味」です。「りんご」の例でいえば、〇としたものです。この〇は、様々な「はたらき」が結びついたものでした。 その際、「コトバ」を使用します。例えば

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    40.「教える」ことが変る 方針が変わるにつれ、「場」が変る、そうすると指導する側と学ぶ側の関係が変る、指導が変る、それは「ことば」を換えて言えば「教える」ことが変る、それは以前の「教える」ことの否定につながるわけです。そこで時にはその以前のやり方の踏襲

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    39.「意味」の伝達の難しさ なぜ、「意味形成」を重視するかというと、その理由の一つとして「表すことばが無い」ということがあります。 それは、我々が現在使用している「ことば」で、かってその「ことば」が無かった時について考えると解り易いのではないでしょう

  • 「教える」の意味

    38.極意の伝授 ここでいう「意味」は、「個」の内部に形成されるもので、社会で、「~のことを~とよぼう」というふうな、いわば約束事として成り立つものを指すのではありません。 ですから、その「意味」というのを追求すると、何らかの「個」のなかの「はたらき」

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