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2779 懐かしき札幌と飯舘村 リラ冷えの季節の詩(うた)
北海道ではライラックが咲くころリラ冷えが来る 今日は5月の末日、31日。爽やかな季節のはずだ。だが、午後4時の気温は15度ちょうど。3月に戻ったような寒さ。晩春、一時的に寒くなることを寒の戻り、という。しかし明日からは6月、そろそろ衣替えの時期なのに。この寒さを何と呼べばいいのだろう。
2025/05/31 16:46
2778 近づく富士の季節 俗な句になっても……
友人の絵「富士山と月」 「赤富士」は、富士山が、夏の朝日に赤々と染まる現象だ。俳句では夏の季語になっている。これに対し「青富士」はあまり使わず、季語にもない。だがこの「青富士」を使った句がある。私の家にも友人が描いた2枚の富士山の絵がある。今年の富士山の山開きは山梨側が7月1日、静岡側は同10日だ。入山料が徴収される青い富士は、今年も外国人でにぎわうのだろうか。
2025/05/30 11:44
2777 求められる美しさ 大鵬、千代の富士と大の里
十和田市現代美術館カフェ&ショップの壁画「オクリア」 大相撲の大関、大の里の横綱昇進が決まった。初土俵から13場所というかつてないスピードで綱を締めることになった。天才なのだろう。私が知る限り角界で一番美しいと思った力士は第48代横綱大鵬で、その次は58代の千代の富士だった。大の里はこの2人に並び、美しい土俵入りを見せることができるだろうか。野球なら大谷翔平がやはり抜群に美しい。
2025/05/29 15:24
2776 混乱の21世紀の象徴 トランプ政権とハーバード大の対立
雨上がりの爽やかな空 古い話だが、1950(昭和25)年に遡る。当時の吉田茂首相が東大の矢内原忠雄総長を「曲学阿世の徒」と非難したことがある。「曲学阿世」とは、真理を曲げた不正な学問のことで、中国の歴史書「史記」にある「学を曲げて以て世に阿る無かれ」からきている言葉だ。「曲学して世俗におもねり人気を得ようとすること」(広辞苑)、と言う意味だ。アメリカのトランプ政権とハーバード大学の対立のニュースを見ていて、戦後の歴史に刻まれたこの言葉が頭に浮かんだ。
2025/05/28 22:03
2775 あの人たちはどんな人生を 青春時代への想像の旅(郷愁シリーズ)
つつじとブラシノキのコラボ 時々、昔の友人・知人はどうしているだろうと思うことがある。例えば高校時代の列車、バスで一緒だった人たちを思い出す。いずれもがもう長い間、会ったことはないし、消息も知らない。だが、元気に年輪を刻んできたに違いないと信じたい。この人たち(4人)はどんな人生を歩んだのだろうか。想像の旅へと出かけたい。
2025/05/27 20:52
2774 気象異変がここにも 咲かなかった桐の花
花が咲かなかった桐の木 政治家を筆頭に、この世界にはおかしな人間が増えている。それと歩調を合わせるように、自然界も次第に変調を来している。昨今、世界の動き、日本社会を見ていると、そう思わざるを得ない。自然界の変調は気象の狂暴化現象だ。そのほかにも正常ではない自然の姿を目にする。その一例。今年、私の散歩コースにある桐の木は花が咲かなかった。
2025/05/26 11:39
2773 旅の小さな必需品 爽やかな朝を迎えるために
かなり以前の話になる。海外に転勤する友人に、一冊の本とトラベルウォッチ( 旅行用の小型目覚まし時計)を記念に贈ったことがある。どんな理由だったのだろう。当時の備忘録を読み返してみた。それは作曲家、團伊玖磨さん(1924—2001)の旅に関するエッセー集を読んだことがきっかけだった。その備忘録には、以下のようなことが書いてあった。
2025/05/25 06:43
2772 海が見えない山でも 郷愁誘う一茶の句
鋸山の眼下には東京湾が見える 夏山や一足づつに海見ゆる 旧暦5月(現在の6月)、小林一茶(1763—1827)は江戸から房総半島の木更津に舟で渡り、安房方面を旅したという。夏山を登る途中、一歩一歩進んで行くと、海が見えてくる、という光景を描いたものだ。私にとって「郷愁」を誘う一句である。少年時代を鮮やかに思い出すからだ。海は見えない、故郷の「低山」の話だ。
2025/05/24 04:24
2771 「あの時の苦労が心の支えに」 『今しかない』11号から(2)完
上向きに咲くスカシユリ:ロリポップ 「苦労人」という言葉がある。「多くの苦労を経験し、世の中のことや人情に通じている人」(新明解国語辞典)のことである。米の値段が高騰している中、講演で「コメは買ったことはない。支援者の方々がたくさんコメをくださる。私の家の食品庫には売るほどある」などと話した農水相が辞任(事実上の更迭)に追い込まれた。二世議員で苦労を知らずに政治家になったこの人に、『今しかない』を読んでほしいと思う。そんな政治家が多すぎる時代だ。前回に引き続き『今しかない』11号の「苦労から得たもの」を紹介する。(一部要約・抄)
2025/05/23 04:09
2770 「苦労から得たものは」 『今しかない』11号から(1)
白のシャクヤク(ボタン同様、ややピンクがかって見える) 「苦労」という言葉を辞書で引く。「困難な条件下で何かをやろうとして肉体的(精神的)に多くの労力を費やすこと」(新明解国語辞典)、「苦しみつかれること」「骨を折ること。心配。労苦」(広辞苑) この世の中、10人いれば10人、100人いれば100人、さらに……。一部の例外を除きそれぞれの人生では、必ずこの言葉が付きまとう。人生を振り返って、苦労したことによって豊かな実りを迎えた人もいるだろう。このブログで紹介している社会福祉法人の小冊子『今しかない』第11号は、「苦労から得たものは」という特集だ。掲載された短い言葉には、苦労を経て獲得した人生…
2025/05/22 05:53
2769 人と時代の営みを叙事詩に 高橋郁男著『風信』を読む
《人と時代の営みの一端を、現実と想像の世界とを糾(あざな)いながら、散文詩風に綴ります。折々の、風の向きや風の便りをのせた『風信』のように》元朝日新聞記者(素粒子、天声人語担当)のコラムニスト、高橋郁男さんが詩誌「コールサック」に長期連載した『風信』という小詩集の狙いについての短い説明だ。この小詩集がこのほど『叙事詩「風信』 というタイトルで一冊の本にまとまり、6月初めコールサック社から出版される。世界と日本、古代から現代までの人間の営みに関する話題を、選び抜いた言葉と鋭い視点で批評した文字通りの叙事詩といえる。 にほんブログ村
2025/05/20 15:19
2768 タイサンボクは鎮魂と希望の木 品格ある白い花
4、5月は「花の季節」といっていいだろう。草も樹木も次々に花を付ける。今は街路樹のユリノキが満開だ。そして間もなくタイサンボク(泰山木)の白いやや大きな花を見ることができるだろう。山本健吉編『句歌歳時記 夏』(新潮社)を開いたら、タイサンボクを詠った句と歌が目に付いた。空に向かって大きく伸びるタイサンボク、その花は人に生きる力を与えてくれるような存在だ。
2025/05/19 12:52
2767 朝の讃歌 「おはよう」は夏の響き
金沢文庫・称名寺の黄色の花菖蒲 立夏が過ぎて夏至があと1カ月余に迫り、夜明けが次第に早くなりつつある。夏の早朝は気持ちがいい。子どもたちは朝が苦手かもしれないが、逆に高齢者は朝が友だちといっていい。散歩やラジオ体操で交わされる「おはよう」という言葉も、すがすがしさを感じる。山村暮鳥(1884~1924)は、この言葉を「一日のはじめに於て」という詩で歌った。詩の後半にこの言葉はある。5月も中旬、今日は雨模様の一日だ。 みろ太陽はいま世界のはてから上るところだ此の朝霧の街と家家此の朝あけの鋭い光線まづ木木の梢のてつぺんからして新鮮な意識をあたへるみづみづしい空よからすがなきすずめがなきひとびとはか…
2025/05/17 13:13
2766 洞穴に響くしなやかな歌声 「無告の民」との一夜
森で控えめに咲くスイカズラ 「無告の民」という言葉を聞いて、私はトランプ・アメリカによって追放された不法移民や戦争、内戦で国を追われた難民を思い浮かべる。手元にある先輩編集者のエッセーにも、同じタイトルの文章が含まれていた。かなり以前のもので、こちらは日本の無告の民について触れたものだ。以下はその全文。 「無告の民」この言葉には、一種の哀れさとともにいとおしさが感じられる。と、いうと私がいかにも無告の民でないような感じに受けとられるかもしれないが、もちろん、私とても市井の片隅に暮らす無名の人間であれば「無告の民」には違いない。辞典によると、無告の民とは、苦しみを訴えるところのない人や、寄辺ない…
2025/05/16 13:06
2765 「うどんの花を見たい」と言った官僚 うそのような本当の話
調整池の森に咲くガマズミの花 佐賀県唐津市で農業を営みながら農業をテーマにした小説やルポを書いていた山下惣一さん(1936—2022)の『村に吹く風』(新潮文庫)を読み直していたら、信じられない話が書かれていた。うそのような本当の話である。1989(平成元)年に出版された本だが、昨今の米価格の高騰の背景を考える上で、参考になる。
2025/05/15 09:31
2764 釈迦の不戦の教えと現代 世界で一番貧しい大統領逝く
平泉・中尊寺境内 ロシアとウクライナの戦争になって3年余。停戦をめぐって駆け引きが続いている。古来、戦争は勝者にも敗者にも犠牲は大きい。「勝者は怨み(恨み)を招き、敗者は怨み苦しむ。そのいずれでもなく、こころ寂静(しずか)な者こそ、日々の暮らしは平安そのもの」。こんな言葉(法句経——「ダンマパダ」第201偈=げ)がある。ロシアが何の交渉もなしにウクライナに軍事侵攻した今回の戦争。両国の国民には「恨み」の思いが長い間残るに違いない。
2025/05/14 08:45
2763 人や動物の夢の世界は 鬱陶しい日々の中で
目に優しいバラ・アンジェラ 「こんな夢を見た」。夏目漱石の『夢十夜』は、このような書き出しで人間と夢に関する不気味で不思議な10の話が展開されている。言うまでもなく、人間は夢を見る動物だ。では他の動物はどうだろうか。最近の研究によると、人間と同じ霊長類だけでなく、魚やクモも夢を見る可能性があるという。だが、動物たちに、こんな夢だけは見てほしくないと思う。
2025/05/13 13:15
2762 大谷と並ぶ野球少年ぶり 子規とベースボール
モミジの白い花 現在、日本の人気スポーツの一つである「野球」が「ベースボール」といわれた明治時代、俳人の正岡子規はこの競技に熱中し、新聞にその魅力を紹介した。それから1世紀以上の時が経過し、本場の大リーグで大谷翔平をはじめとする日本人選手が活躍していることを子規は想像できただろうか。
2025/05/12 14:22
2761 黒く変色した花の運命 『なまずとあざみの話』から
風にそよぐアザミ 散歩コースにある調整池の一角にアザミの花が咲き始めた。気が付くのが遅かっただけかもしれない。春の季語(夏の季語は夏薊)になっており、春咲きと秋に咲くものがあり、種類も70~80種と多く、かなり長い間、目にする野の花だ。調整池のアザミは風にそよぎ、目に優しい風景を演出していた。そんなアザミをめぐって、小川未明は悲しい童話を残していた。軽い時代が続いている命について、考えさせられる物語だ。
2025/05/10 08:19
2760 ひめゆりの塔での不快な思い出 歴史の書き換えとは?
今は静かな沖縄の海だが…… 歴史の改ざんをテーマにした作品といえば、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』だろうか。「ビッグ・ブラザー」率いる全体主義国家に真理省記録局と言う部門があり、歴史の改ざん作業を進める。1949年に発表された近未来小説だ。自民党の西田昌司参院議員が沖縄の講演でひめゆりの塔の展示内容について「歴史の書き換えだ」と語ったという。根拠薄弱な発言で、西田氏こそ歴史を歪曲して書き換えようとしていると言われても仕方ないだろう。歴史の改ざんをしたいと思う人間は古今東西存在する。ウクライナに侵攻するロシアのプーチン大統領もその一人ではないか。 にほんブログ村
2025/05/08 21:40
2759 心優しき頑固親父 暗雲とエゴの木の詩(うた)
白い小さな花がびっしりのエゴノキ 夕方、目の前が急に暗くなりました。空を見上げると、あの人の顔に似ている雲が出ていました。怒っているような、それでいて笑っているような、何とも不気味な雲です。今にも雨を降らせるような黒い雲。それを私はトランプ雲と名付けてみました。⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄ この雲から漫画やコメディドラマの光景を思い浮かべました。「ちゃぶ台」返しです。食事に使う4脚の台です。若い世代は想像できないかもしれません。ねじり鉢巻きにステテコ姿の頑固親父。何が気に入らないのか、夕ご飯を食べようとしたとき、これをやったのです。⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄⬄ 親父…
2025/05/07 20:20
2758 5月に似合う蕪村の感性 「郷愁の詩人」と朔太郎
小高い山から見たある都市の風景 君あしたに去りぬゆうべの心千々に何ぞ遥かなる。 君を思うて岡の辺(おかのべ=丘のあたり、ほとり)に行きつ遊ぶ。岡の辺なんぞかく悲しき。 これは、誰の詩だろう。詩に詳しい人には常識だろうが、江戸時代の俳人で画家の与謝蕪村(1716~1784)の作なのだ。詩人の萩原朔太郎(1886~1942)は「この詩の作者の名をかくして、明治年代の若い新体詩人の作だと言っても、人は決して怪しまないだろう」(『ちくま日本文学全集 萩原朔太郎「郷愁の詩人 与謝蕪村」』)と書き、蕪村の斬新な発想に驚きを示している。朔太郎より前には正岡子規が蕪村を再評価している。蕪村の瑞々しい感性は、こ…
2025/05/06 12:33
2757 それぞれの「柏餅」 俳句で味わう哀愁の季節感
白い花のヤマボウシが満開 子どもの日。かつては柏餅と粽(ちまき)を食べる習慣があった。連休を利用して故郷に帰省して、柏餅を食べている人たちもいるだろう。柏餅は夏の季語であり、中には哀切を帯びた句もある。以下の3句はその代表かもしれない。この句を読みながら、私もたくさん柏餅を食べた子供の頃を思い出している。 にほんブログ村
2025/05/05 14:09
2756「HOME SWEET HOME」よ 憂いと悲しみの目をした大統領
美しい夕焼け 「HOME SWEET HOME」は、「愛しいわが家」あるいは「楽しきわが家」という意味だ。アメリカの第16代大統領、エイブラハム・リンカーン(1809~1865)がこの言葉を愛したという。南北戦争(1861~1865)に勝ち、奴隷を解放したことで知られるリンカーンは観劇中に拳銃で撃たれ暗殺された悲劇の人でもある。日本では同名のイングランド民謡が『埴生の宿』として愛され、映画にもなった竹山道雄の『ビルマの竪琴』(新潮文庫)でも重要な役割を果した。
2025/05/03 15:59
2755 田中投手の老いとの闘い 劣らぬ優美と力強さの魅力を
人間だれしも老いることは避けられない。それを精神力でカバーする場合もあるが、スポーツ仙選手の場合、肉体の衰えは致命的だ。プロ野球で大投手の目安といわれる200勝まであと2勝に迫っている36歳の田中将大投手(巨人)の最近の投球を見て、彼も選手として晩年を迎えていると思わざるを得ない。故野村克也が楽天監督時代に田中のことを「マー君、神の子、不思議な子」と表現した言葉は遥かな昔のように感じるのは私だけでないだろう。
2025/05/02 09:29
2754 「特許許可局」の季節 初夏を告げるホトトギス
朝、散歩をしていると、「チョットコイ、チョットコイ」と鳥の鳴き声がする。4月はウグイスとともに、この鳴き声がよく聞こえた。コジュケイという野鳥だ。今日から5月。今度は「トッキョキョカキョク」という鳴き声の野鳥の出番になってくる。ホトトギスである。昔の人は「テッペンカケタカ」と聞こえたらしいが、昨今は私のように「特許許可局」(特許庁はあるが、この呼称の官庁はない)と聞く人も少なくないようだ。初夏の到来を告げる野鳥であり、5日が立夏だ。(写真は高尾山で見つけたシャガの花) にほんブログ村
2025/05/01 12:03
2025年5月 (1件〜100件)
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