秘書官が見た「日本のいちばん長い日」昭和20年8月14日
『日本のいちばん長い日』映画にもなった。私の叔父、牧原源一郎は、運輸大臣「小日山直登」の秘書官だったので、『小日山直登氏を偲ぶ』という本を出して、当時のことを書き残しています。牧原源一郎小日山直登運輸通信大臣「8月14日は午前10時から閣議が開かれる予定なので、各大臣は総理官邸に集まっていた。そこへ、「全員即刻参内せよ。平服でも苦しからず」と。豊田軍需大臣、太田文部大臣は開襟シャツだったので、「いくらなんでも、陛下の午前にこのままで出ることはできない。君のを貸せ」というので、私は早速脱いで、ワイシャツとネクタイを差し上げた。両大臣はそれを着けて参内された。そのため、私は一足遅れて宮内省裏玄関に駈け付け、そこで待機していた。しばらくして、皇族方を始め重臣閣僚が大勢戻って来られた。皆、真っ赤な顔に涙が光ってい...秘書官が見た「日本のいちばん長い日」昭和20年8月14日
2022/08/14 04:01