さて、 社長とのアポが取れました。 次にすることはなんでしょう。 予習、準備が大事です。 取材に向けて、 その企業と社長のことをしかりと調べましょう。 準備は入念にやればやるほどいいです。 理想を言えば、 下調べだけで記事がかけてしまうくらいにしておく。 そうすれば、取材の時にはすでに 頭の中に記事の骨格ができあがっている わけですから、 質問事項も明解になっているはずで、 余裕で取材に望めます。 準備をきちっとしていれば 的確な質問ができます。 ところが準備が不十分であると 質問にもそれが表れます。 取材される社長は 「この記者はどれくら..
著名な媒体の記者でなければ 有名企業の社長には会えないかというと そんなことはありません。 きちんとした取材依頼書を出せば かなり高い確率で会ってもらえます。 なぜかといえば メディアの取材というのは 企業にとっては無料で広報できる 願ってもないチャンスだからです。 無料できちんとした記事を書いてもらえたら こんなに嬉しいことはないのです。 もちろんお金を払って出す広告記事では ありませんから、何を書かれるかわからない というリスクはあります。 けれどもうまくいっている企業の場合は その心配もないので 忙しい社長も時間をとってくれるのです。 ..
アポイントを取る 資料を調べて、 ここはおもしろそうだ、大丈夫そうだ となると、アポイントをとります。 その前に 編集部というのは組織ですから 編集会議という関門があるケースが 多いです。 そこを通過してはじめて アポとりになります。 基本は電話とFAXです。 あるいはメールも最近多くなっています。 いずれにしても 電話一本では、初めての会社の場合は特に 企画や趣旨などが伝えにくいので 取材意依頼書をFAXします。 そこにどういう雑誌の どういう記事であるか。 記事の趣旨、質問したい内容 取材の希望日時、締め切りなどを できる..
資料を読めば その会社の事業内容、沿革 経営理念、社長の考え方などは おおよそわかります。 ここで忘れてはならないのは業績、 特に直近の業績です。 上場企業であれば 開示義務がありますから 一発でわかります。 わかりにくいのは非上場会社です。 売上高は出しても利益を 出していなかったりします。 「今期の利益はいくらですか」 と面と向かって聞いても、 言いたがらない社長が多いです。 一つには少なすぎて、あるいは赤字だから 言いたくないというのはあります。 もう一つは税金対策などで いろいろ調整しているから 数字を出されるのが困るという..
話が横道に逸れましたが、 企業取材の仕方というのは それほど難しいものではありません。 まず、 1 資料を調べる。 一番簡単で最初にやるのは、 その企業のホームページを見ることです。 最近はIRに熱心な企業が増えてきているため ホームページだけでも事業内容から 財務情報まで相当詳しくわかります。 ただホームページだけだと 自社に都合の悪い情報は載せないですよね。 そこで客観的な視点からの情報を得るために 過去の新聞記事、雑誌記事などを調べます。 ここで威力を発揮するのが 日経テレコン21です。 http://telecom21.nikke..
三木谷社長は自分の力でも十分成長できた経営者だとは思うが、 ITバブルがそれを許さなかった。 いきなり高いところに引っ張り上げられたのです。 運も実力のうちですが、いきなり万馬券どころか、 億馬券を手にしたようなものです。 2000年秋、再び楽天を取材した時は 何もかもが変わっていました。 オフィスは中目黒の川沿いにあるビルになり、 「rakuten.co.jp」の巨大な棒状の看板を立てていました。 大変な躍進ですが、今から見ればつつましいものでした。 この時点ではまだ、手づくり感というか、 顔が見えるベンチャーというか、庶民感覚というか、 そういうもの..
話が四方山話的になってきましたが、 まあ続けましょう。 26人の会社を3年後、どうやって500人の会社にするのか。 そのときは想像もつきませんでした。 三木谷社長自身もそのときは明確にわかって いたわけではないと思います。 けれども経営には時として 予想し得ないものに突き当たることがあります。 それが時流、時代の流れというものです。 楽天は翌年、2000年4月、 ITバブルの最中ジャスダックに上場したことで、 ブームにさらに火がつき、 信じられないくらいに急に有名になりました。 同時に通常の上場では考えられない 巨額の資金を手にしたのです。 そ..
当時の楽天は、奥まったところにあり、 場所を見つけるのに苦労したくらいのオフィスだった。 たいそうな看板もなかった。 ドア横にパネルが貼ってあったと思う。 中に入ってみると非常にさわやかな感じがし、 いかにもベンチャーという雰囲気だった。 三木谷社長は当時三十四歳。 さわやかな青年社長という感じだった。 社長室もなく、一番奥の窓際の席に陣取っていました。 三木谷社長は、 日本一のネットモールであること、 アメリカの著名雑誌にも紹介されたことなどを 熱っぽく話しました。 意欲的ではあるけれども自然体でした。 「草ベンチャー」では終わらないのだ。 草野球の..
経営誌をやっていた頃は取材対象を選ぶのに苦労しました。 どの企業を取材するか。 これを決めるのはけっこう大変です。 雑誌は継続して出さなくてはいけませんから 常にアンテナの感度を敏感にし あらゆるところから情報を集めます。 基本は日本経済新聞を読むことです。 これを読んでいると、今どんなベンチャー企業が 注目されているかわかります。 ただ日経に頻繁に名前が出るようになった企業というのは もうすでにかなり有名になっているので 企業発掘という意味ではあまり新鮮味はありません。 それでも小さな記事がちらりと出始めたという中に おもしろい企業があったりします。 ..
ベンチャー企業の取材はとにもかくにも 社長に話を聞くことです。 社長が圧倒的な情報源ですから 社長に会い、話を聞かなければ話になりません。 社長に会って、1時間インタビューすれば その会社のことは大体わかります。 あとは過去の新聞記事、パンフレット、資料などを調べます。 資料の基礎知識と社長の話 そして、訪ねた会社オフィスの様子などから 3ページくらいの記事は書けます。 もちろん、取材は多ければ多いほど よい記事は書けますが、締め切りに追われているのが 現実ですから、最低限必要な取材ということです。 あと業種にもよりますが、 その会社が店舗を出し..
そういう厳しい道を選び 多くの辛酸なめ、挫折と成功を経験してきた社長の話は 本当におもしろいです。 振幅の大きい ぎりぎりの人生を歩んできた人ほど その話はおもしろいし、深み、説得力があります。 成功者の話だけがおもしろいのではなく 失敗者の話の方がもっとおもしろいです。 人生、紆余曲折、ちょっとしたところで 成功と失敗の道が分かれます。 本当に紙一重だということがわかります。 今、成功している人でも いつ大きく転ぶかわかりません。 今、落ち込んでいる人でも 復活の可能性はいくらでもあります。 有為転変。 自分ではまねできなくても そう..
成功者とそうでない人、 また同じ人でもいい時と悪い時、 ものすごく落差が大きいのが社長業です。 その意味で、サラリーマンというより 芸能人やプロスポーツ選手の環境に近いかもしれません。 業種によりますが 弱肉強食の世界に身をさらしているのは間違いありません。 社員が飼い犬であるとすると 社長は野良犬です。 社員が犬であるとすると社長は狼です。 あるいはハイエナです。 それくらいの違いがあります。 その違いとは緊張感です。 油断していたら生きていけませんから。 たとえば人と会う時でも、 常に一番よい自分を出そうとするのが社長です。 それがどう自..
●社長業の現実 ベンチャー企業とその社長たちを長年取材してきました。 どういうめぐり合わせかわかりません。 もともとベンチャー企業や社長に興味があったのではなく、 ものを書くという仕事をしているうちに、いろいろな縁に恵まれて、 その方面に収斂していった、ターゲットが絞られていったのです。 ということは、需要があり、私の適性も多少はあったのでしょう。 多くの社長たちに合ってきて、強く思うのは、社長、 特に創業社長というのは特殊な人たちだなということです。 個性的で、話をしていておもしろいです。 一般の人たちとは明らかに違います。 話の内容以前に、対面したときの空気か..
企業のためのオンリーワン自費出版 会社・社長が本を出すということは、 企業のブランド戦略、 イメージアップ戦略、 広報宣伝、ファンづくり戦略そのものです! 組織をまとめる強力なツールにもなり、 理念の共有、ベクトル合わせ、団結、帰属意識を高め、 士気高揚の基盤となるものです。 企業(社長)が本を出す際、1番のポイントは内容です。 そこに何が書いてあるか。それを読んだ人がどう感じるか。 99.9%、それで決まります。 なぜなら本というものはじっくりと読むためのものだからです。 デザイン・レイアウトや紙質にどんなに凝ったところで最初の3ページで、つまらないと放り..
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