渇きの地(クリス・ハマー)
新聞の書評で、薦められたクリスハマーの「渇きの地」を読んでみた。2021年に英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞している。とても、新人離れしている濃厚な作品だ。もともと、ジャーナリストとして、30年活動していただけに、謎解きの主人公も、ジャーナリストだ。オーストラリアの教会で、牧師が銃を乱射し、5人を殺害する。一年後、町に訪れた新聞記者の主人公が、牧師をかばう住民の証言に、何故、牧師は、銃を乱射したのか、思いめぐらせる。話の展開が、これでもかというくらい、縦横無尽にめまぐるしく展開するが、よくこれだけの長編を破綻することなく、まとめあげたと思う。最後のエンディングも、中々、良かった。どうも、3部作らしいが、まだ、翻訳はされてないようだ。また、読む機会があるだろうか。原書は、ちょっと、つらそうだ。渇きの地(クリス・ハマー)
2024/06/29 21:24