瓦 麻屋与志夫
3月29日金曜日雨●夜来の雨がふりやまず、まだ降り続いている。16年も前に書いた随筆をどなたか読んでくれた。そこはパソコンのありがたさ。ポンとキーを打った。下記の随筆があらわれた。読み返したがけっこうおもしろいので再録しました。2008-03-1922:15:00 Weblog3月19日瓦(随筆)瓦への憧憬は幼少の頃からあった。明治維新のあと、士魂商才という言葉があるが、母の実家は瓦屋になった。剣をもつ手で粘土をこね始めたわけである。そうした、父の苦境におちた環境の激変について、母はぼくによく話してくれた。朝の陽光をあびて働く父や瓦職人の姿を実にリアルに話してくれた。まんじゅう型の瓦窯から立ち上る紫煙を、庭先にでて家族全員で眺めたときの感慨など、明治を生きた人々の姿が、強烈な印象となって、ぼくの幼い脳裏に...瓦麻屋与志夫
2024/03/29 10:19