道路に緑の血が流れていた。麻屋与志夫
2月18日土曜日白っぽい道が緑色に染まっていた。道路標識なら「緑」は安全。GOのサイン。だが、わたしには、危険信号。わたしは、吸血鬼作家。吸血鬼のことは若い時からずっと書いてきている。吸血鬼の流す血は緑ときめている。もっとも、緑の血を流して吸血鬼が死ぬということはない。だいたい永遠の命を持つ吸血鬼が緑の血を大量に流して、出血死。なんてさまになりませんものね。吸血鬼が死ぬのは光をあびての死。えっ、なんですか?乱杭歯のあいだから深紅の血を流してるじゃないか。あれは、女性のうなじにかみつき吸った血がながれでているのです。道路に緑の血がこびりついていた。わしの頭にはアラームがなりひびいています。ここまでは、妄想の世界。現実はなにかプラスチックの製品が荷台から道路に落ちた。それを何台もの車が引きツブシタということで...道路に緑の血が流れていた。麻屋与志夫
2023/02/18 07:42