師と老いて個展にいそぐ枯葉路 麻屋与志夫
8月30日炎天やいくところなし藤のつる藤の蔓四方にのびて模索くする藤の蔓模索のはてにからみあい藤の蔓行くところなくからみたいからみあう枝葉を越えて山の藤藤弦に針金を見るからみあい拙句浮きては沈む月の海拙句浮きうれしや追う白日夢拙句ころびころびて落ち葉たきわが俳句ころびまろびて落ち葉たき枯れ落ち葉はらりととまるわが句帳わが句帳はらりと紅葉はのりて落ち紅葉が一片花となるわが句帳枯れ葉はらりと落ちてわが句帳わが句帳落ち葉花となり閉じられず枯れ葉なお花を恋して落ちきれず空に舞う枯れ葉はいまだ花を恋し師と老いて個展にいそぐ枯葉路美術の秋。恩師から個展の案内をもらった。たまたま、公園を横切った。恩師の矍鑠とした姿、わたしのほうが年寄りに想えた。師と老いて個展にいそぐ枯葉路麻屋与志夫
2022/08/30 16:25