締めくくり。

今、振り返れば、いろんなことがあった。3年目になる、あの人との関係。だけど、もう、終わらせなければ。そう思う。このまま続けたって、結局一緒にはなれないだろう。…

その後。

相変わらず、月末月初は残業が続いたが、それ以外は休みを取ったり、自由がきくようになった。あの人がいたから、私は離婚を乗り切れた。もちろん、家族や友達の存在も大…

新定番。

皮はパリっと、中はジューシー。家庭で作るギョーザがこんなに美味しいとは知らなかった。海でしてくれるバーベキューは結構、男の料理的なダイナミックさだったからこん…

プロ並み。

正直、料理は私の方が上手だと思っていたから、あの人がキッチンに立ったとしても、アシスタントが必要よね、と思っていた。が、驚いたことに、あの人は手際よく、白菜を…

シェフ。

まぁ、もちろん大人しく寝てくれるわけもなく、あの人は早速、手を伸ばしてくる。部屋には、朝の明るい光が満ちている。なんだが私はとても恥ずかしくって ヤダ、ヤダ …

朝寝。

玄関のドアを開ける。 おはよう。満面の笑みで入ってきたあの人は、私を見て あれ、パジャマじゃないんだ。と、寝起き姿ではない私に少し驚…

いらっしゃい。

仕事が落ち着いている分、休みはすんなり取れた。私は、ギョーザは買うもので、家で作るものではなかったから材料、と言われてもあまりピンとこなかった。それに人によっ…

休日。

桜、終わっちゃったね。桜吹雪に吹かれながら、今日でお花見デートも終了だ。ちょっと悲しいな、と思っていると、 海、行きたいなぁ。と、あの人…

花霞。

桜道はまだ満開ではなかったが、早くも花見シーズンに便乗して、屋台が軒を連ねている。そこであの人は缶ビールを買い、プッシュッっと蓋をあけ、私に渡してくれた。缶ビ…

桜色。

まだ肌寒いながらも、桜がちらほら咲きだした。会社は新期が始まり、新入社員が入ったりと、新たな戦略と戦力を構築するため、通常業務よりは私は楽だった。久しぶりに定…