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キク(菊) ~しづかなる~
秋には菊。薄桃色のも咲く。背は低く花も小さい。菊は母の好きな花だった。見る度に着物姿を思い出す。 しづかなる菊の咲く見て母が居る (上武旋転子)...
2021/10/31 05:06
キバナヤマボウシ(黄花山法師の実) ~旧友からの電話~
「やあ、久しぶり。元気?」電話の主は隣の市に住む大学時代からの友人だった。数年前に短大の教授を退職して今は若い頃からのライフワークに専念している。「あのさあ。今度Kと一緒に3人で食事会でもしない?」「ああ、いいねえ」「じゃあさあ、Kに都合を聞いてくれる?」「わかった。これから電話して確かめて、折り返し電話する」3人とも同じ学科だった。Kに電話すると「もちろんOK」とのこと。11月7日(日)の11時30分に「○○...
2021/10/31 05:03
ライラック(lilac) ~紅葉と黄色い実の間に~
葉を紅くする李。黄色い実をつける花梨。その間に薄紫のライラックの花房。通常、咲くのは4月下旬から5月初旬なのだが。今年はいろいろに返り咲きが見られる。 返り花に時を戻しつつ箒持つ (奈美あや)...
2021/10/30 04:56
ジョウビタキ(尉鶲) ~番でじゃれ合うように~
ジョウビタキが番でなかよく遊ぶ。毎年やってきてくれるが雌の姿はは久しぶり。雄が梨の木にとまる。雌は地を突いて歩く。雄が離れれば、雌も後を追う。そしてまた雄が来て雌もそばにやってくる。それぞれかわいい声を出しながら。じゃれ合うように行ったり来たり。コムラサキの実を啄む。そんな様も可愛くて見ていて飽きない。人なつっこいこの鳥はいつも3月まで居てくれる。どうぞごゆっくり楽しんで。霧が広がってきた。昨日の...
2021/10/29 05:13
セイヨウマツムシソウ(西洋松虫草) ~惹きつける何かかが~
セイヨウマツムシソウが咲いている。昨年の10月初旬、家族と標高1,500Mほどの近くの山に登った。頂上にはその昔、当地を治めていた武将の夏城があったという。着いたとき、東屋の周りにはマツムシソウが群生していた。種類は違うが、ふとそんなことを思い出した。ツマグロヒョウモンがとまった。離れては戻ってを何度か繰り返す。この花には彼女を惹きつける何かがあるらしい。 昨年株分けの「磯菊が咲きました」と音符と笑顔...
2021/10/28 04:56
ノギク(野菊) ~スモモにとまっていたのは~
「期日前投票に行こう」「わかった」密を避けようと思った。投票所には同年齢ほどの男性が一人いた。帰ってきたらまたジョウビタキの声がした。そっと窓の外を見た。スモモにとまっていたのはメスだった。ここ何年もオスだけだったのでちょっとうれしくなった。庭に自然に出てきたいくつかの野菊がある。色の濃さが若干違う程度で、大きさや形はどれも似ている。図鑑などで調べてみるが、説明や写真からだけではそれぞれの名前をな...
2021/10/27 05:16
イソギク(磯菊) ~故郷は「磯」のあるところ~
小さなたくさんの黄色い花は磯菊。少し咲き出した。これはほかの菊とは違った特徴を持つ。花の周りには通常のに見られるような舌状花がない。つまり、その中心にまとまっている筒状花のみで形成されている。葉は厚く、白く縁取られる。もともとはその名に「磯」とあるように、温かな海辺が故郷の花。今は内陸の異土で木々の落葉を見ながらその生を静かに育む。ツッツッツッツッ。どうやら今年もジョウビタキがやってきたようだ。 ...
2021/10/26 05:27
キバナコスモス(矮性黄花秋桜) ~いつもなら11月に入ってから~
昨朝はかなり冷え込んだ。車のフロントがガチガチになっていた。初霜だった。いつもならそれは11月に入ってから。予報では今日の最高気温は13℃だというし。今年はちょっと変……。矮性の黄花秋桜が咲いている。花色を少しずつ違えて。 妻は一村の画集を捲り私は玄関に撫子五本鬼灯四つ透かし鬼灯三つ置く秋の二時 (上武旋転子)...
2021/10/25 04:27
ナデシコ(撫子) ~切って挿して~
撫子はまだ咲いてくれる。種を蒔いたのは春。ビジョナデシコ、トコナデシコ、ヒメナデシコ、カワラナデエシコ……と幾種類かを。その佇まいはどれも楚々として。ちょっとの愛おしさも。撫子、なでしこ、ナデシコ。切って挿す。 庭にやさしき撫子ありて切る部屋に戻り『若菜集』を開く秋の日 (居山聞涛)...
2021/10/24 03:53
ルリタマアザミ(瑠璃玉薊) ~残っていた次郎柿~
瑠璃玉薊が咲いている。低く小さく。一つだけ。ほんらい盛夏の頃の花だけど。「寂しいね」秋晴の一日。残っていた次郎柿をすべて穫った。 菖蒲の葉に隠れて瑠璃玉薊の一花咲く秋の寂しさ (上武旋転子)...
2021/10/24 03:50
ピラカンサの実(Pyracantha・タチバナモドキ) ~「こんにちは」と大きな声~
「こんにちは」と玄関に大きな声がする。ドアを開けるとトレドマークの青いつなぎを着た近所の小松さん。「ちょっとだけど」と差し出した小さな袋にはギンナン。いつもこうして四季折々のさまざまな実りを届けてくださる。小松さんは林檎や梨などを栽培している果樹農家。サンフジの収穫がそろそろ始まるとのことで「これからまた忙しくなるンナ」と話される。「ほかにも配ってくるデ、じゃあナ」と軽トラに。世話好きで面倒見が良...
2021/10/23 04:44
ツルバラ(蔓薔薇) ~青い空と赤い秋薔薇~
秋の空は青く澄み渡り、それを背にして赤い蔓薔薇。太い木により掛かって高いところで。花数は少ないが、端麗な様は変わらず。春に咲き、夏に咲き、そして今10月。「風の来て弾く琴の音に 君笛吹けわれはうたはむ」と。しみじみと愛の詩(うた)が生まれる秋薔薇(あきそうび)。昨朝は家から見える塩見岳にも初冠雪。...
2021/10/22 04:52
ノコンギク(野紺菊) ~山からは初冠雪の便り~
このところの急な冷え込み。一日の中での寒暖差に肌も困惑。浅間山と東駒ヶ岳(甲斐駒)からは初冠雪の便り。それぞれ平年より11日と10日早いとか。野紺菊に蜆蝶。私も一緒にひなたぼっこ。 野菊に蝶秋も濃し少年の日の映画を思い浮かべて一人 (居山聞涛)...
2021/10/21 05:02
マリーゴールド(marigold) ~憩いの場~
家の南には川が流れている。 それに沿って作った20㍍ほどの細い道がある。自分で「思索の小径」と名付けて、一日に何度か歩く。その川側にはマリーゴールドを植えてある。そこはまた蝶や蜂たちにとっての憩いの場になっているようだ。歩く度に何匹かがとまっているのを見つける。彼等や彼女らは私がそばに近づいてもあまり逃げない。花に遊ぶ様を腰を下ろしてしばし眺める。10月も下旬に入る。少し早いが、私は2022年の「日記」...
2021/10/20 05:11
ナシ(梨の花) ~その季節ではないのですが~
梨の花が咲いています。爽やかな秋です。白い五弁です。四月にはたくさんでした。ピンクの蘂が覗きます。春に花付けをしました。実がなりました。九月に収穫し食べました。可憐な梨の花が一枝にぽつんと咲いています。今はその季節ではないのですが。 空は青く梨の木に梨の花咲いて秋深し (居山聞涛)...
2021/10/19 04:27
サザンカ(山茶花・朝倉) ~寒い朝~
白い八重の山茶花、“朝倉”が咲き出した。いつもより若干早めだろうか。蕾はピンクに包まれる。開くにつれて中からは白い花びら。そして全開すると、外のピンクは僅かに見え隠れするほどに。そんな色移りの様も趣があって好きな花の一つ。4時。寒い朝だ。冷え性の私。今年初めてフリースのジャケットを羽織り、脚にはレッグウオーマー。そしてブランケットを掛けて。 手作りの大学芋を届けてくれた若い女(ひと)子宮を摘出(...
2021/10/18 04:28
スイートアリッサム(sweet Alyssum) ~「急ですが……」~
昨晩、ちょうど夕食後の食器の片づけがすんだ時に電話が鳴った。表示には長年の知人の名。「○○です。急ですが明日……」少し離れた市で開催されている展覧会が最終日で、どうしても見に行きたいということだった。「分かりました。一緒に行きます」「開館時間に入るようにしたいんですが、待ち合わせ場所と時間はどうすればいいですか?」「では私の町の公民館の駐車場に8:15にしましょう」そして帰りにはもう一つ、小さな美術館に寄...
2021/10/17 04:31
クロホオズキ(黒鬼灯) ~深まる秋に~
黒鬼灯は7月初旬から咲き出した。そしてまだたくさんの花で賑わっている。和の色名で言えば薄青紫あるいは紅掛空色に近い。そんな爽やかな青だ。株は高さ幅とも1㍍ほどになる。これはこぼれ種からいくつも出てくる繁殖力の強い花だ。何年も前から庭や土手で野生化している。きょうもトンビがゆっくりと空で円を描いていた。...
2021/10/16 05:10
ナツメ(棗) ~「どっちがいい?」~
「これとこれでどっちがいい?」とお節料理のタログを見せる。「こっちは三段で45種、こっちは四段の56種」。家人が作らなくなってからしばらく経つ。歳もとり、年の瀬や正月をのんびりゆったりと過ごしたくなったのだ。それで毎年東京の同じデパートで頼むようになった。値は張るが、いろいろを考えればその方がいいと私も思っている。70ページもある中から二つに絞ったらしい。どちらもバラエティー豊かで高級食材も多く使...
2021/10/16 04:23
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字) ~コハクチョウの初飛来~
関屋の秋丁字が咲いています。白い筒状の小さな花です。それが細い茎にたくさんです。ひとつひとつに目を近づければかわいい動物の顔に見えます。横から見るとキツネさん?正面からはネコくん?いや、イヌかなあ。そんな表情を見つけては一人ニッコリしています。安曇野に3羽のコハクチョウが飛来したそうです。箒で集める落ち葉の量が日々に増します。季節は確実に進んでいます。 遠くコハクチョウ見に出かけた若い頃その行...
2021/10/15 05:01
原種シクラメン・ヘデリフォリウム(Hederifolium) ~1本立っている~
野菊のそばに小さな白い花が1本立っているのを見つけた。原種シクラメンのヘデリフォリウムだ。丈は5㎝ほどで、大きさは2㎝にも満たない。葉はまだない。たぶん植えて10数年前になる。以来ずっとそこで咲いてくれる。小さくてか弱そうに見えるが、酷暑も厳寒にも耐える強さを持っている。いつもなら花はいくつかある。これから出てくるのだろうか。秋はこうして目を下や上にやって時々心に道草させるのもいい。 楚々とした小...
2021/10/14 04:43
ブルーセージ(Blue Sage・アズレア) ~空と同じ色~
茎いっぱいのブルーセージが風に揺れる。秋空と同じ色したかわいい形の小さな花だ。てるてる坊主のようだったり。スカートを広げた女の子のようだったり。寄り添って会話する幼な子のようだったりそれはさまざまに。 花を見ればあれこれ想像膨らみ楽し秋の胸は澄む (実野滸人)...
2021/10/13 05:01
ニワザクラ(庭桜) ~ここにも季節外れの~
木々からは葉が落ちていく。庭桜の枝の葉もだいぶ少なくなった。そしてそれにもまた季節外れの四輪の花。この白い八重の花は通常4月にあふれ咲く。秋が進む中に、こうした様を見つけるのは楽しい。県内の標高の高い紅葉の名所では紅葉が進んでいるらしい。...
2021/10/13 04:57
カキ(甘柿) ~毎秋に巡って来る楽しみの作業~
甘柿を穫った。2本ある内の一つを。玉は大きく、病気もない。収量は通常より少ない。でもありがたい。天辺の一つは残す。柿穫りは毎秋巡ってくる楽しみの作業である。もう一つの次郎柿は来週に。 食済ませ「柿穫りしてくるから」と立ち上がればお茶を飲みつつ「気をつけてね」と秋の朝 (居山聞涛)...
2021/10/12 04:23
ヤマブキ(八重山吹) ~また春の花が~
杜鵑草(ホトトギス)と白い秋明菊のある中庭。そこに春の花の八重の山吹も咲く。秋はこうした現象が時々見られる。春秋は気温や陽射しなどの状況が似ているからなのだろう。花の感性。秋の感嘆。 落ち葉掃く小径に返り花の一輪手を止め目をとどめ (上武旋転子)...
2021/10/12 04:19
カイガラソウ(ムギワラギク・帝王貝細工) ~「落葉」の季(とき)~
カイガラソウは光沢のある花。花びらは少し硬め。なかなか美しい。実際は花でなく葉が変化した総苞だというが。木々からは葉が落ちる。私は新しく竹箒を買った。 広がる柿の葉に箒持つ朱の実を見上げればまたガサッと一枚 (居山聞涛)...
2021/10/11 04:41
ブルーセージ
少し前から庭に広がるいい香り。それは金木犀から。誰かがそれを「見えそうな香り」と表していた。「胸の奥確かめにくる」と書いた人もいた。「ああ、ああ……」私はそれをまだ吸ったことのない人になんと伝えよう。 目をつぶり深く吸い込む心は濾過されて木犀花 (実野滸人)...
2021/10/10 16:34
キンモクセイ(金木犀) ~「ああ、ああ……」~
少し前から庭に広がるいい香り。それは金木犀から。誰かがそれを「見えそうな香り」と表していた。「胸の奥確かめにくる」と書いた人もいた。「ああ、ああ……」私はそれをまだ吸ったことのない人になんと伝えよう。...
2021/10/10 04:39
スミダノハナビ(額紫陽花・墨田の花火) ~秋だから、秋なのに~
友人の作品展の飾り付けに行ってきた。会場は隣の村の高台にある林の中の美術館。天竜川を見下ろし、その向こうには中央アルプスの展望。それを背景に黒御影石と桜の木を組み合わせて大きな野外彫刻。館内にはスペースいっぱいを使って白い大理石の上に木彫。その床には川の流れを思わせる小品が80個。そしてロビーには研磨された様々な石に金属を添えた作品を10点並べる。若い頃からの長い付き合いだが、たゆまぬ追求心をもっ...
2021/10/10 04:34
ホトトギス(杜鵑草・油点草) ~妖し美し~
杜鵑草が盛りの姿を見せる。花は赤紫の斑点を隅々まで施す。その名は彩るその色模様がホトトギスの胸の斑紋に似るところに因るという。また別に油点草の名も充てられる。こちらは、その不規則に現れる様を油滴天目に見たててのことだろう。蘂の回りには装飾品を思わせる小さな玉がいくつも見られる。花茎に並び咲く穏やかな情趣。一つの花には妖しい美しさ。 やさしくゆらゆら杜鵑草紫の斑に同じはなく妖し (居山聞涛)...
2021/10/09 04:32
ダンギク(段菊) ~風に季(とき)を感じ~
青い段菊が咲く。密生した小花が茎をぐるりと取り巻く。それが下から上に向かってだんだんと。まるで階段のように。楽しい。上をトンビがゆったりと旋回している。あの高さで下を眺めると気持ちいいんだろうなあ。 「秋の風には香りと色がある」と言った人がいたいつかの十月 (実野滸人)...
2021/10/08 04:46
ハクモクレン(白木蓮の実) ~花は白く実は赤く~
早くも来年の手帳が届いた。気になるところを見る。正月一日は土曜日。いろいろが解除になっているので今度の初詣は大丈夫なんだろうなあ。誕生日は火曜日か。今では祝うほどでもないが。結婚記念日は木曜日。私はちゃんと覚えている。それからあの日は……。白木蓮の茂る葉の中に赤い実がちらほら。...
2021/10/08 04:44
ゲッカビジン(月下美人) ~秋の夜に満ちる香~
昨夜また月下美人が咲いた。7月に2度、そして8月、9月に咲いて、10月と。1年に5度は初めて。鉢は外に置いてある。朝、庭掃きを終えた後、それに開花の気配を感じた。それでいつものように中に入れた。夕食の後片付けをすませて自分の部屋に入るとすでに咲き出していた。5輪ある内の4輪はほぼ同じペースで開いていく。それらを見比べて楽しむ。部屋にはその香りが満ちる。1輪だけあまり動きの変化が見られない。彼女はど...
2021/10/07 05:22
ハマギク(浜菊) ~そのふるさとは~
浜菊は白い。名に“浜”を持つのでどうやらふるさとは海辺らしい。葉は厚みがあって少し光沢がある、山国のこの庭に来て20年近くになる。場所を変わることなく花水木の木の下でずっと。すっかりこの環境になじんでいる。昨年の今頃だったか、訪ねてきた知人がそれを欲しいと言った。掘りあげて一株分けた。それは元気で育っているだろうか。イチモンジセセリチョウがいる。小さなハナグモもいる。 浜菊に光と濃き影庭の朝 (...
2021/10/06 04:40
ハナミズキ(花水木の実) ~なぜなぜ赤い~
紅葉を始めたハナミズキ。その中に小さな実も見える。これもやはり赤くて艶があって。寄り添うようにくっついて。白秋は童謡を書いた。♪赤い鳥 小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた♪いい天気が続いている。 空さわやかに澄みきって赤い木の実から歌が聞こえる (実野滸人) ...
2021/10/06 04:37
キブネギク(貴船菊・秋明菊) ~ひと日に ひと日を かさねて~
夭折の版画家は次のように詠む。傷見て なほも ほほゑむ 芽なれば いとど かわゆしむなしき この日の 涯に ゆふべを 迎へて 懼るるひと日に ひと日を かさねて なに まち侘ぶる こころかこよひも いたく さみしき かなしみに 包まり 寝ねむさはれ まどの かなたに まどかに 薫(く)ゆる ゆうづき痴愚の なみだを ぬぐひて わがしかばねに 見入れよあふげば 青空(そら)を ながるる やはらかき ...
2021/10/05 04:44
サンシュユ(山茱萸の実・秋珊瑚) ~実をつける木々~
さまざまな木が実をつける。山茱萸の木には茱萸(ぐみ)に似た長円形の赤い実。小指の先ほどの大きさで艶々としていて、秋珊瑚と呼ばれる。爽やかな秋日和。穏やかな心日和。...
2021/10/05 04:41
シュウメイギク(白花秋明菊) ~しのびて しのべよ~
白い秋明菊も咲く。長く伸びた花茎の先にそれぞれ一つずつ。少しの風にもゆれて。蘂は黄色くたくさん。その中央はきれいに整った球形。惹きつけられていろいろな虫たちも。読んでいた詩集にいくつかの挿絵がある。23歳で世を去った若い版画家によるもの。中に次のように詠み遺して。 こころよ こころよ しづまれ しのびて しのびて しのべよ 「人恋しくなる秋」と誰かの歌にあった私は自分の指を見る (上武旋転子...
2021/10/04 05:09
コムラサキ(小紫の実) ~そろそろ渡ってくる頃か~
たくさんの小紫の実。小さくてつやつやして色鮮やか。鳥が来て啄んだのか、ところどころが欠けている。小鳥たちにとっては食べやすい大きさだ。それはジョウビタキも好む実。そろそろ渡ってくる頃か。 空に多くの渡り鳥がいて「オーイ」とかけていた遙かな運動会の練習 (実野滸人)...
2021/10/04 05:05
シュウメイギク(桃花一重秋明菊) ~また一つ秋色~
また一つ秋色、薄いピンクの秋明菊。秋の明るい菊ひらひらり。秋の明るい心ゆらゆらり。黄色い蕊にヒラタアブ。秋の明るい時ふわふわり。 無心にして秋色に憩えば突然響く鵙の声 (上武旋転子)...
2021/10/03 04:33
イチジク(無花果3種) ~植えぬ苗は実らない~
無花果は3種類がある。今が収穫の最盛期となっている黄色いゼブラスイート。そしてやはり収穫期を迎えつつある黒皮のヌアールドカロン。さらに少しずつ採れ始めた大実のドーフィン。いずれも甘さは申し分ない。ヌアールドカロンは4~5㎝と小さいが、その中で一番糖度が高い。ドーフィンはその倍ほどの大きさで重量がある。ゼブラスイートは多果性で次々に採れる。どれも基本的には生食がうまい。でも家人は煮たり干したり漬けた...
2021/10/02 03:54
キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ~そして十月~
釣鐘状の黄色い花が連なり咲く。それは紀伊上臈杜鵑草。花びらの内側には赤紫の斑点が散りばめられる。さらに目を寄せて蘂を見ればそこには宝石のようなたくさんの小さな粒。なかなか奥ゆかしい。いろいろが秋を纏う。そして十月。 なぜ次々と過去の思い出が浮かんでくるのか秋の日は (実野滸人)...
2021/10/01 05:06
ミョウガ(茗荷の花) ~好きな食感~
しばらく前から家人がちょこちょこ籠に採ってくるのは茗荷。ほぐして削り節をかけて醤油で。あるいは甘酢にして。もちろん味噌汁にもと、このところ毎日のように食卓に上る。私はその独特の香りと食感が好きだ。株の元で咲く花はやわらかな象牙色。それは翌日には萎む。 株の中に茗荷の花見つけて楽し秋なかば (上武旋転子)...
2021/10/01 05:02
2021年10月 (1件〜100件)
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