元日銀マンの大学教授が物価とは何なのか詳しく教えてくれる。「ゆる言語学ラジオ」で薦められていた。物価指数にも色々あるとか知らないことだらけ。前半は分かりやすかったんだけど、後半は難しくなった。物価とは何か(講談社選書メチエ)渡辺努講談社鬼束ちひろで、「青春の影」では、また。『物価とは何か』渡辺努
今までになかったブログ。全てがオリジナル。一貫したテーマゼロ。日替わりのアホネタ&恋愛だのマジメだの
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元日銀マンの大学教授が物価とは何なのか詳しく教えてくれる。「ゆる言語学ラジオ」で薦められていた。物価指数にも色々あるとか知らないことだらけ。前半は分かりやすかったんだけど、後半は難しくなった。物価とは何か(講談社選書メチエ)渡辺努講談社鬼束ちひろで、「青春の影」では、また。『物価とは何か』渡辺努
精神科医を辞め、神奈川県警で心理分析官になった夏希の最初の事件は爆弾テロ。謎解きのカタルシスはそれほどでもないが、気軽に読めるのはいい。脳科学捜査官真田夏希(角川文庫)鳴神響一KADOKAWA今日の一曲KWroiで、"WaterCarrier"では、また。『脳科学捜査官真田夏希』鳴神響一
明治時代、北海道の山中で鹿や熊を仕留め、孤独に暮らす男の話。壮絶な生き様を一人称で読む小説。彼の生き方を知識として読む意味はあったが、あまりエンターテインメントとしては読めなかった。ともぐい河﨑秋子新潮社今日の一曲CreepyNutsで、「二度寝」では、また。『ともぐい』河崎秋子
和菓子の南星屋シリーズ3作目。中間がやって来て、家をすぐ出ろ、手紙を預かってくれと言う。直後に大火発生。この謎がずっと続きつつ、別件の話と和菓子の話の連作短編集。ずっと変わらないクオリティ。和菓子と人情のハーモニーうさぎ玉ほろほろ西條奈加講談社今日の一曲藤井風で、「満ちてゆく」では、また。『うさぎ玉ほろほろ』西條奈加
短大の入学金を母に使われた姉18歳。母の恋人に虐待される妹8歳。違う土地へ移住した姉妹はどうなるのか。物凄く好みの小説。何度も目頭が熱くなった。人は一人では生きていけないし、また誰かを助けることが自分の生きがいになるのだ。水車小屋のネネ津村記久子毎日新聞出版今日の一曲岡村和義で、「愛スティル」では、また。『水車小屋のネネ』津村記久子
大学でバンドを組んだ四人の組む前と後。就活したり、プロ目指したり、彼女にふられたり。良かった。小野寺史宜らしい。冒頭はボーカルの女性の中学時代、母親にコーラスをやらないかと誘われ断る所から始まる。その後はギターの男性の目線で描く章になるので、ボーカルの人がなぜボーカルをやるのかわからないのが最後になって分かる。その構成もいい。うたう小野寺史宜祥伝社今日の一曲DeepPurpleで、"SmokeOntheWater"では、また。『うたう』小野寺史宜
駅で逮捕された弁護士のスーツケースから元検事の遺体が。殺害を自供したのに公判で覆す。12年前の事件と大きく関わる。初めて読む華文ミステリ。面白かった。なぜややこしいことを仕組むのかその長大なプロセスがすごく好み検察官の遺言(ハヤカワ・ミステリ文庫)紫金陳早川書房今日の一曲TalkingHeadsで、"LoveforSale"では、また。『検察官の遺言』紫金陳
異端の楽団に入った知り合いの女性が死んだ。死の謎を解こうとまだプロになりきれていないチェリストが挑む。ミステリーとしては微妙。しかし音楽とは何かを大胆に解釈する様は最高。所詮この世は錯覚とバイアスで成り立ってるだけなのかも四重奏逸木裕光文社今日の一曲SteelyDanで、"DoItAgain"では、また。『四重奏』逸木裕
質素倹約を強いた松平定信が引退した後。栗杖亭鬼卵と知り合う。不要不急の文化に勤しんできた鬼卵の半生を聞かせてもらうと。面白かった。上田秋成や円山応挙など実在の人物多数登場。鬼卵の名前も初めて見たけれど、実在の人物だそう。江戸時代の改革VS文化、読んだことのない小説きらん風月永井紗耶子講談社今日の一曲JuliusRodriguezで、漫画BLUEGIANT“MOMENTUM”では、また。『きらん風月』永井紗耶子
南部鉄器を作る工房で保護観察の少年を預かることにした。いい話なのだけれど、「いい話をしようとしてる感じ」がずっとチラつく。それが「いい話風」になってる気がする。そう感じる私が歪んでいるのか。風に立つ柚月裕子中央公論新社今日の一曲SUPERBEAVERで、「切望」では、また。『風に立つ』柚月裕子
藤原仲麻呂が人事を操り、天皇すらコントロールする。しかし、孝謙天皇の所に道鏡と吉備真備が来ると・・・日本史リアル劇画化小説。面白かった。まさに劇画北辰の門馳星周中央公論新社今日の一曲アンジェラ・アキで、「手紙~拝啓十五の君へ~」では、また。『北辰の門』馳星周
店名にツッコんでください324店名にツッコんでください324
オムライスのようなかつ丼が行列店になるまでの経緯、自分の店で出すカレーに凝りすぎる人、急逝した人気らーめん店の主人の後を継げるか?等の連作短編集面白かった。腹が鳴った。「本日のメニュー」の続編。どちらもすごく好きだ。食とドラマという黄金タッグできたてごはんを君に。本日のメニューは。(集英社文庫)行成薫集英社今日の一曲WANIMAで、"Feel"では、また。『できたてごはんを君に』行成薫
大学生になった成瀬のバイトや観光大使になろうとする成瀬。第二作、やはり面白かった。他人に惑わされず正論を行くが、いい人でもある成瀬に、憧れてしまう。成瀬は信じた道をいく「成瀬」シリーズ宮島未奈新潮社今日の一曲BradMehldauTrioで、"HeyJoe"では、また。『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈
レイプ死亡事件の被害者から最後の言葉を聞いた医師サラ。自らが15年前にレイプされた事件と関係があるらしい。レイプが自分の身の回りで起こったと聞いたことがない。しかし読むと、自分が井の中の蛙だと分かる。ただ、長すぎる。ほぼ700頁は長い。暗闇のサラ〈ウィル・トレント〉シリーズ(ハーパーBOOKS)カリン・スローターハーパーコリンズ・ジャパン今日の一曲Kroiで、"Sesame"では、また。『暗闇のサラ』カリン・スローター
集団レイプ事件の加害大学生の父親が殺される。復讐か?あまり面白くなかった。文体と描こうとする重い社会性のバランスの問題なのか、ストーリー展開に先が気になる感がないからなのか。ジェンダー・クライム(文春e-book)天童荒太文藝春秋今日の一曲CigarettesAfterSexで、"Cry"では、また。『ジェンダー・クライム』天童荒太
三部作のラスト。連続殺人犯だと確信できるのに野放しな男、第二作までにレイプ版だと確信してる男にピップはどう鉄槌を下すのか。意外すぎる方向に進む。ストーリーに翻弄される小説としては面白いけど、主人公に感情移入する人間ドラマとしてはそっちには行って欲しくないようなアンビバレントな感じ卒業生には向かない真実自由研究には向かない殺人(創元推理文庫)ホリー・ジャクソン東京創元社今日の一曲Paramoreで、"BurningDowntheHouse"では、また。『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン
結婚の際の苗字の変更をどちらがするかや、田舎の墓をどうするかなどの問題を複数の家族を絡ませ描く。墓じまいだけでこれだけの問題が発生するとは思わなかった。コメディでもありシリアスドラマでもある。墓じまいラプソディ垣谷美雨朝日新聞出版今日の一曲SUPERBEAVERで、「幸せのために生きているだけさ」では、また。『墓じまいラプソディ』垣内美雨
祖母に育てられいじめられていた女子が突然覚醒したり、恋人が自殺したり、女性になりたい男性の軽食屋があったりの連作短編集。最初はイマイチかなと思いつつ読んでいたら、第二章以降面白さが加速していった。行き所のない男女を不可思議なストーリー展開で描く。夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)町田そのこ新潮社今日の一曲PatMethenyで、"AndILoveHer"では、また。『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田そのこ
1971年頃広島で育った真紀、英語の勉強を頑張る。金のない親やバブル前後の時代に流されながらも自分の人生は自分で決められるのか?好みだ。今年ベスト。真紀の内面がいい。ストーリーもいい。出会う人もいい。困難があってもそれもいい。こういう小説をあと百冊は読みたい。あけくれの少女(集英社文芸単行本)佐川光晴集英社今日の一曲Kroiで、"shiftcommand"では、また。『あけくれの少女』佐川光晴
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元日銀マンの大学教授が物価とは何なのか詳しく教えてくれる。「ゆる言語学ラジオ」で薦められていた。物価指数にも色々あるとか知らないことだらけ。前半は分かりやすかったんだけど、後半は難しくなった。物価とは何か(講談社選書メチエ)渡辺努講談社鬼束ちひろで、「青春の影」では、また。『物価とは何か』渡辺努
精神科医を辞め、神奈川県警で心理分析官になった夏希の最初の事件は爆弾テロ。謎解きのカタルシスはそれほどでもないが、気軽に読めるのはいい。脳科学捜査官真田夏希(角川文庫)鳴神響一KADOKAWA今日の一曲KWroiで、"WaterCarrier"では、また。『脳科学捜査官真田夏希』鳴神響一
明治時代、北海道の山中で鹿や熊を仕留め、孤独に暮らす男の話。壮絶な生き様を一人称で読む小説。彼の生き方を知識として読む意味はあったが、あまりエンターテインメントとしては読めなかった。ともぐい河﨑秋子新潮社今日の一曲CreepyNutsで、「二度寝」では、また。『ともぐい』河崎秋子
和菓子の南星屋シリーズ3作目。中間がやって来て、家をすぐ出ろ、手紙を預かってくれと言う。直後に大火発生。この謎がずっと続きつつ、別件の話と和菓子の話の連作短編集。ずっと変わらないクオリティ。和菓子と人情のハーモニーうさぎ玉ほろほろ西條奈加講談社今日の一曲藤井風で、「満ちてゆく」では、また。『うさぎ玉ほろほろ』西條奈加
短大の入学金を母に使われた姉18歳。母の恋人に虐待される妹8歳。違う土地へ移住した姉妹はどうなるのか。物凄く好みの小説。何度も目頭が熱くなった。人は一人では生きていけないし、また誰かを助けることが自分の生きがいになるのだ。水車小屋のネネ津村記久子毎日新聞出版今日の一曲岡村和義で、「愛スティル」では、また。『水車小屋のネネ』津村記久子
大学でバンドを組んだ四人の組む前と後。就活したり、プロ目指したり、彼女にふられたり。良かった。小野寺史宜らしい。冒頭はボーカルの女性の中学時代、母親にコーラスをやらないかと誘われ断る所から始まる。その後はギターの男性の目線で描く章になるので、ボーカルの人がなぜボーカルをやるのかわからないのが最後になって分かる。その構成もいい。うたう小野寺史宜祥伝社今日の一曲DeepPurpleで、"SmokeOntheWater"では、また。『うたう』小野寺史宜
駅で逮捕された弁護士のスーツケースから元検事の遺体が。殺害を自供したのに公判で覆す。12年前の事件と大きく関わる。初めて読む華文ミステリ。面白かった。なぜややこしいことを仕組むのかその長大なプロセスがすごく好み検察官の遺言(ハヤカワ・ミステリ文庫)紫金陳早川書房今日の一曲TalkingHeadsで、"LoveforSale"では、また。『検察官の遺言』紫金陳
異端の楽団に入った知り合いの女性が死んだ。死の謎を解こうとまだプロになりきれていないチェリストが挑む。ミステリーとしては微妙。しかし音楽とは何かを大胆に解釈する様は最高。所詮この世は錯覚とバイアスで成り立ってるだけなのかも四重奏逸木裕光文社今日の一曲SteelyDanで、"DoItAgain"では、また。『四重奏』逸木裕
質素倹約を強いた松平定信が引退した後。栗杖亭鬼卵と知り合う。不要不急の文化に勤しんできた鬼卵の半生を聞かせてもらうと。面白かった。上田秋成や円山応挙など実在の人物多数登場。鬼卵の名前も初めて見たけれど、実在の人物だそう。江戸時代の改革VS文化、読んだことのない小説きらん風月永井紗耶子講談社今日の一曲JuliusRodriguezで、漫画BLUEGIANT“MOMENTUM”では、また。『きらん風月』永井紗耶子
南部鉄器を作る工房で保護観察の少年を預かることにした。いい話なのだけれど、「いい話をしようとしてる感じ」がずっとチラつく。それが「いい話風」になってる気がする。そう感じる私が歪んでいるのか。風に立つ柚月裕子中央公論新社今日の一曲SUPERBEAVERで、「切望」では、また。『風に立つ』柚月裕子
藤原仲麻呂が人事を操り、天皇すらコントロールする。しかし、孝謙天皇の所に道鏡と吉備真備が来ると・・・日本史リアル劇画化小説。面白かった。まさに劇画北辰の門馳星周中央公論新社今日の一曲アンジェラ・アキで、「手紙~拝啓十五の君へ~」では、また。『北辰の門』馳星周
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レイプ死亡事件の被害者から最後の言葉を聞いた医師サラ。自らが15年前にレイプされた事件と関係があるらしい。レイプが自分の身の回りで起こったと聞いたことがない。しかし読むと、自分が井の中の蛙だと分かる。ただ、長すぎる。ほぼ700頁は長い。暗闇のサラ〈ウィル・トレント〉シリーズ(ハーパーBOOKS)カリン・スローターハーパーコリンズ・ジャパン今日の一曲Kroiで、"Sesame"では、また。『暗闇のサラ』カリン・スローター
集団レイプ事件の加害大学生の父親が殺される。復讐か?あまり面白くなかった。文体と描こうとする重い社会性のバランスの問題なのか、ストーリー展開に先が気になる感がないからなのか。ジェンダー・クライム(文春e-book)天童荒太文藝春秋今日の一曲CigarettesAfterSexで、"Cry"では、また。『ジェンダー・クライム』天童荒太
三部作のラスト。連続殺人犯だと確信できるのに野放しな男、第二作までにレイプ版だと確信してる男にピップはどう鉄槌を下すのか。意外すぎる方向に進む。ストーリーに翻弄される小説としては面白いけど、主人公に感情移入する人間ドラマとしてはそっちには行って欲しくないようなアンビバレントな感じ卒業生には向かない真実自由研究には向かない殺人(創元推理文庫)ホリー・ジャクソン東京創元社今日の一曲Paramoreで、"BurningDowntheHouse"では、また。『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン
結婚の際の苗字の変更をどちらがするかや、田舎の墓をどうするかなどの問題を複数の家族を絡ませ描く。墓じまいだけでこれだけの問題が発生するとは思わなかった。コメディでもありシリアスドラマでもある。墓じまいラプソディ垣谷美雨朝日新聞出版今日の一曲SUPERBEAVERで、「幸せのために生きているだけさ」では、また。『墓じまいラプソディ』垣内美雨
祖母に育てられいじめられていた女子が突然覚醒したり、恋人が自殺したり、女性になりたい男性の軽食屋があったりの連作短編集。最初はイマイチかなと思いつつ読んでいたら、第二章以降面白さが加速していった。行き所のない男女を不可思議なストーリー展開で描く。夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)町田そのこ新潮社今日の一曲PatMethenyで、"AndILoveHer"では、また。『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田そのこ
1971年頃広島で育った真紀、英語の勉強を頑張る。金のない親やバブル前後の時代に流されながらも自分の人生は自分で決められるのか?好みだ。今年ベスト。真紀の内面がいい。ストーリーもいい。出会う人もいい。困難があってもそれもいい。こういう小説をあと百冊は読みたい。あけくれの少女(集英社文芸単行本)佐川光晴集英社今日の一曲Kroiで、"shiftcommand"では、また。『あけくれの少女』佐川光晴
コロナ禍苦境に立つ日本橋の老舗デパート。社長と社長の妹で副社長の妻は全くの別のアプローチを取ろうとする。デパートが今までの業態ではダメなんだろうと思う。出て来るアイデアは、まさにこれだっと思えるアイデアだった。タイトルにも表紙に写っている文字にも意味があった。日本ゲートウェイ楡周平祥伝社今日の一曲NOTD,MaiaWrightで、"AM:PM"では、また。『日本ゲートウェイ』楡周平
警備員石村32歳、恵まれない環境にいる少女に出逢う。前職は小学校教師。なぜ辞めることになってしまったのか。淡々と真面目な男性の内面を描く小野寺らしい作品。よく考えるとこんなに真面目な人はいるか?と思わなくもないけど。君に光射す小野寺史宜双葉社今日の一曲ヤングスキニーで、「本当はね、」では、また。『君に光射す』小野寺文宜
昭和50年代、芸能事務所マネージャー桐絵がたまたま訪れた福岡のライブハウスで聴いたミチルのボーカルに惚れる。しかし同時期にスカウトキャンペーンを勝ち抜いた真由のマネージメントもすることになる。芸能界の裏側は。素晴らしい小説だった。完璧なストーリー展開とキャラ設定。憂鬱+爽快。小説のチカラを感じた。星屑村山由佳幻冬舎今日の一曲YOASOBIで、「海のまにまに」では、また。『星屑』村山由佳
冒頭、小学校の授業。「ごんぎつね」でお母さんが死んでしまった後に葬儀の準備で、何かを煮てる。何を煮てるか尋ねると、かなりの数の子が母親の遺体を煮てると答える、という衝撃的な始まり方。日本の子供たちの国語力が下がっているという事を証明しつつ、その原因は何かを、学校なのか家庭なのかネットなのか論じつつ、解決策を探る意欲的な本。たまたま書店で平積みにされてるのを手に取ったらビビビっときた。日本の子供の国語力だけではなく、大人の国語力がないとどういう事になるかさえ示唆してくれる稀有な本。ルポ誰が国語力を殺すのか(文春e-book)石井光太文藝春秋今日の一曲Vaundyで、「そんなbitterな話」では、また。『ルポ誰が国語力を殺すのか』石井光太
東京23区それぞれに行くというエッセイ。23区出身の者としては薄っぺらいとしか言いようがない内容。小野寺小説は大好きだけれども。銀座に住むのはまだ早い小野寺史宜柏書房今日の一曲YOASOBIで、「アドベンチャー」では、また。『銀座に住むのはまだ早い』小野寺文宜
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踏切で撮影された心霊写真。現場で殺された女がいたらしい。容疑者は逮捕されているが、被害者の身元が分からない。雑誌記者の必死の取材から分かる真相は。面白かった。単なるホラーかと思っていたら期待以上だった。ホラー的ではあるけれど、基本はミステリー。かなりしっかりしたミステリーで読み応えがある上に、怖いホラーまでトッピングされてる。素晴らしい。踏切の幽霊高野和明文藝春秋今日の一曲水曜日のカンパネラで、「織姫では、また。『踏切の幽霊』高野和明
松山の銀行員が死んだ。新聞記者の宮武は不審に思う。知り合いの銭湯への融資を前向きに検討してたと思ったら急に躊躇してた矢先の死。仲間の銭湯、古道具屋、元ヤクザの協力。政治家と病院理事長の悪を暴く。痛快!面白かった。文章に無駄がないので読み飛ばせない。真相の披露のプロセス、タイミングが絶妙で心地良かった。逆転のバラッド宇佐美まこと講談社今日の一曲Sparksで、"TheGirlIsCryingInHerLatte"では、また。『逆転のバラッド』宇佐美まこと
スーパーの惣菜部に勤める男の失敗の話から始まって、様々な人物が登場する短編集。共通するのは昔千葉にあった高麗塾の松雪先生に教わったこと。会社の創業や不倫、自殺、やくざ、プロレスなど個々のディテールが物凄く面白い。しかし、ストーリーの根幹の超常現象は頂けない。そっちを中心に置きたいのなら、もっとリアルに感じるように書いて欲しかった。(リアルに書こうとしている感じはするけれど)軽いファンタジーだと受け取ってしまう。松雪先生は空を飛んだ上白石一文KADOKAWA松雪先生は空を飛んだ下白石一文KADOKAWA今日の一曲TOKYOSKAPARADISEORCHESTRAで、「青い春のエチュードfeat.長屋晴子(緑黄色社会)」では、また。『松雪先生は空を飛んだ』白石一文
92年と93年、西武とヤクルトが闘う日本シリーズの激闘。名将森祇晶と野村克也の息詰まる駆け引き。50人以上のインタビューによって蘇る。めちゃくちゃ面白かった。当時の試合を全く観てないがまるで一試合ごと目の前で観ているようだった。森も凄いがやはりノムさんは(長嶋とか原のような金持ち球団だからできる采配ではなく)本当に凄かったのだとあらためて思う。詰むや、詰まざるや森・西武vs野村・ヤクルトの2年間長谷川晶一インプレス今日の一曲JasonMrazで、"IFeelLikeDancing"では、また。『詰むや、詰まざるや森・西武vs野村・ヤクルトの2年間』長谷川晶一
コロナ禍、市役所に臨床心理士のいるこころの相談室を設置。就職が難しくなった高校生、婚約破棄になった男性、子供を産んだのに夫が帰らない妻、襲われそうなホームレス、リモート授業ばかりの大学生。すごい!一見、カウンセラーによる人生相談小説。しかし、クライアントが嘘をついていて、それを後で見抜くミステリーでもあり、さらに短編がそれぞれ繋がってる。こんなの読んだことないぞ。答えは市役所3階に~2020心の相談室~辻堂ゆめ光文社今日の一曲水曜日のカンパネラで、「招き猫」では、また。『答えは市役所3階に~2020心の相談室』辻堂ゆめ
急に北海道警の捜査二課課長に異動した樫山順子。北海道で収賄罪した金が歌舞伎町のホストに流れてる事件を警視庁と捜査することに。同時に道警は事故として処理した、国交省の官僚が札幌のいかがわしい店の入るビルから転落死した件は殺人ではないかと疑う。とても面白かった。巨悪を断罪する。今回はJR北海道と北海道系と整備新幹線がネタ。真相が段々と明らかになるカタルシスが凄かった。覇王の轍相場英雄小学館今日の一曲森山直太朗-さもありなんでは、また。『覇王の轍』相場英雄
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近江八幡の90歳の徳子ばあちゃんが記念に晩餐会を開きたいと言う。京都の高級レストランでかなり金をかけて。東京で暮らす孫の綾乃から見た家族たちの人生。素晴らし過ぎる。徳子ばあちゃんがステキだ。大らかなのに細かい所に目が届く。どういう小説なのか説明しにくいが、宮本輝らしい、人生賛歌だった。輝作品読み返したい。よき時を思う(集英社文芸単行本)宮本輝集英社今日の一曲DepecheModeで、"It'sNoGood"では、また。『よき時を思う』宮本輝
父が亡くなり、娘香良が一人でカフェを経営。友人三樹子が離婚したと言って転がり込んで来た。それからシェアハウスにすると・・・読みやすく、慰められるところもある。ここ何年か女性の書く小説を沢山読んできた。その中ではなぜかそれほど心に響かなかった。たぶんフックに引っ掛からない、サラッとし過ぎてるからだと思う。鎌倉駅徒歩8分、空室あり越智月子幻冬舎今日の一曲水曜日のカンパネラで、「アリス」では、また。『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』越智月子
1986年証券会社福岡支店に入社した者たち。伊東水矢子は母子家庭で大学に行く金を貯めに入社。小島香那はフロントレディになって稼ぐために。他人の気持ちが汲み取れない望月は太客を掴んで出世するため。バブル到来に浮かれて・・・失礼な言い方だけど、意外と読みやすく、意外と面白い。バブル期の証券会社のやり口についてはある程度は知っているつもりではいたけれど、NTT株の裏にはそんなインチキがあったとは。参考文献が何一つ挙げられていないのが相変わらず残念。真珠とダイヤモンド上桐野夏生毎日新聞出版真珠とダイヤモンド下桐野夏生毎日新聞出版今日の一曲幾田りらで、「蒲公英」では、また。『真珠とダイヤモンド』桐野夏生
もうすぐ閉店になる八重洲ブックセンターに行くと、最も売れた小説として平棚にあった。ブラック企業をすぐに辞めてしまった文哉。ずっと疎遠だった父芳雄は、仕事を辞め千葉で一人暮らしをしていた。父が死んだと知らせがあり、残された千葉の海の近くの家を整理しようとした。近所の人たちから知らされる意外な父の姿。なかなか良かった。父のしていた仕事を引き継ごうか迷う辺り、近所の人たちの描写などしみじみとする。ある意味芳雄のような生き方に憧れる。海が見える家(小学館文庫)はらだみずき小学館今日の一曲水曜日のカンパネラで、「赤ずきん」では、また。『海が見える家』はらだみずき
ジャック・リーチャーを探しに来た探偵は殺された。世話になったガーバー将軍は誰かに頼まれて自分を捜していたらしい。その将軍も亡くなった。昔好きだった将軍の娘ジョディ再会、弁護士になっていた。フックはヴェトナムに行ってきた元兵士で今は悪どい金貸しをしている。今度は経営者に金を貸し、会社を乗っ取ろうとしている。リーチャーが向かう先とフックがぶつかり・・・めちゃくちゃ面白かった。フックという悪役キャラ、筋、ロマンス、そして真相。すべてが好みだった。※ネタバレヴェトナムで息子ヴィクターが行方不明になった親から捜索を依頼されたガーバーはリーチャーに頼もうと思った。ガーバーはヴェトナムで遺体捜索をさせ、アメリカに遺体が移送されることになった。その結果、ヴィクターは死んでいてことが分かる。殺人犯の兵士アレンはヴィクターに...『警鐘』リー・チャイルド
連続殺人事件発生。男性の頭部を切除し残りを放置、あるいは胴体を切除し残りを放置、足、腕・・・(島田荘司の「占星術殺人事件」を思い出す)警視庁鏑木警部補はこの謎を解けるか?めちゃくちゃ面白かった。「豪球復活」が面白かったので、過去作を漁ってみたら、傑作に出会った。トンデモないアイデア+キャラクター+文章の巧さすべてがキレッキレだった。デッドマン(角川文庫)河合莞爾KADOKAWA今日の一曲NOAで、"PurpleSky"では、また。『デッドマン』河合莞爾
昼は美味しいごはん、夜はバーになる店シリーズ第三弾。脚本家を目指す男や劇団の人の話など。自然薯、メロンパン、ナポリタンなど美味しそうなもの多数登場。相変わらずの高クオリティ。食べたくなるものだらけで、空腹になった。情熱のナポリタンBAR追分(ハルキ文庫)伊吹有喜角川春樹事務所今日の一曲大橋トリオで、「生きる者」では、また。『情熱のナポリタンBAR追分』伊吹有喜