ひきこもりの中年男性が父親とホームレス女性殺害を自供。ひきこもりに至る経緯が詳しく綴られる。現代的なテーマを重たく描く。ラスト近くの謎解きはあまり好みではなかった。鼓動葉真中顕光文社今日の一曲Supertrampで、"GoodbyeStranger"では、また。『鼓動』葉真中顕
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ひきこもりの中年男性が父親とホームレス女性殺害を自供。ひきこもりに至る経緯が詳しく綴られる。現代的なテーマを重たく描く。ラスト近くの謎解きはあまり好みではなかった。鼓動葉真中顕光文社今日の一曲Supertrampで、"GoodbyeStranger"では、また。『鼓動』葉真中顕
家庭を省みず離婚することになった記者。妹に薦められて休みの日に家事学校に通うことになった。料理、洗濯を学ぶ。非常に地味な話。大きなストーリー展開は無いが、人生について考えさせられる。山の上の家事学校近藤史恵中央公論新社今日の一曲幾田りらfeat.anoで、「青春謳歌」では、また。『山の上の家事学校』近藤史恵
夫が出ていった後、定食屋で働き始めた沙也加。ぶっきらぼうな店主と美味しい料理。店主の過去。面白くないわけじゃないけど、テーマが何なのか分かりにくい。読後何が残ったか?人と人との触れ合いって大事、的な事か。定食屋「雑」原田ひ香双葉社今日の一曲米津玄師で、「さよーならまたいつか!」では、また。『定食屋「雑」』原田ひ香
道長邱で働く女房、父も兄も犯罪者で既に死んでいる。しかし盗賊の親分は死んだはずの兄だと噂が流れる。すごく面白かった。道長を含む貴族たちの権謀術数と道長を嫌う人達の憎悪が中心に描くミステリーのち更に咲く澤田瞳子新潮社今日の一曲宇多田ヒカルで、"KeepTryin'"では、また。『のち更に咲く』澤田瞳子
店名にツッコんでください325店名にツッコんでください325
叔父が一酸化炭素中毒で死んだ。自動車整備士の甥が仕組んだとして逮捕される。自白を強要され自白するが、公判では否認する。実は父親も無実の罪で有罪になってた。すごく面白かった。帯ではホラーとなっていたが、リーガルミステリー&冤罪兎は薄氷に駆ける貴志祐介毎日新聞出版今日の一曲Eaglesで、"TheBestofMyLove"では、また。『兎は薄氷に駆ける』貴志祐介
勝てない馬ばかりだった生産牧場、厩舎、騎手、馬主に奇跡のような馬が誕生。スピードよりスタミナが持ち味。この馬で凱旋門賞に勝たせたい者たちの物語。めちゃくちゃ面白かった。一気読み。ナカヤマフェスタやステイゴールドというのが実在したのを知らなくても、十分に楽しめた。熱い!フェスタ(集英社文芸単行本)馳星周集英社今日の一曲礼賛で、「スケベなだけで金がない」では、また。『フェスタ』馳星周
新聞社社会部から突然政治部で東京1区の選挙を取材せよと命じられた記者。都議死の件は殺人ではという情報を。東京1区で立候補する教授の選挙を手伝うことになった他議員の秘書。どちらも何かおかしいと感じる。面白かった。一気読み。最近の裏金事件のことも連想する。ゼロ打ち(角川春樹事務所)相場英雄角川春樹事務所今日の一曲LennyKravitzで、"Human"では、また。『ゼロ打ち』相場英雄
元日銀マンの大学教授が物価とは何なのか詳しく教えてくれる。「ゆる言語学ラジオ」で薦められていた。物価指数にも色々あるとか知らないことだらけ。前半は分かりやすかったんだけど、後半は難しくなった。物価とは何か(講談社選書メチエ)渡辺努講談社鬼束ちひろで、「青春の影」では、また。『物価とは何か』渡辺努
精神科医を辞め、神奈川県警で心理分析官になった夏希の最初の事件は爆弾テロ。謎解きのカタルシスはそれほどでもないが、気軽に読めるのはいい。脳科学捜査官真田夏希(角川文庫)鳴神響一KADOKAWA今日の一曲KWroiで、"WaterCarrier"では、また。『脳科学捜査官真田夏希』鳴神響一
明治時代、北海道の山中で鹿や熊を仕留め、孤独に暮らす男の話。壮絶な生き様を一人称で読む小説。彼の生き方を知識として読む意味はあったが、あまりエンターテインメントとしては読めなかった。ともぐい河﨑秋子新潮社今日の一曲CreepyNutsで、「二度寝」では、また。『ともぐい』河崎秋子
和菓子の南星屋シリーズ3作目。中間がやって来て、家をすぐ出ろ、手紙を預かってくれと言う。直後に大火発生。この謎がずっと続きつつ、別件の話と和菓子の話の連作短編集。ずっと変わらないクオリティ。和菓子と人情のハーモニーうさぎ玉ほろほろ西條奈加講談社今日の一曲藤井風で、「満ちてゆく」では、また。『うさぎ玉ほろほろ』西條奈加
短大の入学金を母に使われた姉18歳。母の恋人に虐待される妹8歳。違う土地へ移住した姉妹はどうなるのか。物凄く好みの小説。何度も目頭が熱くなった。人は一人では生きていけないし、また誰かを助けることが自分の生きがいになるのだ。水車小屋のネネ津村記久子毎日新聞出版今日の一曲岡村和義で、「愛スティル」では、また。『水車小屋のネネ』津村記久子
大学でバンドを組んだ四人の組む前と後。就活したり、プロ目指したり、彼女にふられたり。良かった。小野寺史宜らしい。冒頭はボーカルの女性の中学時代、母親にコーラスをやらないかと誘われ断る所から始まる。その後はギターの男性の目線で描く章になるので、ボーカルの人がなぜボーカルをやるのかわからないのが最後になって分かる。その構成もいい。うたう小野寺史宜祥伝社今日の一曲DeepPurpleで、"SmokeOntheWater"では、また。『うたう』小野寺史宜
駅で逮捕された弁護士のスーツケースから元検事の遺体が。殺害を自供したのに公判で覆す。12年前の事件と大きく関わる。初めて読む華文ミステリ。面白かった。なぜややこしいことを仕組むのかその長大なプロセスがすごく好み検察官の遺言(ハヤカワ・ミステリ文庫)紫金陳早川書房今日の一曲TalkingHeadsで、"LoveforSale"では、また。『検察官の遺言』紫金陳
異端の楽団に入った知り合いの女性が死んだ。死の謎を解こうとまだプロになりきれていないチェリストが挑む。ミステリーとしては微妙。しかし音楽とは何かを大胆に解釈する様は最高。所詮この世は錯覚とバイアスで成り立ってるだけなのかも四重奏逸木裕光文社今日の一曲SteelyDanで、"DoItAgain"では、また。『四重奏』逸木裕
質素倹約を強いた松平定信が引退した後。栗杖亭鬼卵と知り合う。不要不急の文化に勤しんできた鬼卵の半生を聞かせてもらうと。面白かった。上田秋成や円山応挙など実在の人物多数登場。鬼卵の名前も初めて見たけれど、実在の人物だそう。江戸時代の改革VS文化、読んだことのない小説きらん風月永井紗耶子講談社今日の一曲JuliusRodriguezで、漫画BLUEGIANT“MOMENTUM”では、また。『きらん風月』永井紗耶子
南部鉄器を作る工房で保護観察の少年を預かることにした。いい話なのだけれど、「いい話をしようとしてる感じ」がずっとチラつく。それが「いい話風」になってる気がする。そう感じる私が歪んでいるのか。風に立つ柚月裕子中央公論新社今日の一曲SUPERBEAVERで、「切望」では、また。『風に立つ』柚月裕子
藤原仲麻呂が人事を操り、天皇すらコントロールする。しかし、孝謙天皇の所に道鏡と吉備真備が来ると・・・日本史リアル劇画化小説。面白かった。まさに劇画北辰の門馳星周中央公論新社今日の一曲アンジェラ・アキで、「手紙~拝啓十五の君へ~」では、また。『北辰の門』馳星周
店名にツッコんでください324店名にツッコんでください324
店名にツッコんでください310店名にツッコんでください310
「だが、情熱はある」・・・山里亮太と若林正恭の若い頃を描くノンフィクション的ドラマ。なぜだか判らないが、意外なほど面白くない。「合理的にあり得ない」・・・元弁護士の探偵が天海祐希。アクロバティックなやり方で顧客の依頼に応じる。すごく面白いとまではいかなかった。「unknown」・・・週刊誌記者で実は吸血鬼なのが高畑充希。警官が田中圭。婚約し、吸血鬼だとカミングアウトする。無茶な設定だけれど、悪くない。ミステリーらしいけれど、そっちは初回はほとんど触れられなかった。「王様に捧ぐ薬指」・・・男性トラブルで仕事を何度も変わる橋本環奈。大企業の御曹司が山田涼介。互いのメリットのため偽装結婚をする。設定はややありきたりだが、先が気になる。「ホスト、相続しちゃいました」・・・広告会社で、コピーライターになりたいにもか...2023年4月ドラマちょいとレビューその2
「らんまん」・・・展開が遅くて、新鮮味が薄い。再放送を観てる「あまちゃん」がいかに一話に情報を詰め込んでるか。「風間公親教場0」・・・風間教官が刑事をしてた頃を描く。謎解きそのものにあまりカタルシスを感じなかった。「ソロ活女子のススメ3」・・・相変わらず面白い。「グランマの憂鬱」・・・萬田久子が村人のトラブルを解決する。「最高のオバハン中島ハルコ」と似てる。後者の方がオモシロイ。「かしましめし」・・・同級生が亡くなったことから再開した三人が一緒に暮らす。食べ物が美味しそうで、掘りごたつのある部屋が居心地良さそう。意外と面白かった。「ケイジとケンジ、時々ハンジ」・・・途中離脱。「隣の男はよく食べる」・・・鍵が見つからなかった時に助けてくれたお隣さんに料理を作ってあげると意外なほど喜ばれる。作るのが倉科カナ、...2023年4月ドラマちょいとレビューその1
父の仇討のため江戸に来た若者と彼を大切に扱ってくれる芝居小屋の関係者たち。仇討の詳細な裏側と芝居に関わる人たちの半生を描く。シビレタ〜。素晴らしかった。なぜ仇討するのか、仇討を目撃した人たちの証言、描写がすごくいい。そして鮮やかにどんでん返し。高レベルのミステリー+江戸時代の義理人情だった。直木賞に値する。木挽町のあだ討ち永井紗耶子新潮社今日の一曲millenniumparade×椎名林檎で、"W●RK"では、また。『木挽町の仇討』永井紗耶子
1600年ほどの歴史を王中心にザザッと説明する。分かりやすいけれど、それぞれのエピソードには軽く触れるだけなので、印象が薄く記憶に残らない。サッと全体を理解するには向いてる。王様でたどるイギリス史(岩波ジュニア新書)池上俊一岩波書店今日の一曲村治佳織と坂本龍一で、"MerryChristmas,Mr.Lawrence"では、また。『王様でたどるイギリス史』池上俊一
遺体のそばには頭蓋骨、花、時計、皿。そして連続殺人。「石の繭」に続く二作目。多少強引な所もありつつ、しかし面白かった。特に犯人の意図の意外さが。(しかしこんな短くてショボいブックレビューを載せることに何の意味があるのだろうか・・・)蟻の階段警視庁殺人分析班(講談社文庫)麻見和史講談社今日の一曲STUTS×SIKK-O×鈴木真海子で、"SummerSituation"では、また。『蟻の階段警視庁殺人分析犯』麻見和史
薬剤師毒島第二作。認知症の薬がなくなる、筋肉ムキムキだが手が震えてる、健康診断の結果を無視するなどの謎を解く連作短編集。相変わらず面白かった。ホテルマン水尾と毒島の進まない恋も薬蘊蓄もすごく良かった。甲の薬は乙の毒薬剤師・毒島花織の名推理(宝島社文庫)塔山郁宝島社今日の一曲anoで、「ちゅ、多様性。」では、また。『甲の薬は乙の毒薬剤師・毒島花織の名推理』塔山郁
ヘンはマシューの隣家に行くと殺された青年ダスティンのトロフィーがあった。マシューは殺人犯なのか?ヘンとマシューが交互に描かれる。殺人者と目撃者とその妻、夫を絡める複雑でシンプルな物語面白かった。登場人物が少ないのに、手に汗握る上質な心理サスペンスだった。いや、サイコサスペンスなのかも。だからダスティンは死んだ(創元推理文庫)ピーター・スワンソン東京創元社今日の一曲水曜日のカンパネラで、「卑弥呼」では、また。『だからダスティンは死んだ』ピーター・スワンソン
店名にツッコんでください309店名にツッコんでください309
河川敷で内臓が抜き取られた遺体。身につけていたネックレスから、もうすぐダムに沈む町へたどり着く。盲目の娘は20年前に両親を殺されていた。トンボをキーワードに巡るミステリー。警視庁鏑木班シリーズ第二作。なぜ内臓が抜かれたのか、巨大トンボの謎、死んだはずの者からかかってくる電話。数々の謎が鮮やかに解かれる。面白かった。ドラゴンフライ(角川文庫)河合莞爾KADOKAWA/角川書店今日の一曲Vaundyで、"Tokimeki"では、また。『ドラゴンフライ』河合莞爾
シリーズ2作目。仕事を辞め父の残した千葉の家で別荘管理人兼便利屋を始めた文哉。収入は少なく、こんなんでいいのかと思いつつ、自分の生き方を模索しながら、魚や野菜を追いかける。これもまたいい。すごくいい。「別荘を持つような金持ちにも二種類いるのさ。人生をたのしんでいる金持ちと、そうではない金持ちがね。それは、お金の使い方を知っているか、知らないかによるところが大きい。思うに、金持ちは目指せばなれるが、幸せになれるとは限らない」うーむ。海が見える家それから(小学館文庫)はらだみずき小学館今日の一曲SabrinaCarpenterで、"Feather"では、また。『海が見える家それから』はらだみずき
短編集。祖母の葬式に行く、彼氏には知られたくない家族。そんな仕事を辞めろという彼氏。親戚が死んだと駆けつけると親戚じゃなきかも知れない。不倫。幼馴染に彼女が出来たかも知れないと動揺。人生に詰まった人たちを描く。非常に巧かった。あなたはここにいなくとも町田そのこ新潮社今日の一曲Mrs.GREENAPPLEで、「私は最強」では、また。『あなたはここにいなくとも』町田そのこ
コロナ禍苦境に立つ日本橋の老舗デパート。社長と社長の妹で副社長の妻は全くの別のアプローチを取ろうとする。デパートが今までの業態ではダメなんだろうと思う。出て来るアイデアは、まさにこれだっと思えるアイデアだった。タイトルにも表紙に写っている文字にも意味があった。日本ゲートウェイ楡周平祥伝社今日の一曲NOTD,MaiaWrightで、"AM:PM"では、また。『日本ゲートウェイ』楡周平
警備員石村32歳、恵まれない環境にいる少女に出逢う。前職は小学校教師。なぜ辞めることになってしまったのか。淡々と真面目な男性の内面を描く小野寺らしい作品。よく考えるとこんなに真面目な人はいるか?と思わなくもないけど。君に光射す小野寺史宜双葉社今日の一曲ヤングスキニーで、「本当はね、」では、また。『君に光射す』小野寺文宜
昭和50年代、芸能事務所マネージャー桐絵がたまたま訪れた福岡のライブハウスで聴いたミチルのボーカルに惚れる。しかし同時期にスカウトキャンペーンを勝ち抜いた真由のマネージメントもすることになる。芸能界の裏側は。素晴らしい小説だった。完璧なストーリー展開とキャラ設定。憂鬱+爽快。小説のチカラを感じた。星屑村山由佳幻冬舎今日の一曲YOASOBIで、「海のまにまに」では、また。『星屑』村山由佳
冒頭、小学校の授業。「ごんぎつね」でお母さんが死んでしまった後に葬儀の準備で、何かを煮てる。何を煮てるか尋ねると、かなりの数の子が母親の遺体を煮てると答える、という衝撃的な始まり方。日本の子供たちの国語力が下がっているという事を証明しつつ、その原因は何かを、学校なのか家庭なのかネットなのか論じつつ、解決策を探る意欲的な本。たまたま書店で平積みにされてるのを手に取ったらビビビっときた。日本の子供の国語力だけではなく、大人の国語力がないとどういう事になるかさえ示唆してくれる稀有な本。ルポ誰が国語力を殺すのか(文春e-book)石井光太文藝春秋今日の一曲Vaundyで、「そんなbitterな話」では、また。『ルポ誰が国語力を殺すのか』石井光太
東京23区それぞれに行くというエッセイ。23区出身の者としては薄っぺらいとしか言いようがない内容。小野寺小説は大好きだけれども。銀座に住むのはまだ早い小野寺史宜柏書房今日の一曲YOASOBIで、「アドベンチャー」では、また。『銀座に住むのはまだ早い』小野寺文宜
店名にツッコんでください308店名などにツッコんでください308
踏切で撮影された心霊写真。現場で殺された女がいたらしい。容疑者は逮捕されているが、被害者の身元が分からない。雑誌記者の必死の取材から分かる真相は。面白かった。単なるホラーかと思っていたら期待以上だった。ホラー的ではあるけれど、基本はミステリー。かなりしっかりしたミステリーで読み応えがある上に、怖いホラーまでトッピングされてる。素晴らしい。踏切の幽霊高野和明文藝春秋今日の一曲水曜日のカンパネラで、「織姫では、また。『踏切の幽霊』高野和明
松山の銀行員が死んだ。新聞記者の宮武は不審に思う。知り合いの銭湯への融資を前向きに検討してたと思ったら急に躊躇してた矢先の死。仲間の銭湯、古道具屋、元ヤクザの協力。政治家と病院理事長の悪を暴く。痛快!面白かった。文章に無駄がないので読み飛ばせない。真相の披露のプロセス、タイミングが絶妙で心地良かった。逆転のバラッド宇佐美まこと講談社今日の一曲Sparksで、"TheGirlIsCryingInHerLatte"では、また。『逆転のバラッド』宇佐美まこと