思い出の昭和「大学受験参考書」/奈良新聞「明風清音」第34回
奈良新聞の「明風清音」欄に月2回程度、寄稿している。一昨日(2020年2月27日)に掲載されたのは「懐かしの受験参考書」だ。予備校や塾に恵まれない環境にあったので、受験参考書選びには慎重を期した。その中でも特に印象に残っていた4冊が、本橋信宏著『ベストセラー伝説』(新潮新書)にそのまま紹介されていたので、これは懐かしかった。しかも4冊とも、今でも入手できるのである。とりわけ森一郎氏は奈良県出身(畝傍中学卒)で、晩年は奈良市にお住まいだった。今、私の手元に同氏の『試験に出る英文法』がある。通常の文法書は名詞で始まり、感嘆詞で終わる。しかしこの本は、最も重要な不定詞、動名詞、分詞を第1章、第2章、第3章に置いているのだ。これについて同書の「はじめに」には、こんなことが書かれている。高校生や、ことに一般受験生にとって...思い出の昭和「大学受験参考書」/奈良新聞「明風清音」第34回
2020/02/29 07:51