chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
マダム・クニコの映画解体新書 https://blog.goo.ne.jp/mt1936_001

劇場と試写室で年間180本。現代思想とフェミニズムを核に、独自の切り口で批評する。

マダムクニコ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2006/07/04

マダムクニコさんの人気ランキング

  • IN
  • OUT
  • PV
今日 04/27 04/26 04/25 04/24 04/23 04/22 全参加数
総合ランキング(IN) 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 1,034,422サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
映画ブログ 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 11,301サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
今日 04/27 04/26 04/25 04/24 04/23 04/22 全参加数
総合ランキング(OUT) 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 1,034,422サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
映画ブログ 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 11,301サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
今日 04/27 04/26 04/25 04/24 04/23 04/22 全参加数
総合ランキング(PV) 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 1,034,422サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
映画ブログ 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 11,301サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
  • リリーのすべて/他者との関係

    リリーのすべて/他者との関係

    2015年、イギリス、トム・フーバー監督夫婦愛というか、人間愛というか、究極の愛というか?夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れる…。今から80年以上前、命をかけて世界初の性別適合手術に踏み切った"リリー"という女性の実話に基づく物語。先日、タイでニューハーフショーの鑑賞を初体験したばかり。余りにも美しくエレガントな彼女たちに、すっかり魅せられてしまった。興味津々で本作を観た。画家同士の夫婦。夫は、妻が描く絵のモデルであるバレリーナのピンチヒッターとして、足元のモデルを依頼される。バレーシューズを履き、チュチュを纏う夫。彼は言い知れぬ恍惚感に包まれる。今まで気づかなかった内なる女性性。女装がこんなに心地よいとは…。いつしか夫は女性用の下着を身につけるようになる。それを知った妻は、単なる芸術家の遊...リリーのすべて/他者との関係

  • ヴィオレット/光と影

    ヴィオレット/光と影

    2013年、フランス、マルタン・プロヴォ監督観ていてしんどい。だが、監督の狙いはそこにある。観客が共感を得られない主人公こそ、最高の華なのだ。ゴツゴツとひっかかって、考え込ませる作品、映画好きにはたまらない。1946年にデビューした実在の作家ヴィオレットは、私生児で不美人。もてないし、貧乏で、性格も悪い。母を憎み、自分を嫌い、世間を恨み続けている。対して、流行作家のポーヴォワールは、超美人で、ストイック。女性の解放を求める彼女は、女に優しくてカッコいい。これでもかというほど、ヴィオレットの不遇を描き、彼女に対するポーヴォワールの同志愛を強調する。2人は光と影、の関係だ。ヴィオレットは、処女作の原稿を「読んで欲しい」と、ポーヴォワールに持ち込む。彼女はヴィオレットに言う。「貴女は才能があるから、自信を持って、あり...ヴィオレット/光と影

  • 母と暮らせば/亡霊の意義

    母と暮らせば/亡霊の意義

    2015年、日本、山田洋次監督説明過剰な山田監督作品は以前から苦手だった。今回もセリフの多用が目につく。助産師役の吉永小百合が、仕事をしている場面は皆無。セリフを流すだけ。清く、正しく、美しい老母、伸子…。20歳の息子の母役を演じるのは、流石に無理がある。どこが過剰なのか?亡霊の息子、浩二は母に、「(婚約者の町子にとって)僕よりいい男はいないよ」と二度も言う。上海のおじちゃんが、伸子を好きなことは、彼女も分かっている。彼も自分が伸子に利用されていることを知っている。さらに言葉に出して求婚するのはくどい。町子は、『東京物語』の原節子のように、婚約者の母、伸子に尽くすが、伸子は彼女を呼び捨てにする。悪ノリであり、不快だ。町子の新たな婚約者、黒田は足が不自由だが、墓参りできつい坂を登り下りさせる。優しい彼女が、浩二の...母と暮らせば/亡霊の意義

  • ヤクザと憲法/善か、悪か?

    ヤクザと憲法/善か、悪か?

    2015年、日本、圡方宏史監督ドキュメンタリーで実績のある東海テレビのクルーが、大阪の組事務所に密着取材100日間。モザイクなしで、ヤクザの日常を撮った貴重な作品だ。テレビ放映で話題になり、今回、劇場用に編集。名古屋と東京で公開中。二度と撮れないだろう、永久に残る名作、といわれている。怖いもの観たさ以外の理由はない私。ヤクザは今や絶滅危惧種だ。法律や条例が厳しいので、年々稼ぎは少なくなるし、普通の生活がしにくくなっている。足を洗う組員は多く、新規に加わる者は減っている。彼らはいかに普通で、いかに浮いているか…。その一つひとつに興味津々。大部屋の本棚にずらりと並んでいるのは、ムショでの差し入れ本。もちろん俠客ものが多いが、動物の写真集など和み系もあって、頬が緩む。「ケーサツは守ってくれへん」と、組に絶対の信頼を置...ヤクザと憲法/善か、悪か?

  • 独裁者と小さな孫/回転するダンス

    独裁者と小さな孫/回転するダンス

    2014年、ジョージア・フランス・イギリス・ドイツ、モフセン・マフマルバフ監督社会派の気骨あるイランの監督が、現代社会に蔓延しつつある独裁政権とその崩壊後を、ロードムービーの手法で、普遍的な視点から批判している。前半は、革命後、逃げそびれた大統領が、貧しい国民を銃で脅してボロ服や食料を奪い、変装に変装を重ね、孫を連れて逃亡する様子を、皮肉たっぷりに描く。傲慢で強欲で、ひとかけらの人情もない元大統領。孫だけに与える愛情の深さは、いつかは国民への懺悔に重なるだろう、との予感に繋がる。しかし、全く共感できない。彼らが危機を脱する毎に、「何故?」と、理不尽さにため息が出る。孫は愛くるしいが、生まれながらのお坊っちゃまだ。贅沢と我儘の限りを尽くしてきたので、革命と共に消されても仕方がないのでは?かなりの時間、イライラしな...独裁者と小さな孫/回転するダンス

  • 完全なるチェック・メイト

    完全なるチェック・メイト

    2015年、アメリカ、エドワード・ズウィック監督冷戦時代に実在した米国のチェスチャンピオンが、チェス最強国ソ連の王者と世紀の対局に挑む姿を描いた。トビー・マグワイヤー主演&製作。代理戦争として政治に利用され、政府の監視下に置かれる2人。主人公が次第に精神的に追い詰められていく様子を、克明に映し出す。チェスを知らなくても、十分に面白い。大写しの表情と、駒を動かす手元を延々と見せるだけだが、非常にスリリングだ。勝つための手法は無限にあるようでいて、答えはたった1つしかない。本作は、そのことをまざまざと教えてくれる。それは誰の人生にも当てはまる究極の哲学だ。「他人に振り回されないオリジナル性」。ライバルは、それに気付き、彼に惜しみない拍手を送る。だが生き方でそれを貫くのは至難の技である。この天才プレイヤーは、自由を希...完全なるチェック・メイト

  • あの頃、エッフェル塔の下で

    あの頃、エッフェル塔の下で

    2015年、フランス、アルノー・デプレシャン監督、マチュー・アマルリック主演。ほろ苦い青春時代の恋の思い出を描いた、いかにもフランス的な映画。3部構成だが、それぞれの関係性は濃密ではなく、それとなく匂わせているだけ。しかし、伏線になっているような気にさせるところが粋だ。だらだらと遠距離恋愛が続き、眠気と戦うことになる。自己中心的な2人なので、浮気も仕放題。共感できないが、可愛げがあり、別れの予感をしつつ、見守ることに。人類学者にして外交官という、華やかな職業を持つ主人公は、レヴィ・ストロースの著作やユリシーズなどに言及し、知的な会話が魅力である。加えて青年時代の彼を演じる俳優はかなりのイケメン、将来が楽しみな演技派だ。エピローグでブチ切れし、哀感漂うラストとなる。なーんだ、ただのロクデナシだったのか?笑えるシー...あの頃、エッフェル塔の下で

  • 『ひつじ村の兄弟』 /カインとアベル?

    『ひつじ村の兄弟』 /カインとアベル?

    2015年アイスランド、デンマーク/グリームル・ハゥコーナルソン監督昨年度カンヌ映画祭、ある視点部門グランプリ受賞作品。最近、本作の舞台であるアイスランドを訪れた知人は「日出ずる国、日本に帰ります。極夜は沢山です」と、SNSに書き込んだ。神話の世界のようなロケーション。まさに地の果て。無限に広がる灰色の空間…。1年中雪や氷が身近にあり、夏には昼が、冬には夜が長くなる。広大な大地に建つのは、親の代から牧羊を営む、生涯独身の老兄弟の家2軒のみ。2人は相続でもめたらしく、40年このかた口をきいたことがない。弟のシープドッグが運ぶ兄への手紙が唯一のコミュニケーション手段だ。果たして兄弟は絆を回復することができるのだろうか?2人の犬猿の仲ぶりが反復され、数少ない村人たちとの絡みが描かれる。極めてシンプル。厳しい風土と牧羊...『ひつじ村の兄弟』/カインとアベル?

  • 海街diary/反復可能性

    海街diary/反復可能性

    2015年日本是枝裕和監督小津作品を彷彿させる美しい姉妹の物語。3人姉妹の中に突然飛び込んできた異母妹によって、不在の両親をめぐる愛憎が次第に鮮明にる。そのプロセスが、鎌倉の古い屋敷と四季の風物詩を舞台に、俯瞰の多いカットで緩やかに描かれる。葬儀に始まり、葬儀で終わる。途中にも法要があり、極楽寺のアジサイや、サクラのトンネルが死者からのメッセージを伝えている。「死を意識して、今を大切に生きよ」と。自然体で日常を切り取っているので、等身大のような共感を持つ。その一方で強い違和感もある。例えば、父の葬儀の日に、初めて会ったばかりの異母妹との同居を、唐突に提案する長女。それをすんなりと受け入れ、素直で、礼儀正しく、隙のない優等生すぎる異母妹。ほとんど交流のない、再婚した母の不意打ち訪問と家屋売却の提案。3人姉妹&異母...海街diary/反復可能性

  • アリスのままで/「死」と「詩」

    アリスのままで/「死」と「詩」

    2014年アメリカリチャード・グラッツアー&ウォッシュ・ウェストモアランド監督主人公である50歳の言語学者アリスは、若年性アルツハイマー患者だ。この病気は、早期で知性的な人ほど進行が速いという。他方、75歳以上の認知症患者は3.5人に1人の割合。そのほとんどがアルツハイマーである。他人事ではない。言語の研究を生業としている人が、徐々に言語を失い、ついには人間の尊厳も無くしてしまう・・・。その哀しみの過程を忠実かつ克明に描いている。奈落の底に堕ちていく、ジュリアン・ムーアの極めてリアルな演技の迫力。納得のアカデミー賞主演女優賞受賞である。アリスは、人格の喪失=死、と捉え、それを受け入れつつ、日々格闘している。彼女は本来的な生き方をしている、と言えよう。なぜか?人間は時間性(現在・過去・未来)の存在である。私たちは...アリスのままで/「死」と「詩」

ブログリーダー」を活用して、マダムクニコさんをフォローしませんか?

ハンドル名
マダムクニコさん
ブログタイトル
マダム・クニコの映画解体新書
フォロー
マダム・クニコの映画解体新書

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用